一誠side
下僕を持つには、上級悪魔にならなくてはならない。最初から上級悪魔の部長と違って、俺達転生者は力を認められ、昇格しなきゃならない……だが俺は
「はぁ……ハーレム王への道は遠いな」
一人ぼやきながら深夜チャリを漕いで、依頼主の家に向かっているが……ふと思う事がある。
そこから部長の下僕として、日々汗を流す。
チラシ配りに契約取り。けど、魔力が低いから魔方陣から依頼者のもとへジャンプ出来ないときた。前代未聞の悪魔。それが俺。
……考えてみれば、悪魔になる前からこれといった特徴ないよな。モテるために色々と頑張ってみたけれど、所詮イケメンには勝てない。
これといった夢も悪魔になる前は無かったし……あ―、そういう点じゃ悪魔になってよかった部分もあるのか。いや……もとより悪魔になることって良いことなのか?
まぁ、あの時部長に命を救ってもらえなかったら、俺の人生はそこまでだったわけだ。こうやって、青春を憂う時間も無かったわけだ。
リアス部長は綺麗だし、朱乃さんは怒らせなければ問題ない……と思う。
小猫ちゃんも普通に接する程度なら問題なし。
木場はムカつくが、イケメンのくせに俺と普通に話してくれるし……意外に言い奴なんだ。イケメンのくせに。
一輝もイケメンだけど何かと話や愚痴も訊いてくれるし勉強も教えてくれる。ちなみに今日はアイツはバイトがあるらしくオカ研に顔を出してはいない。俺の中でイケメンの認識が変わりそうだ。
ふと俺は、金髪美少女シスターを思い出す。
アーシア。キレイな子だったな。もし彼女にするなら……と、そこまで考えて俺は頭から追い出す。
あんなに酷い失恋したじゃないか。……夕麻ちゃん、マジで好きだったんだぜ。
くそ。何で俺の人生って誰かの力で左右されてんだろうな。いや、そんなものかもしんないけどさ、人生って。でも、不思議な事が起こりすぎて、それに巻き込まれた感が高いと感じてしまうんだよな。
アーシア……シスターか。悪魔の俺とは逆の存在。たまたま神様の下僕と悪魔の下僕だっただけだ。
偶然出会った。ただそれだけさ。
……あ―――っっ! うだうだしても仕方ねぇ! とりあえず今は悪魔としての夢を叶える。 叶えられなくても、その方向に足を向けるのは生きる目標となる。
よし! 頑張るぞ俺! やるぞ俺!
俺が訪れた場所は一軒の家だ。マンションやアパートじゃなく、普通の一軒家……だけど不用心にも
もしかして別の人の家に来ちゃったかと思いモバイル機器で確認してみるけど、間違いなくこの一軒家だ。
……まさか契約者が夜逃げしちゃったパターン? それはない……よな?
どくん。
っ。玄関に足を踏み入れた瞬間、得体のしれない不安が俺を襲う。何だ、この嫌な感じ。これ……絶対ヤバいだろう。
だけど俺の足は前に進む。
廊下、二階へ続く階段も明かりがついていない。ただ一階の奥の部屋から淡い光が漏れている。
抜き足差し足忍び足で奥の部屋に足を進める。
……やっぱりおかしい。人の気配を感じられない。寝てるだけ? ならこの異常な空気はありえないだろう。
奥の部屋に行きついた俺はそ~っと顔だけ部屋を覗き込む。明かりはロウソクの火だ。
「……ちわース。グレモリー様の使いの悪魔ですけど……。依頼者の方、いらっしゃいます?」
自信のない声を出してみるが返事は返ってこない。マジで誰もいないの? ならこの蠟燭の火は誰がつけたんだ?
