呪術界でデスノを拾ったら   作:かりん2022

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二冊目のデスノートが発見された日

「犯人に心当たりはある?」

「ないですね」

 

 だって私が夜神 月だし。

 

「そうだよね。反省部屋に閉じ込めてた時も事件は起きたしね」

「えっ この前反省させられたのは特級呪霊達の術式の報告忘れじゃなかったんですか」

「それもしっかり反省してね? 無断外出無断外泊、細かく言えばキリがないくらい色々やらかしてるからね?」

「それで思い出したんですけど、真人って確か吉野順平って少年をモルモットに非術師を術師にする実験してたと思います」

「後、何を忘れてるのかなー?」

 

 ぐりぐりされる。手加減されてるけど痛い痛い痛い。

 ほんと素人相手の手加減上手くなったな、五条先生!

 

「僕の目を持ってしても被害者に残穢が見えなくてね。でも、確実に犯罪者の間で心臓麻痺が増えてるんだ。犯罪をしている以外の共通点もなかったし」

「資料見せてもらえます? 何かわかるかも」

「……どうしようかな。いや、君が一般人生まれの一般人育ちの一般人な事はわかるんだよ。でもなんか気にかかるというか」

「資料見せてください」

 

 そうして、私は資料をじっくりと見せてもらった。

 そして、自信満々に告げた。

 

「共通点はありますよ」

「何?」

「素顔と名前と年齢が全員報道されてます。後、放課後の時間帯が多いので犯人は学生です! 日本人!」

 

 ドヤア! 見よ、この原作夜神月並みの有能ムーブ!!!

 五条先生は頭を押さえた。

 

「君も素顔と名前を集めてて学生でよくニュースを見ていて部屋に閉じこもっている事も多いよね。あと、普通に日曜休みの会社員っていう線はないのかな?」

「あっ」

 

 よく見てらっしゃる。

 

「私は犯人じゃないですよ!! 私は殺してないって縛ってもいいです!」

「うん、さっきも言ったけど、反省部屋に閉じ込めた期間も心臓麻痺の死亡事件が続いてたからね。後、縛りってのは軽々しく口にしちゃだめ」

「先生なら信じてくれるって信じてました!!!」

「ちょっと報道に手を入れて検証してみるか……」

 

 そして、五条先生は目隠しを取った。

 

「ほんとーのほんとーのほんとーに犯人知らない?」

「全くわかりません!」

 

 私は自信を持って断言する。

 だって事実だしな!!!

 

 

 さて、実際にデスノートを持って活動を始めた人がいる以上、私は考えないといけない事がある。そう、虎杖と伏黒の処遇だ。

 

「ところで、宿儺の檻の虎杖くんて、結局どんな処遇なんですか?」

「少なくとも指を一本取り込んでいて、なんともないようなんだよね。今後どうするかで凄く紛糾してるよ」

「2本目からは流石に影響出るでしょうね。封じる事はできるでしょうが。飲んだ瞬間だけ体を乗っ取られたり、顔に口が現れたり。後、当然虎杖くんに悪魔の取引を持ちかけたりとか色々な可能性は考えられます」

「……はぁ。月だったらどうする?」

 

 五条先生に頼られている! これは夜神 月ムーブで頑張るぞ!

 えっと、まずは結論から簡潔に。

 

「2本飲ませて、漏瑚を倒してから、15本ゆっくり馴染ませながら取り込ませます」

「細かいね。なんで?」

「それはですね。虎杖くんが宿儺を取り込む上で、問題点がいくつかあるからです。一つ目は、許容量オーバーによる一時的な乗っ取りの危険です。

ゆっくり馴染ませないと、例えば2本目を取り込んだ直後とか、それ以降も数本一気に取り込んだ直後とか、体の主導権が乗っ取られてしまうんです。時間さえあれば、全部取り込めるでしょうが。逆に考えると、後5、6本取り込める状態っていうのは、危険なんです。虎杖くんを拉致して一気に取り込ませれば、短時間とはいえ宿儺が自由になれます。3本残すのは、万一の時の保険ですね。五条先生がギリギリ勝てそうな指の本数がそれくらいかなと」

「それもう実験してた?」

「二つ目!」

「おい」

「宿儺は宿主の指を再呪具化可能です。つまり体を乗っ取った隙に、指を再呪具化して他の人間に取り込ませることが可能なんです。伏黒くんもまた宿儺の器ですし、檻である虎杖くんと違って封印は出来ないですし、伏黒くんの術式を宿儺に使わせるのは非常にまずいです」

「それも初耳だけど」

「三つ目、漏瑚が10本くらい持ってるので、いきなりプラス10本されても五条先生が勝てる範囲を考えると、2本くらいかなーと」

「……」

「ざっくりした予想ですけど、大まかなところは合ってるんじゃないかなーと」

「……月」

「私のこと見直しました? 私賢いです? お役に立てちゃう?」

「それって最初から恵を襲って指飲ませたらどうなるの?」

「あああ!!! あっでも! それは宿儺しか知らない機密事項ですし!」

「機密事項をなんで月が知ってんの」

「私、結構すごいので!!!」

 

 五条先生は頭を押さえた。

 

「……改めて、悠仁と恵の扱いについて協議するよ。でもなんで今話した?」

「先生、対処できそう?」

「それ、どういう意味で聞いてる?」

「対処出来るなら、私のとる行動も変わるので」

 

 五条先生は胃薬を飲み、私はまた反省部屋送りとなった。

 ななななんと! 尋問官さんと2人っきりである!

 やだー呪詛師扱いじゃないですかー!




マシュマロ
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