ベスト4進出を果たした青道高校。
その翌日の新聞では
『魂の投げ合い!「東都の怪腕」足立と「北の怪童」本郷!勝ったのは「東都の怪腕」足立!!』
『昨夏のリベンジ果たす!!』
『「東都の怪腕」足立圧巻の18K完封!!魂の雄叫び!!』
『キャプテン値千金の一打!「打てて良かったです」』
『「北の怪童」本郷14Kも一発に泣く!』
惇が主に一面トップで、少し御幸が載ってるだけだった。
倉持「足立ばっかりだな、これ・・・」
御幸「おっ、俺も載ってるじゃん。」
前園「お前もよう打ったで・・・」
御幸「いやぁ、まくれまぐれ・・・」
御幸も値千金のホームランを打った為、少し目立っていた。
栄純「むむむ・・・!」
暁「・・・!」
栄純も暁も、惇しか載ってない新聞を見て、強烈なオーラを剥き出しにしていた。
春市「落ち着いて2人とも!」
信二「顔に出てんぞ!」
春市と信二の2人は、必死に抑えていた。
すると
惇「はようございまーす。」
惇が起きてきた。
倉持「おう!早速載ってるぞ。」
すると、倉持が新聞を惇に見せた。
惇「うわぁ・・・スゲェ・・・」
これに惇は、少しずつ目を覚ましてきて、苦笑を浮かべた。
惇「そういやカズさんもあそこでよく打ったっすよね。狙ってたんすか?」
惇は、御幸が本郷にホームランを打った時のあのSFFは狙ってたのか尋ねると
御幸「いや、集中してて気が付いたらバットが良い感じに出て打てた。」
極限の集中で反応して打てたと言った。
惇「流石っすね、キャプテン!」
惇は、満面の笑みを浮かべながら言うと
御幸「いやぁ、それ程でも・・・!」
御幸は笑みを浮かべて答えた。
その彼の表情を見て
倉持「なんか・・・すげぇムカつくんだが・・・!」
前園「ああ・・・!」
倉持と前園は、少しイラっとした表情を浮かべたのだった。
そして、次の準決勝の相手は大阪桐生だが
片岡「次の準決勝だが、先発は降谷!」
暁「はい!」
暁を先発に決めた。
片岡「沢村と川上は、いつでも投げれるよう準備しておけ。」
川上「はい!」
栄純「YESボス!」
片岡「それと足立。お前は準決勝には出さず休ませる。この大会では、お前は復帰明けの試合だ。無理はさせない。」
惇「・・・分かりました。」
そして、惇は無理せず温存させて栄純と川上にはいつでも投げれるよう準備をするよう言った。
片岡「相手は去年の神宮王者!チャレンジャーとして挑め!」
「「「はい!」」」
そして、準決勝を迎えた。
その中で残っているのは、青道と大阪桐生、そして白龍となんと薬師が残った。
そんな中、青道と大阪桐生との試合が始まろうとしていた。
先発は暁で、マウンドで気合が入っていた。
栄純「先頭大事だからな、降谷!」
ブルペンにて、栄純がエールを送っており
前園「1つずつな、降谷!」
春市「1つずついこう!」
倉持「ねじ伏せろ!」
信二「お前らしく行け!」
バックも、暁にエールを送った。
そして、試合が始まった。
その初球
ズドオォンッ!
「「「おおー!!」」」
いきなり153㎞の剛球が投げ込まれた。
「す、すげぇ〜!!いきなり153!?」
「やっぱ降谷もスゲェ!」
「青道が誇る3本柱の一角、『剛腕』降谷!」
この初球に、甲子園は大盛り上がりだ。
2球目
ズドオォンッ!
高めに外れたが、152㎞と表示された。
松本「ふむ・・・去年とはえらい違いや・・・成長しとる・・・」
これには、大阪桐生の松本監督も、暁の成長を肌で感じた。
御幸(ボールは悪くない・・・恐らく今までで1番じゃないか・・・?)
御幸は、暁の状態は絶好調だと感じ
御幸(初回の得点率は非常に高く、今大会No. 1の打線だ・・・どんどん攻めるぞ!)
No. 1の攻撃力を誇る桐生に逃げず攻めるぞと構えた。
その御幸に応えた暁は、1番をファーストフライに打ち取ると
ズドオォンッ!