気のせいかさっきから嫌な感じが止まらないし、不安感が拭えない。このまま引き返す? でもそうしたらいよいよ部長に合わせる顔がないし。でもなぁ~。
「部長に指示仰ぐか」
そう思いスマホを取り出し部長に連絡しようとしたところで、ある動きが止まる。
「……
そう。なぜかスマホに圏外の文字が出ていた。何で? 家の中なのに圏外って出るの? もしかして故障? いやそんなはずはない。今朝だって正常に動いていた。
こうなったら仕方ない。連絡が取れない以上、怖いけど自分の眼で確認するしかないよな。
「スゥー…ハァー」
俺は不安な気持ちを押し殺し、意を決して部屋の中に足を踏み入れる。
そこはリビングだ。ソファーやテレビが置いてある。どこにでもあるリビング風景。
ビチャッ。
だけど中まで進んだ時、何かを踏んだ感触が足に伝わる。床に視線を向けると、踏んだのは
「………………」
眼で追っていくと、血はリビングの壁に|上下逆さまに貼り付けられている男の死体から流れ出ているものだ《・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・》。
……人間。もしかして
斬り刻まれた体。腹部からは臓物がっ。
「……ッゴボ!! うぅおえぇぇっっ!」
俺はその場で腹からこみ上げてくるものを吐いてしまった。血と吐しゃ物の臭いが混ざり合って不愉快な臭いが鼻をつく。
その時、玄関から走ってくる音が訊こえてきた。
「一誠!!」
「はぁ、はぁ、はぁ……か、一輝?」
そこにはジャージ姿の一輝がいた。
一輝side
夜。何時もと変わらずバイト・トレーニングを終え、少し別のルートでの帰宅途中ある一軒家で足が止まった。
見た目は普通の一軒家なのだが、
何て言うか……何かに阻まれるように上手く
警戒しながら玄関に近づくと、
これは、血の臭い!
「ッゴボ!! うぅおえぇぇっっ!」
直後、中から誰かの声が訊こえてきた。この声!
俺は靴も脱がず家に入る。真っ暗な中唯一淡い光が灯っている部屋に入る。その部屋で声の主……一誠が四つん這いでいた。
「一誠!!」
「はぁ、はぁ、はぁ……か、一輝?」
ゆっくりと振り返った一誠は呼吸も荒く表情は青ざめていた。異臭の場所はこの部屋。壁を見ると、上下さかさまの男の死体が太く大きな釘で四肢と胴体に打ち付けられていて、腹部の傷口からは臓物が中途半端にはみ出ていた。
……ッ。俺は咄嗟に口元を手で覆い隠し吐き気を止める。これは中々に凄惨な殺人の仕方だな。色んな死体見てきたけど、これは中々……常人にはできない殺し方をしていやがる。
そして死体のすぐ横には血文字で書かれている言葉。
「……悪い人はおしおきよ?」
「聖なるお方の言葉を借りてみましたぁ!」
!! 背後から若い声。振り向くと神父の服を着た白髪の男がリビングの入り口に立っていた。コイツ……いつの間に。氣配を感じれず
神父は俺と一誠を交互に見て、ニンマリと気味の悪い笑みを浮かべる。
「んーん。これはこれは、悪魔君ではあーりませんか! それに……君が堕天使の姉さんが言っていた
……この神父。
闘級:3985(魔力1306/武力1340/気力1339)
神父にしちゃ高い方だな。
