試合が終わり、両チーム共に皆荷物を纏めており、暁はベンチ前にてクールダウンの為のキャッチボールを行っていた。
その向こうにある甲子園の電光掲示板にて、青道と大阪桐生のスコアが表示されており、そこには
2-1
と表示され、結果は大阪桐生の勝ちだった。
「よう打ったなぁ、ノリ!」
「ホンマや!結構速かったで、あの真っ直ぐは!」
桐生ナインは、打った奥居に対し頭に手を置いたりして笑みを浮かべていた。
奥居「いやぁ・・・あざっす!」
その奥居も、打った喜びに笑みを浮かべた。
回想
暁の今日1番の真っ直ぐが、奥居に向かって行った。
御幸(良し!今日1のボールだ!)
御幸も、今日1番の真っ直ぐだと感じていた。
しかし
ガキィン!!
暁「っ!?」
御幸(なっ!?)
「「「っ!?」」」
強烈な打球音が響き渡り、大きな放物線を描いた。
そして、その打球は
カーン!
ライトポールに当たり、ホームランとなった。
『ポ、ポールに直撃〜!!何と奥居、今日2本目のホームラン!!』
『「剛腕」降谷を、粉砕しました〜!!』
「す、スゲェ〜!!ライトポールに直撃!?」
「完璧に流して捉えたぞ!!」
「つーか、右でライトポールに当てたの始めて見たぞ!!」
観客も、この逆方向の綺麗なホームランに興奮を隠せなかった。
奥居「っぶね〜!」
奥居(ポイントが後少しズレていたら・・・オイラが打ち取られていた・・・)
しかし、奥居の立場では紙一重でもあったので、打てて良かったと思っていた。
それだけ、暁のボールは凄まじかったのだ。
その証拠に、電光掲示板の球速表示は
154
と表示されていた。
打たれた暁だが
暁「・・・」
暫くは呆然としたまま飛んだ方向を見つめていた。
しかし
御幸「切り替えろ、降谷!」
暁「っ!」
御幸の喝に立ち直り、後続を打ち取ったのだった。
その裏、青道はなんとかして追い付きたかったのだが追い付けず、青道の負けが決まった。
回想終了
大和田「降谷君、初めて9回まで投げ切りましたね。許した得点は2点のみ。」
峰「その2点は全て、奥居君のソロホームランによる失点だ。」
峰「もしその2点がなければ分からなかった試合だ。」
峰(恐ろしいのは、あの奥居君のバッティング・・・どのボールでもしっかり自分のポイントで捉える事が出来る技術・・・)
峰(2本目を打ったボールは、今日降谷君が投げた中で1番のボールだ・・・それをしっかり捉え、ライトポールに飛ばした・・・)
峰(この世代では間違いなくNo. 1のスラッガーだな・・・)
峰は、奥居のバッティング技術を見て、間違いなく世代No. 1バッターだと感じていた。
そんな中、キャッチボールを終えた暁は、自身の荷物を纏めた。
「「「・・・」」」
青道の皆も、悔しそうな表情を浮かべていた。
回想
御幸「くそ!やられたな!」
「けど、ウチらノリ以外全然降谷を捉えられなかったで!」
大阪桐生のキャプテンと握手をしながら言葉を交わした御幸。
この時
暁「・・・」
暁はオーラを噴き出しながら奥居をジッと見つめ
暁「・・・次は絶対に抑える。」
しっかりとした言葉で奥居に言い、手を差し出した。
奥居「ああ!次は全打席打ったる!」
奥居も、笑みを浮かべながら握手をした。
惇「流石だな・・・奥居・・・」
すると、今度は惇が奥居に声をかけた。
奥居「足立の球も打ちたかったんやけど・・・今度にお預けやな・・・」
惇「そうだな・・・その時は必ず抑えるがな・・・」
奥居「おお!受けて立つ!」
惇と奥居は、握手を交わした。
栄純「俺も忘れてもらっちゃ困るぞ!!」
奥居「勿論!」
今度は栄純も奥居に声をかけ、奥居は笑みを浮かべて返したのだった。
回想終了
そして、荷物を纏め終えた青道達は、整列し
「「「したあ!!」」」
グラウンドに礼をした。
こうして、全国制覇を目指した青道のセンバツは、ベスト4敗退という結果に終わったのであった。
投稿出来ました。
試合後のお話を書きました。
読みにくかったらすいません。
それでは、また。