呪術界でデスノを拾ったら   作:かりん2022

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学校を辞めた日

どうやら、捕縛は無事間に合い、私は交流会に出られる事になった。

久々のお外である!

 

「褒めよ讃えよ! 犯人捕縛!」

「本部長すげー!」

「ハロウィンデートおめでと、月」

【賢しいだけの小娘が】

「こら、宿儺。わりーな、宿儺、デスノートのおかげで機嫌わりーんだ」

「あら。宿儺、結局虎杖くんに受肉したんだ?」

「そー。伏黒に食わせるよりマシだって。今、15本!」

「漏瑚倒されてんじゃんウケる」

「ウケねーよ。はぁ……」

 

 なんだかみんな元気がない。一体どうしたのだろうか。

 

「デスノートを盾に、私達のこと脅してきてんのよ、上層部。五条派閥全体に特に圧力掛けてきてるわ」

「うっわ、最悪じゃない」

「なんとかなんねー?」

「なる」

「そうだよな、なんねーよな……って、ええ!?」

「私、こう見えてキラ事件の本部長よ? ただ、ちょっと時間が必要ね。普段通りにしてて、全部私に任せなさい。五条先生守るって言ったしね」

【ふん。本当に成し遂げたら褒美をくれてやってもいい】

 

 おお。宿儺に言われるとは相当調子に乗ってんだな、上層部……。

 なるほど、それで交流会なのに五条先生はいないのか。

 

「それ、本当かな」

「余裕。五条先生には私を信じてくださいって伝えてください。乙骨先輩」

「わかった。伝えてくる。ちょっと京都校まで行ってくる」

 

 え。乙骨先輩、交流会からログアウト?

 まあいっか。

 

 五条先生を守れるのは一流の女……。

 だがしかし! 私は五条先生の心も守れる超一流の女なのだぁ!

 

 ゆうて五条派閥なんてあと虎杖くんと伏黒くんぐらいである。

 私だってちまちまちまちま頑張ってきたのだ。

 もちろん五条家も保護してる術師もフォロー済み。

 

 私はできる女である。

 よって今やることは。

 

「私、夜神 月! うわあ、イケメンがいる♡ よろしくお願いします! ささ! 記念写真撮りましょ! そんな変な仮面なんか取っちゃって!」

「このご時世で正気かお前」

「えー! 大丈夫だって! 犯人は捕まったんだし、今デスノート持ってる上層部が皆の顔把握してないはずがないし! 隠しても一緒一緒!」

「い、イケメン……? いやその、確かに今更という気はするが、それでも気をつけてはいた方が……」

「さあさ、無粋な仮面なんて取っちゃって!」

 

 嫌々ながらも、私に流されて写真を撮る彼ら。

 多分、好き勝手できるのは今回ぐらいが最後だろう。

 ……それでも。流石に生徒ぐらいはね。

 

 

 

 さて、キラ事件が浸透している以上、余裕も時間もない。

 私は、交流会の後、すぐに寮を抜け出した。

 

 その夜、私は仮面をつけて、無辜の民を脅していた。

 

「さ、そこに五回名前を書け。写真の下に書かれた名前とそいつの顔をよーく見てなぁ!」

「ま、まさか、これ、キラ事件の……」

「間違うなよ? わざと間違って書いたら、お前が代わりに死ぬかもなぁ!」

「ヒゥッ」

 

 無辜の民は、震えながら指示された通りに名前を書こうとする。

 

「確保ー!」

「ちょっと待った!」

 

 私の周囲を京都校の生徒が囲み、虎杖くん達が私を庇う。

 

「何故庇う! 現行犯だぞ!? 見ろ、その女もデスノートを持っている!」

「そうよ、最初から知ってたわ! ルナルナがデスノートで悪さをしていることは! でも、友達なの! 友達なのよ!」

 

 野薔薇ちゃんがオーバーリアクションで演技する。あーこれは察してくれてますね。

 そう、この儀式だけは今終わらせちゃいたいの。

 

「月。言いたい事はあるが、さっさと終わらせろ」

 

 伏黒くんも後押ししてくれる。

 

「う、うん! オラ! 名前を書くんだよぉ! その紙に名前を書かれた人間は、書かれて1日で死ぬ! さっさと書けぇ! わざと間違えたら貴様から殺すからな!」

「ひっヒィィッ」

 

 皆が牽制している間、ナイフを閃かせ、傷をつけて脅す。

 東堂は何か気付いたようだが、演技をしてくれた。

 よしよし。

 

 無辜の民は謝りながら、泣きながら名前を書いた。

 

「よし、このことは黙っておくのね! 別に言ってもいいけど、その場合実行犯である貴方はどうなるかな!?」

 

 私は脅しつけた後で無辜の民を解放し、奪った紙と写真を燃やす。

 傷の治療しなくてごめんね。早いとこお医者に行ってください。

 

「……終わったか」

「うん。五条派閥は、大体網羅したつもり。後は京都校の皆もね」

 