「俺は神父♪ 少年神父~♪ デビルな輩をぶった斬り~、ニヒルな俺が嘲笑う~♪ お前ら、悪魔の首刎ねて~、俺はおまんまもらうのさ~♪」
突然神父が回り始め、歌を歌いだした。歌詞もイカレてやがる。
その間、ユキアネサを顕現させ一誠を庇うように立ち警戒する。
「俺の名前はフリード・セルゼン。とある悪魔祓い組織に所属している末端でございます。あ、別に俺が名乗ったからって、お前さんたちは名乗らなくて良いよ。俺の脳容量に名前なんざメモリしたくないから、止めてチョ! 大丈夫、すぐ死ねるから。俺がそうしてあげる。最初は痛いかもしんないけど、すぐに泣けるほどの悦楽になるよ! 新たな扉を開こうZE!」
ベラベラと無茶苦茶な言動を口走り、狂気を宿した眼で見てくるフリード。
「この人、お前が殺したのか!?」
「YESYES! 俺が殺しましたよ? だってー、悪魔を呼び出す常習犯だったみたいだしぃ、殺すしかないっしょ」
「……そんな下らない理由で殺したのか?」
「
嬉々として話すフリードは狂人……いや。
「人間が人間を殺すってのはどういうことなんだよ! お前らが殺すのは悪魔だけじゃないのかよ!?」
一誠の言葉に、ポカンとするがすぐに顔を歪め笑い出す。
「ア、ハハハハ! 笑える! 何を言い出すかと思えば、ヒ―ヒヒヒヒッ! ハァ。……いいか、よく訊けクソ悪魔。悪魔だって、人間の欲を糧に生きているじゃねぇか。殺して何が悪い? 俺、悪魔と悪魔に魅入られた人間をぶっ殺して生活してるんで、むしろこんな殺しは慈悲ですよ慈悲! ヒャハハハハッ! ア―メン!!」
狂笑したまま殺した人の顔を蹴りつけるフリード……危険だ。こいつはマジで危険すぎる。なんでこういうクズばかり生きる世の中なんだろうね。理不尽極まりない。
「……ッ! いい加減にしろよ!」
「はーい。いい加減に俺もお前らぶっ殺しまーす!」
懐に手を入れ、拳銃と刀身がない剣の柄を取り出す。
ブィンッ。空気を振動させる音。見れば、剣の柄元から光の剣を作り出していた。
「光の剣!?」
「今からお前のハートにこの剣を突きたてて、この拳銃でお前のドタマに必殺必中Fall in loveしちゃいまーす!」
神父が神父が駆け出して横薙ぎ一閃。鞘ごと受け止めると、拳銃を向けて引き金を引き撃ってくる。
避けた瞬間、一誠が声をあげる。
「ぐあぁぁぁ!?」
「一誠!」
背後で一誠が足を抑え倒れこみ、ふくらはぎを抑えていた。抑えてる箇所から出血し制服に滲む。
「エクソシスト特製祓魔弾! お味はいかがッスかー? 銃声音なんざしません。光の玉ですからね」
「凍てつけ!」
「ッておわ!? 死ねぃ」
俺が飛ばした氷柱を飛んで躱し、2.3発撃ち込みながら斬りかかってくる。鞘からユキアネサを抜刀し
「ほえー。まさか光の玉を斬るなんて芸等が出来るなんて。君、サイッコーに殺してやりたいねぇ」
「お前も、狂ってるワリにはやるな」
「そりゃー、悪魔を殺すのに色々と学びましたからねー! おかげで俺はこんな素敵なお仕事に就けたのだから、感謝感謝! アーヒャヒャヒャヒャヒャ!!」
舌を出し下品に笑うフリード。
「バキュン!」
「チッ!」
至近距離で放たれた銃弾を避け鍔迫り状態から力任せに上にかちあげ、体勢が崩れた所に顎めがけ右踹脚を繰り出すが躱される。
「そんな蹴り当たりゃしませんぜ!」
「甘い!」
ゴッ!
