呪術界でデスノを拾ったら   作:かりん2022

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注:主人公はクズです。


やってやんよー!

僕は夜神 月。正確には、夜神 月の成り変わりだ。

父は警察官刑事局局長で、料理上手な母と可愛い妹の夜神 粧裕との4人暮らし。

高校生の時は無事デスノートを手に入れて、リュークにはリンゴを渡す事で仲良くしてもらっている。

僕は、原作みたいに大量殺人なんかしない。

僕はそんな事をしなくても、沢山の犯罪者を捕まえてみせる。ノートなんて必要ないし、そんな物なくてもリュークを楽しませられると自負している。

前世の記憶を大いに活用し、今はその準備資金を稼いでいる所だ。

 

「リュークには面白い物を見せてやるよ」

【ノートなしでねぇ。そんな事できんのかね?】

「まあ、あと3年は待ってくれ。死神の長い生から見たら、短いもんだろ?」

 

 僕はこの時、自分は主人公で、世界で一番優れていると自負していた。

 それを叩き壊される事件が起こった。

 

 事件が起こったとかで、父が捜査をしているところに出会したのだ。

 

「父さん! 何か手伝おうか?」

「月。いや、いい。今回の事件は違うんだ」

「違う?」

「なんや。そいつが噂の息子さん?」

「……あなたは?」

 

 淀んだ目の着物姿の男が、僕をゴミを見るみたいな瞳で見た。

 

「呪術師の禪院刀や。最近捜査に生意気に口出してるみたいやけど、所詮非術師、モブやモブ。分をわきまえて小さくなっとき」

「は?」

 

 は?

 

「月!」

「失礼ですが、何級の呪術師の方ですか? 禪院家というと、さぞ素晴らしい術式をお持ちと推察いたしますが、是非ご教授いただけますか?」

 

 呪術廻戦のクロス世界かもという衝撃をよそに、僕は矢継ぎ早に問い詰めた。

 

「月!?」

「なんや、術師やったんか?」

「……いえ」

「びっくりした。まあそうやな。いっくら整った顔してても、猿や猿」

「……猿、ですか」

 

  僕を猿と言ったか、腐った肥溜めの分際で。

 

「なんやその目、は!」

 

 僕は蹴りを入れられて、吹き飛んだ。

 

「今の、呪力込めました?」

「あん?」

「規定では非術師に手を出したら死刑ですっけ」

「月!! 下がっていなさい。息子が申し訳ありません」

「ほんま生意気やな。命がいくつあっても足りんで。多少は知識があるようやけどな。見えへん奴が何言ってもな。二級術師になってから来いや」

 

 上等だこのやろう。

 

 

 結局、僕はその時の怪我が元で入院した。

 病室でネットを調べる。五条悟の殺害依頼のサイトに写真が載っていた。

 名前はもちろん知っている。ついでに年齢や生徒たちのことも。

 フゥン。時期的に百鬼夜行の年じゃないか。完全に呪術廻戦の世界だな。

 

 

 

 

 

 ふ、ふふふ。

 

 ふふふふふふふふふふ。

 

 

 

 

 この完璧な僕を猿だと? 漫画に名前も載らない程度の男のくせに、よく言ってくれたな。

 しかしそうだな。主役たる僕が非術師というのはナンセンスだ。

 どうせこの完璧な僕のこと。日車タイプで、素晴らしい呪術センスと術式を持っているに違いない。後は術師の脳になりさえすればいいのだ。少し予定を早めてしまおう。

 いいだろう、禪院刀。術力と術式を手に入れて特級術師としてマウントを取ってやろう。

 それまでお前の命は奪わないでおいてやる。

 待っていろ、禪院刀!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「りゅーく」

【なんだぁ?】

「計画変更だ。2年ごと言わず、今、面白いものを見せてやるよ」

 

 まず僕は、金森という名前のお金持ちを調べた。

 没落していて宗教に入っていたらビンゴ。

 あれだけの大金を動かすんだ、無名ということはないはず。

 

 ビバ、原作知識。

 

 ネットから本名も調べ上げ、顔写真を発見。

 芋ヅル式に何名かの信者の名前と顔を確保。

 準備は整った。

 

 後は、教祖様宛の手紙を渡すだけだ。

 

 あまり込み入った裏工作をせずとも、呪詛師で非術師嫌いな夏油なら調べられないだろう。残穢だけ気をつければいい。

 そうだな。ネット上の友人と教団の悪口に盛り上がってもらい、夏油宛の手紙をアップロードして、当人にその手紙の束をプリントアウトさせて渡して貰えばいいだろう。その手紙の中に紛れ込ませる。

 当然、ハッキングして僕のアクセスの痕跡は消す。

 

 お手紙を届けた後、手紙に書いた時間に死なせて、手紙に書いた時間にデスイレイザーを使って生き返らせる。

 それで、僕が簡単に人を殺し、生き返らせられる事を知らしめるのだ。

 そうして、お前の親友の五条悟はいつでも殺せるって脅しをかけて縛りを結ばせる。ついでにテレビ局の前で顔を写しつつ放送させて仕舞えば、夏油一派の手綱も握れる。

 

 実際、五条悟はいつでも殺せる。

 

 後は12月23日あたりに、誰にも見つからない安全な場所に移動させて死なせるだけだ。後はデスイレイザーで名前を消せば「ちょっと行方不明だった」状態を維持できる。

 流石に、警察官の息子たる僕が日本の平和を乱すわけには行かないからね。ふふふ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それから。

 12月25日、0時。

 僕は、ニヤニヤしながら、特級呪詛師の放送を見ていた。

 猿にやり込められた特級呪詛師夏油傑。

 

 ねぇ今どんな気持ち? どんな気持ち?

 

 ああ、五条悟はきちんと生き返らせないとね。

 彼には日本の平和を守ってもらわなくちゃ。




禪院刀:非術師で、裕福な家庭で、イケメンで、非の打ちどころのない幸せそうな家庭の夜神 月に嫉妬して、つい辛く当たってしまった。夜神の父には気遣ってもらったりして、羨ましいなぁって思ってる。

夏油 傑:非術師は猿なんて大義を掲げたばかりに八つ当たりされた。
五条 悟:全く関係ないのに名前が知られているばかりに巻き込まれた。

夜神 月:自分に絶対の自信を持っている。術師脳にさえなれば最強呪力と術式を得られるに違いない。

マシュマロ
https://marshmallow-qa.com/lucaluca
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https://odaibako.net/u/karin2022v
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