呪術界でデスノを拾ったら   作:かりん2022

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羂索が五条と夏油に情報提供しているのは、各勢力が一致団結するにあたり、色々縛りを結んでいるからです。
犯人についてだけは最低限の情報共有はする、とか。



両者負け!

 彼らは新しい術師達について相談していた。

 そう、クラス割りである。

 

 間違っても犯人じゃないと断言できる者達(主に御三家の身内など)はささっと御三家に分けられた。

 残るは思想や術式で引っかかった危険度、犯人度が高い者達。

 五条は早速、夜神の写真を取り上げた。

 

 

「傑みてーのが入るって。人々の救済に尽力したいと思います!」

「私と一緒にしないでくれ」

 

 それに茜(偽名)は深く頷く。

 

「そうだよ。彼と一緒にするなんて失礼だ。自殺する為に形だけの大義を掲げ、他人の教団を乗っとった君と違って、彼は本気で世の中を変えようとしている」

「言ってくれるね。で、この子は何をしてるって?」

「中学の時から投資で荒稼ぎして、高校の時から秘密組織を作りつつある本物だよ。ハンドルネームはキラ様。構成員は末端含めて一万人ごえ!」

「「は?」」

 

 高校一年生で、それは、ちょっとした偉業だ。

 

「何人もがこの子のスパイとして紛れ込んできている。まあ普通に考えて大本命かな。大義の為と言ってバンバン殺せるタイプ。あ、この子の掲げる大義は悪人は死ね! って奴。いやー、単純明快でシンプルだね! すでに何人か殺しの疑惑もあるし、犯人逮捕の功績もあるよ。この女の子、弥は夜神と夜神の差し向けた日車に救われている」

「どうやってそれを?」

「筆記試験で一般出なのに妙に呪術に詳しい子をピックアップしてね。後はネット系の呪霊にお任せ! 冥冥くんから情報を買ってね。あとは伊地知くんとメカ丸と色々。いやー驚いたよ」

「はぁ? そんな事できるの?」

「それ取り込みたい」

 

 五条は驚き、夏油は真剣な声を出す。茜(偽名)にしても、ダメ元で探して手に入れた切り札だ。

 

「ふふふ、ダメー。呪霊側も五条悟を消した方法は知りたいって事だね」

「げー」

「……それは。なんとしてもこちらが先に手に入れないとね」

「三千人の呪術師が問題を起こさないように統括もしないとだよ」

 

 問題児はこの事件の犯人だけではない。突如として力を手に入れた者達もそうだ。

 今回、経過が経過であるため、危険人物のマーキングはできても排除は出来てない。だから、夜神 月のような容疑者が施術を受けられているのだ。

 

 まあ、窓にしかなれないような者達も沢山いたのだが……。

 三千人もいるのだ。術式、呪力を持ったものも相応にいた。

 

「時間が、時間が足りない……っ」

「私、呪霊の五感を共有できたりしてないっていうのに、呪詛師なのに生徒二百人はおかしいと思うんだ……4クラス掛け持ちってなんなんだよ問題児率も高いし……」

「サポートはしてあげるから安心してね。今回は事情が事情だから、罠依頼を押し付けても許容されるし、生徒の生死は問われない。危険な問題児がいたら、バンバン危険な任務を割り振っていいよ。君らがされたようにね」

「悟……もしかして、私は(ぶっ殺す先を)間違っていたのかい?」

「そうだよ。でも今は大人しくしててね。縛り結んじゃったし」

 

 ケタケタと笑う茜(偽名)

 もちろん、五条と夏油の足を引っ張る策である。

 彼らの生徒が問題を起こしたら当然責任問題だ。

 いずれ、五条が夏油と結んでいる服従契約もぶんどるつもりだ。

 わかっていても、最強コンビに余裕はあるまい。

 

 でも、今は夜神 月と遊ぶことが先決だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあ! 早速授業を開始するね。この学校は呪霊を討伐する為の学校なんだけど」

 

 楽しそうに説明する担任に、五人は頷く。

 

「早速呪詛師の討伐任務を受けてもらうよ!」

 

 なんて?

 

「わかりました!」

 

 やる気満々な魅上。

 

「罪状は? それ裁判ちゃんと終えてるのか? っていうか、俺達がそいつを殺せって事か? 法律上、どういう根拠が?」

 

 質問を飛ばしまくる日車。

 

「コイツァーテキビシィーっ! え、マジで?」

「月ぉ……私、怖い♡」

 

 戸惑う高羽に、ピトッとくっつく弥。

 

「待ってください。素人をいきなり実戦に? せめて一通りの訓練を受けさせてください。僕達はまだ呪力の練り方すら教えてもらっていないのですよ」

「それは全員できてるじゃないか。天才達が生徒で先生は鼻が高いよ、キラくん」

 

 びっくりして4人が月を見る。

 

「あのアドバイスをくれた怪しい人!」

「私を助けてくれた人!」

「私を導いてくれた人!」

「あの怪しい奴!」

「あはは……。先生は何を言っているのですか」

 

「謙遜はいらないよ、キラくん。大人は子供の正義の味方ごっこなんてお見通しって事だよ、キラくん。悪人を皆殺して善人だけの世界にだっけ? キラくん。幼稚園児の発想みたいだね、キラくん。かわいいね、キラくん」

 

 そういうと、夜神 月は顔色を変えた。そして、はっと嘲笑を浮かべ、挑発する体制になる。

 

「人のハンドルネームや個人情報を晒すなんてよくないですよ、羂索さん。大体、貴方にそんな事を言われる筋合いはありませんね、羂索さん。日本人を一つの呪霊にしちゃおうなんて考える方がよっぽど子供っぽいと思いますけど、羂索さん。っていうか、僕が貴方を訴えたら勝てますよね? 羂索さん。ちょうど、ここには弁護士も判事もいる事ですし、10年前にやらかしたことを添えて、五条 悟あたりに訴えてみますか? 羂索さん。五条悟の暗殺依頼掛けてたことだけでも興味を持つと思うんですよね、六眼絶対殺すマンでしたっけ? 羂索さん」

 

ざわざわざわざわざわざわざわ。

ギャラリーがざわざわとする。

 

 生徒だけではない。初の授業で様子を伺っているメカ丸、五条、夏油などなど。

 

 何人かは胃を抑えているだろう。あとで誤魔化さなくては。

 でもこれ、犯人確定でいいのではないだろうか。

 

それにしても、最終目的まで把握されているとは思わなかった。10年前にした事とは一体なんなのか。心当たりが多すぎてわからない。

 

久々に得体のしれぬ相手。

 

ワクワクしてきた羂索は、にっこりと笑うのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【人間って……面白!!!】

 

 リュークはとってもご満悦である。

 面 白 く な っ て ま い り ま し た!

 勝負自体はあっさり終わりそうだが、中々に見苦しく愉快な終わりになりそうである。




マシュマロ
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