「イターイ!」
奴が引き金を引くより早く反転し左踹脚で顎を蹴りぬく。
変な声を上げ、倒れこむ。
フリードは顎を擦りながら立ち上がる。口内を斬ったのか唇から血が滴る。
「あー、面白いね。俺様の顎を蹴るなんて……おかげで俺ちゃんの口の中が切れちゃって血の味がするぜ……許せませんなぁ~。テメェをどこまで肉を細切れに出来るか、世界記録に挑戦しましょうか! アーハハハハ!!」
キレた笑いをしながら斬りかかってくる。斬り返そうとそうとした時。
「やめてください!」
見覚えのあるシスターが間に飛び込んできた。この声、まさか……。
「あっぶなー! もう少しでチョンパするところだったよ。結界は張り終わったのかなアーシアちゃん!」
フリードが目の前のシスターを叱る。そう。目の前のシスターは数日前に公園で会ったアーシアだった。
「フ、フリード神父様。これは! い、いやぁぁぁぁぁぁッ!」
壁に打ち付けられている死体を見て、悲鳴をあげた。
「ん? そっかそっか! 君はビギナーでしたな。これが俺らの仕事。悪魔に魅入られたダメ人間をこうして始末するんす」
「そ、そんな……!」
不意にアーシアの視線が此方を向き、俺達を見て驚く。
「あぁ。そこで倒れてる奴はクソ悪魔。んで、
「イッセーさんが、悪魔? ……それに、一輝さんも?」
一誠は苦い表情を浮かべ顔を背ける。こんな形で再開するとはね……皮肉なものだ。
「何々? 君たちお知り合い? WOOO! これは驚き大革命。悪魔とシスターの許される恋って奴ですか!? マジ? マジなの!」
フリードは面白おかしそうに一誠とアーシアを交互に見る。氷像にしてやろうか。
「残念だけどアーシアちゃん、悪魔と人間は相容れましぇーん。ましては僕達、
?
「さて。いい子だからどいてねアーシアちゃん。チョチョイとお仕事完了させますかね~」
「させると思うか?」
相対する俺とフリードの間にアーシアが入り込み、庇うように両手を広げた。
「……おいおい。マジですかー。アーシアたん、キミ、自分が何をしているのか
それを見たフリードの表情が険しくなる。
「はい。フリード神父様、お願いです。お二人を許してあげてください。見逃してください」
自分の身を挺してまで守ろうとするアーシアに、一誠が声を詰まらせる。
「もう嫌なんです……悪魔に魅入られたといって、人間を裁いたり、悪魔を殺したりなんて、こんなの主がお許しになるわけないです」
「はぁぁぁぁあああああッ!? バカこいてんじゃねぇよ!」
「キャァッ!!」
フリードが剣を振るい、シスター服を切り裂く。
「「アーシア!」」
「このクソアマが! マジで頭にウジ湧いてんじゃねぇの!? アアッ! 堕天使の姉さんから傷つけないよう念をされてるけど。これは少しお仕置きが必要かな!」
壁に手を押し付け、剣で袖を壁に縫いつけ拘束する。このクソ神父!! どこまで下劣外道なんだ!!
「穢れなきシスターが神父に汚されるってさ~、何か良くな~い!」
下品な表情を浮かべ、身体を弄ぶフリード。
「やめろ!」
「おっと! タダ見はご遠慮いたしますよ、お客さん」
一誠が立ち上り
「
「んな!?」
ビュオオォォォォ!!
俺は
その間アーシアに駆け寄る。
「大丈夫か? アーシア」
「一輝さん」
震える身体を押さえ込むように自分を抱きしめる。怖いはずなのに、無茶する。
俺が制服の上を羽織らせてやると、雪から脱出したフリードが叫びだした。
「ア―――――ッ!! ムカつく! 俺チョームカつきました!! クソ悪魔に魅入られた人間に蹴られるだけでなく吹っ飛ばされる上に雪で埋めるとかマジムカつくぜ! ……決めた。二人は楽に殺しません。何十倍の苦しさを与えてから殺してやりますよ。だから、とっとと俺に斬らせろ―――ッ!」
飛び出し斬りかかって来る。防ごうとした時、目の前に赤い魔方陣が出現し、木場が飛び出しフリードの剣を受け止めた。
「木場!」
「兵藤君、出海君。助けに来たよ」
鍔迫りしててもスマイルを送ってくる木場。
「あらあら、これは大変ですわね」
「……
木場の後に微笑を浮かべる朱乃先輩。最後に小猫が出てきてフリードを睨む。助けに来てくれるのはありがたいが、もう少し早く来れなかったのか?