次の2番は、151㎞の真っ直ぐで空振り三振に打ち取った。
そして
『3番センター、奥居君。センター、奥居君。』
奥居が打席に立った。
『さぁ、注目の対決です!今大会注目のスラッガー、奥居紀明!現在15打数12安打3本塁打3盗塁と大暴れ!』
『まず第1ラウンド、勝つのは「剛腕」降谷か!?それとも「難波の安打製造機」奥居か!?』
その初球
ガキィン!!
暁「っ!?」
御幸(なっ!?)
「「「っ!?」」」
強烈な音と共に、打球はレフト方向に大きく伸び、皆驚きの表情を浮かべて見た。
しかし
「ファール!」
ポールを巻いてファールとなった。
その時の暁の真っ直ぐの球速は、『154㎞』だった。
奥居「いっけね・・・ミスっちまった・・・」
この時奥居は、ミスショットしたと呟いた。
暁「・・・」
この一打で動揺した暁は
ズドオォンッ!
2球連続コースから大きく外れた。
そこですかさず
御幸「タイムお願いします!」
御幸はタイムを出し、マウンドに歩み寄り
御幸「力入ってんぞ!落ち着け!まだ完璧に打たれたわけじゃない!」
まだ打たれたわけじゃないから落ち着くよう言った。
暁「・・・はい。」
御幸「大丈夫だ。お前の真っ直ぐは通用する。思い切り腕を振れ!」
御幸は暁を励まし、元に戻った。
2球目
ズドオォンッ!
「ットラーイク!」
151㎞の真っ直ぐが外に決まり、暁に力みが取れた。
その後も
キィン!
変化球を交えつつ攻めるも、奥居は難なくファールで対応し、粘った。
「7球目もファールだ!」
「降谷が押してるか?」
「このまま降谷が三振奪るか!?」
観客は、初球の大飛球から一向にフェアゾーンに飛ばない為、暁が押してると感じ、このまま三振を奪うのではと思っていた。
この時
「・・・そういやノリが最後に三振したのって、いつやったっけ?」
「さぁ・・・覚えてへんわ・・・」
桐生のベンチでは、奥居が最後に三振した試合はいつだったか話していた。
実を言うと、今大会は未だに1つも三振を喫しておらず、その三振がいつだったか忘れていた。
それだけ彼のミート力は長けており、それらをしっかり捉えてヒットやホームランにしているのだ。
そして、8球目
ガキィン!!
暁「っ!?」
御幸(な、何だと!?)
「「「なっ!!?」」」
暁の154㎞の真っ直ぐを捉え、それと同時に強烈な打球音が再び響き渡った。
その打球は大きな放物線を描き
ドカーン!
バックスクリーン最上段にぶつかった。
しかも、御幸が巨摩大藤巻戦で打ったホームランより上だ。
皆、内外野や観客と実況含めシーンと静まり返ったが、漸く状況を理解し
「「「うおおお!!」」」
大歓声を上げた。
『は・・・入りました!!なんというホームランでしょう!!思わず私含め、甲子園が静止してしまいました!!』
『誰もが、打った瞬間それと分かるホームランです!!これで大会記録を更新しました!!』
実況も、この豪快なホームランに興奮を隠せなかった。
打った本人はというと
奥居「いやぁ・・・良い感じ!」
手応え十分と言わんばかりの表情だった。
この時御幸は
御幸(嘘・・・だろ・・・まだ初回とはいえ、降谷の絶好調の真っ直ぐを、こうも完璧に捉えるなんて・・・!)
絶好調の暁の真っ直ぐを完璧に捉えられ、驚きの表情を浮かべながら飛んだ方向を見つつ、ホームインした奥居をジッと見つめた。
御幸(いや・・・まだ初回だ・・・切り替えていこう・・・)
しかし、まだ初回である為、慌てる必要はないと感じ
御幸「切り替えろ、降谷!」
暁に声をかけた。
暁「・・・はい!」
御幸の言葉に立ち直った暁。
その後の後続をしっかり抑え、この回を終えた。
しかし、青道は奥居の豪快な1発で先制点を許したのであった。
投稿出来ました。
準決、始まりました。
いきなりのホームランですが、どうでしょう?
それでは、また。