 恵がため息を吐き、私は肯定する。

 東堂も確信を得たらしく、力を抜いた。

 

「な、なんてことを……」

「私たち、死んじゃうんですか!?」

 

 パニックになる京都校。

 

「落ち着け。ネタバラシをしてもいいか? と言っても、予測に過ぎないが」

「あー。認知が重要なので、最低限の種明かしになりますけど。これで守らないといけない範囲は終わったと思うんで、いいですよ、東堂先輩」

「どういうことだ、東堂」

「簡単なことだ。俺たちを殺したいなら、自分の手でノートに書けばいい。それをわざわざ違う人間の手を借りた。ヒントは先ほどの言葉だ。わざと間違えたら殺す。おそらく、五回続けて間違って書くとデスノートは効かなくなるのではないか? そして、わざと間違えて書くとその効果は望めない上、ペナルティがあるのではないか?」

「そうよ。わざと間違えて名前を書いたら、書いた本人が死ぬし守護は無効。だから私自身はできなかった。というか知り合いがもう無理ね」

 

 私は頷く。

 

「月。お前、デスノート持ってたんだな」

「まあね。一つは総監部が持ってるなら、私は五条先生に渡しておくわよ。それでパワーバランス取れるでしょ」

 

 伏黒くんの確認に応える。そうすると、伏黒くんは慌てて電話しだした。

 宿儺が機嫌良さそうに言う。

 

【ふ、はは。フハハ!!! よくやったぞ、賢しいだけの小娘ぇ!!】

「お褒めに預かり光栄です! じゃあお願い事叶えてくれちゃったりする?」

【よかろう、何でも叶えてやる。縛りだからな】

「そうね。五条先生をすっごく困らせる奴らを皆ぶん殴っちゃって」

「サンセー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして私は、縛りに従い虎杖くんにぶん殴られた。

 その後、虎杖くんは京都へと走っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 伏黒くんには「ちょっと目を話した隙に何やってんだお前ら!」とめちゃくちゃ説教された。

 そんなー。

 あっ レム! 怒んないで、大丈夫だから! それにしても、こんだけ尽くしてるのに私が五条先生を困らせてるってどゆこと???

 あ、走馬灯……。伏黒くんの声が遠くなっていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ〜。生徒に守られるようじゃ、最強の看板下ろさなきゃかなぁ」

「助けたっていうんですかね、あれ」

 

 非常に懐疑的に伏黒くんがいう。

 

「さて、今度こそ、本当のことを教えてもらえないかな。夜神 月」

 

 病室のベッドの横の椅子に座り、りんごを剥きながら五条先生。

 

「私は、受肉させられるまさにその時、死神様に助けられました。死神の掟を破り、人を助ける為にデスノートを使った死神は死んでしまいましたが、死神様は私にこのノートを残してくださいました。このノートで、意図せず4回名前を間違えて記入すると、以降デスノートは効かなくなります。ただし、間違っていると知っていて名前を書くと、書き込んだ人間は死に、予防効果も出ません」

「君は最初から僕を助けにきてくれたんだね。なんで僕を?」

「貴方を守ることが、人類を守ることだと思ったからです。それに、皆を守る貴方を守りたかった」

「僕の事をなんで非術師の君が知っていたのか聞いていい? そう、君の言葉は、ちょっと違和感があるんだ。まるで全てを最初から知ってたような「本物の教祖様が」!?」

「本物の教祖様が、きっと貴方の守護を望んだでしょうから」

 

 私は笑って誤魔化した。原作知識だなんて言えるはずもない。

 この話題アンタッチャブルだし、これで誤魔化されてくれるはず。

 

「まあ、どうせ命を賭けるなら、人類の為になってイケメンの為という、大義も私利私欲も満たせる方がいいですしね」

「命をかけないって道はなかったのかな」

 

 ラスボスによる東京壊滅の前提があったから、安心できなかったんだよなぁ……。

 それも原作知識だからな。どう誤魔化そう。それに私、もう用済みだよね。

 

「入学試験の時に言いましたよね。確認するまでわかんないって。これからは一介の女子高生として生きる事にします」

「えっ」

「ハロウィンデートしたら私、転校します。ご無理しない程度に、平和をよろしくお願いします、ヒーロー」

 

 私は笑った。

 五条先生は百面相をして、それでも最後には。

 

「任せなさいっ!! 頑張ったね」

 

 そう言って優しく頭を撫でてくれて、私は報われた。

 

 ゲヘヘヘへへへ、イケメンとハロウィンデート、やったぁ!!!!




無事1話のプロット通り着地できたぞ、ジョジョー!
褒めて褒めて!
これで後は他者視点をやった後、ハロウィンデートで終わりです!
応援ありがとうございます!!
感想、ここ好きお待ちしてます!


マシュマロ
https://marshmallow-qa.com/lucaluca
今度からマシュマロ返信していくことにしたので、よろしくお願いします!
返信不要の場合は返信不要と書いておいてください。

こっそりな感想はこちら
https://odaibako.net/u/karin2022v
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