「みんな!」
「ひゃっほう! 悪魔の団体様のご到着」
剣を無理やり弾き、距離を取るフリード。人数がこちらが上でもいやな笑みを崩さない。
「悪いね。彼らは僕らの仲間なんだ」
「おー! 良いねそう言うの。んー何かい!? キミが攻めで彼が受け? それとも逆かな?」
「神父とは思えない下品な口だ」
「上品ぶるなよ、クソ悪魔。テメェらクソ虫を狩ることが俺の生き甲斐だ。黙って俺に殺されりゃ良いんだよ」
「悪魔だって、相手を選びますわ」
微笑みながら言う朱乃先輩だが視線は鋭い。だがフリードは臆することなく身体を抱きしめる。
「良いよ、良いよその熱視線。あぁこれは恋? いや殺意? ンヒヒヒ! 殺意を向けるのも向けられるのもたまらないね!」
「なら消し飛ぶがいいわ」
下品な笑みを浮かべていたフリードだが、冷徹な声と自分に向かってくる魔力に顔色を変え、その場から飛び退く。魔力は床を直撃し消し飛ばした。
振り向くと、一誠の前に部長が立っていた。
「私の可愛い下僕を、可愛がってくれたみたいね」
「部長!」
「おぁ! これまた真打ち登場? はいはい可愛がってあげましたがそれが何か?」
自分が不利なはずなのに、嬉々としている態度は崩れないフリード。イカれてるから、まともな神経が無いのか? ……あぁ。あるわけないか。
「大丈夫、イッセー? 一輝?」
「俺は平気ッスけど、自分の不注意で一誠がケガを負ってしまいました」
部長が傷跡を見ると、一誠が謝罪する。
「すみません。叱られたばっかなのに、俺またこんなこと……」
「こんなにケガしちゃって。ゴメンなさいね。はぐれが来ていたなんて。さっきまで
成程。だから
「あにしてんだよこのクソアマ! 結界はテメェの仕事だろうが!!」
フリードがアーシアを蹴りつけようとする。逆に足を蹴り返し、鞘で喉仏を突く。
「ウゲェ!? ゲホゲホ!! お前マジウゼェ」
殺気を出し睨みつけて、拳銃を向けて撃ってこようとしたが、部長の声によって中断された。
「私は私の下僕を傷つける輩を、絶対に許さないことにしているの。特にあなたのような下品極まりない者に、自分の所有物を傷つけられるのは本当に我慢ならないわ!」
部長の周囲に魔力の波動が発生し、家具が微動する。
これには堪えたのか顔色を変え、後ずさりする。
「おっと。この力不味くねぇ? つか、かなりヤバ?」
ソファーを落ち上げていた小猫が、急に鼻を引くつかせ部長に報告。
「堕天使複数」
「アッハハハハ! 形成逆転ですな。皆さんまとめて光の餌食ケテーイ!」
突如天井に、青いゲートみたいなのが徐々に開いていく。魔方陣と同じ類のものか。
「部長」
朱乃先輩の言葉に、部長はすぐ決断した。
「今はイッセーの回収が先決ね。朱乃、ジャンプの用意を。小猫、イッセーをお願い」
「「はい」」
朱乃先輩は呪文を唱え始め、小猫はソファーをフリードへ投げつけ一誠を抱える。
「クソ悪魔どもは!? 逃がすか……ッてわたたた、イタイ!」
避けそこね、背に直撃し倒れる。
その間に魔方陣は完成し、俺とアーシア以外の皆魔方陣に入り込む。
「部長! あの子も一緒にっ!!」
「それは無理。この魔方陣は私の眷属しかジャンプ出来ない。そして一輝も」
一誠が懇願するが、部長は素っ気無く応え、俺を直視してくる。どうするの? と。
「大丈夫です。すぐに逃げます」
「そう。
それを最後に魔方陣が強く光だし、ジャンプ。
「う~ん、イテテテ。このクソ悪まっ」
「寝てろバカ」
「イタイ!」
顎を蹴り上げ、再び気絶させる。
「アーシア」
「え? キャッ!!」
俺はアーシアの肩を抱き寄せ、パチンと指を鳴らし