ハイスクールD×D 蒼の継承者の物語   作:Yunnan

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なんの変哲もないつまらないものです。



NewLife

一輝side

 

 「と、言うわけで、私、リアス・グレモリーもこの出海家で一緒に住まわせてもらうことになりました。不束者ですが、どうぞよろしくお願いしますわ。お父様、お母様」

 休日の朝。出海家のリビングでは俺の隣で紅髪の美少女……もとい駒王学園三年オカルト研究部部長。グレモリー家次期当主であるリアス・グレモリー先輩がにこやかな笑顔を浮かべて両親へ挨拶をしていた。

 更に俺の隣で金髪美少女アーシアが涙目で頬を膨らまし、猫魈姉妹の黒歌と白音は耳を真横に絞らせ尻尾をたしたし、とリビングの床に叩きつけ如何にも不機嫌であることが(わか)る。

 ……何故こうなった。重苦しい空気の中、俺は一人頭を抱える。

 あの一件(婚約騒動)の後、部長が突然我が家に住むと強引に言いだしてきた。突然の事で意味が解らなかったが、部長曰く、『後輩との交流を深めたいのよ』っとの事……どゆこと??

 交流を深めたいのなら家でなくとも良いんじゃないか? 上級悪魔の考えは解らん。それとも理解できない俺が悪いのか?

 そして当のライザーは生涯初めての敗北……それも自分達が見下している人間に敗北したのが余程のショックだったらしく寝込んでいるらしい。どうでもいいし興味もないので放っておくつもりだが。というか、初の敗北だけで寝込むとかメンタル雑魚過ぎないか? 

 

 

 「あらあら。アーシアちゃんに黒歌さんに小猫ちゃん。そしてリアスさんも加わるなんて……どんどん賑やかになっていきますね! 徹さん!! あの子達も一緒に住むことになったらどうなるんでしょうね!!」

 「う……うむ」

 義母さんは両手を合わせて嬉しそうに笑う。義父さんは若干疲れ気味だけど異論はなさそうだ。

 ……と言うか本当に良いのか? この家が仮宅(・・)とは言え男は義父さんと俺の二人だけなんだぞ。もっとこう、部長はお嬢様なんだから一緒に暮らすのは色々問題があるんじゃ……とか言ってくると思ったんだけど。ってか一緒に暮らしてることが魔王様や部長のご家族。悪魔達に知られたら俺、即消滅()されるんじゃないの?

 そして部長が家に住むことに当たって一番荒れたのが黒歌だ。何故か部長に食ってかかるような勢いで住むことに反対していたが、部長はそれをそよ風の如く受け流し、気にも留めなかった。それが気に入らなかったのか、飛びかかりそうだった黒歌を宥めるも効果は薄く、最終手段そして今日は一緒に寝てやるからと提案したところなんとか落ち着いてくれたが、それでも今すぐに飛び掛かりそうな勢いだ。

 

 「さぁ、一輝。ご両親の許可は得たわ。これで今日から私もこの家の住人ね。さっそく、部屋へ荷物を運んでくれるかしら?」

 部長が紅髪を揺らしながら、高らかに俺へ命令する。

 

 「……解りました」

 「一輝さん。私も手伝います」

 「何処かに出かけて来るわ」

 「パクパクパクパクパク」

 黒歌は早足で部屋を出ていき、小猫はテーブルの上のパンを大量に食べ始めた。……手伝ってくれるのはアーシアだけか。まあ予想通りと言えば予想通りだけど、一緒に暮らすんだし少しくらい協力的でもいいんじゃないだろうか?

 

 「あぅぅ。一夫多妻制しか希望がなさそうです……。…でもでも……主の教えに反してしまいますし……でもでも、このままじゃ……はぅぅ……」

 そしてアーシアは最近になって独り言が多くなった。今でも俺の後ろで深刻そうにぼそぼそと呟いている。独り言が多いと人に嫌われるぞ?  それに日本じゃ法律で一夫多妻制は認められてないんだけどなぁ……。

 

 「一夫多妻制が何だ?」

 「何でもありません」

 訊き返すも、プイっと顔を背けてしまった。

 ……うーん、黒歌の時もそうだが、部長が我が家に来てから何時になく機嫌が悪くなっている。そもそもアーシアは部長の事が嫌いだったか? 同じ女子同士なんだから仲良くしてほしいんだけどな。

 

 「ほら一輝。その装飾品はこちらよ」

 荷物をリアスの部屋に運ぶなり早々に指示が飛んでくる。

 

 「はいはい」

 テキパキと装飾品を並べていく。ってか本当に多いな……流石はお嬢様だ。

 

 「一輝、パーティが終わったらお風呂に入りたいわ。……一緒に入らない? 背中、流してあげるわ」

 「ああ。な……は?」

 「だから。私があなたの背中を流してあげるわ」

 「は? い、いや。それは流石にマズいですよ!!」

 いきなり何を言い出すんだ部長は!? ダメに決まってるだろう!

 

 「ダメ『です』(にゃ)!」

 「うおっ!?」

 アーシアの他に黒歌と小猫が部屋に突撃してきた。っというか黒歌。お前出かけたんじゃないのか!?

 

 

 「抜け駆けは許さないわよリアス!」

 黒歌が鋭い爪を出し、部長に詰め寄る。

 

 「……私も! ……先輩と入ります!!」

 小猫は頬を赤らめながらも決意の表情で宣言する。

 

 「もう! 裸のお付き合いなら私もします! 私だけ仲間外れにしないでください!」 

 アーシアが涙目で訴える。

 

 

 「ちょっ! 待てお前ら! ここはそう言う場所じゃないだろう! 落ち着けって!」

 俺は慌てて制止しようとするも全く聞く耳を持たない。

 

 「リアス!アンタがいくらお嬢様だろうと譲れないものは譲れないわよ!」

 黒歌は牙を剥き出しにしてリアスに威嚇する。

 

 

 「……わ、私も……先輩の背中流したいんです……」

 小猫は照れながらも握り拳を作り前に出る。

 

 「私も仲間はずれは嫌です……みんなでお風呂入りましょうよ……」

 アーシアは潤んだ瞳で訴えかける。

 

 

 「黒歌、アーシアに小猫。悪いけど、そういうことだから(・・・・・・・・・)。宣戦布告ってことでいいかしら?」

 部長は優雅に髪をかき上げながら微笑む。

 

 「望むところよ! 絶対に負けないにゃ!!」

 黒歌は気合十分に叫ぶ。

 

 「私も……引く気はありません!!」

 小猫も負けじと宣言する。

 

 「うぅ! 負けそうですけど、負けたくありません!」

 アーシアも全力で意思表示する。

 

 「………………はぁ」

 思わずため息が漏れる。

  何か四人の間に火花が散っているような気がするが……気のせいだよな。うんそうだ、きっと気のせいだ。恐らく疲労からの幻視だな……そうに違いない。

 とりあえず解るのは……仮家がどんどん賑やかになっていくのは確かだ。




最近小説を書く意欲が全くと言っていい程、湧かない。そうすればいいのか解らない。

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