ダイヤのA〜世代最強右腕〜actⅡ   作:ホークス馬鹿

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23話です。


23話

光舟を呼んだ御幸。

 

光舟「何ですか?」

 

御幸「いや、お前にちょっと聞きたいことがあってな。足立の真っ直ぐに関してだ。」

 

光舟「惇さんの真っ直ぐ?」

 

光舟は、何故御幸が惇の真っ直ぐについて聞きたいのか不思議に思い片眉を上げた。

 

御幸「実を言うとだな、俺は未だにアイツの真っ直ぐを上手く捕球出来ない時があるんだ。」

 

御幸「捕球する時、こんな風に手首が負けてな。そのせいで、手が痛くなる事が結構あるんだよ。」

 

御幸は、右手でグーを作り、左手を叩いて見せた。

 

光舟「成程・・・それで俺にアドバイスを?」

 

御幸「そゆ事。お前は足立と中学時代にバッテリーを組んでた。その為、あの真っ直ぐを何度も受けたんだ。」

 

御幸「今日の練習でも、お前のキャッチングは優れている事が改めて分かってな。そこで、何かコツがあると思ったんだ。」

 

御幸は、光舟に改めてそのコツを尋ねた。

 

光舟「俺は、下からキャッチングする事を意識してます。」

 

光舟は、ミットを使って説明し始めた。

 

御幸「下から?けど、あいつの真っ直ぐは下からいったら間に合わないんじゃ?」

 

御幸は、惇の伸び上がる真っ直ぐに下からだと難しいのではと思い、疑問を述べるも

 

光舟「別に惇さんの真っ直ぐは立てて捕るわけではないので、一瞬でパッとミットを開いたら捕れますよ。」

 

光舟「普通に立てて捕ると負けてしまうので、こんな風に寝かして一瞬の時にパッと開けば確実に収まります。」

 

光舟はミットを外し、手首を見せて説明した。

 

光舟「ボクシングでパンチ打たれて負けてしまう状態は良くないと思うので、負けないように寝かしておけば良いと思います。」

 

光舟の説明を聞き

 

御幸「成程・・・手首を寝かして・・・」

 

御幸は、実際に少し動かしたりしてみた。

 

御幸「新しい感覚を聞けたな・・・とは言え、早速手本を見せて欲しいもんだ。」

 

光舟「?」

 

御幸の言葉に、光舟はよく分からなかったが

 

惇「さーせん。遅くなりました。」

 

光舟「っ!?」

 

御幸「おお!丁度良い時に来たな!」

 

惇が中々なタイミングで現れた。

 

光舟「・・・まさか。」

 

御幸「そゆ事♪てなわけで、見せてくれないか?」

 

光舟は全てを察した。

 

御幸「足立。突然で悪いが、奥村に少し投げてくんねーか?」

 

惇「光舟に?何でっすか?」

 

惇は、突然の事に困惑していたが

 

御幸「まぁちょっとな・・・頼めるか?」

 

御幸は、手を前に出して頼んだ。

 

惇「まぁ、良いっすよ。」

 

そんな御幸の頼みに、惇はOKを出し

 

惇「んじゃあ光舟、まずアップな。」

 

光舟にアップすると言った。

 

光舟「はい。それじゃあ、10球ですね。」

 

惇「ああ。」

 

惇は、光舟が述べた球数に頷き、マウンドに向かった。

 

御幸「10球って、肩を作る球数か?」

 

御幸は、光舟が言った球数は肩作る際の球数だと察し尋ねると

 

光舟「はい。あの人は肩を作るのが早いので、大体10球で出来るんです。」

 

光舟「一応その確認です。」

 

光舟は肯定した。

 

御幸「成程な・・・確かに言われてみれば、肩作るの早いな、アイツは・・・」

 

そして、アップが始まった。

この光景を見てる者がいた。

 

栄純「ぐぬぬ・・・羨ましい・・・!」

 

暁「・・・」

 

栄純と暁だった。

・・・暁、オーラをしまえ。

他にも

 

拓馬「どういう状況だよこれは・・・」

 

浅田「奥村君と足立さんがキャッチボール・・・」

 

由井「・・・」

 

拓馬や浅田、そして由井も来ていた。

そんな中で

 

パン!

 

アップが始まった。

 

パン!

 

光舟の小気味良いミットの音が響く。

そんな中で

 

御幸「コソコソしてねぇで入って来いよ。」

 

「「「っ!?」」」

 

御幸は、栄純らを呼び出した。

 

栄純「い、いつから・・・!」

 

御幸「いや、足立が来てからだよ。」

 

栄純「なぬ!?」

 

御幸は、栄純らが見に来てる事に気付いており、特に栄純と暁は驚いていた。

そんな中で

 

パン!

 

由井(キャッチボールでもやはり相変わらず綺麗な縦回転だ・・・さっきから全くシュート回転しない・・・)

 

由井は、惇のボールの綺麗な縦回転に改めて目を見張っていた。

 

パン!

 

惇「後3球な!」

 

光舟「はい!」

 

御幸(へぇ・・・俺の時には見せない顔だな・・・)

 

この時、光舟の表情は何処か楽しそうな感じの表情を浮かべながら惇のボールを受け取っていた。

そんな中で

 

惇「うわぁ・・・何でお前らもいんだよ・・・」

 

栄純「べ、別に!」

 

惇は、栄純達がいる事に気付いたのだった。

そして

 

惇「うし!もう良いぞ!」

 

肩が温まり、OKだと言ってきたので、光舟はプロテクターを付けに行った。

 

拓馬「おい光舟。何だってこんな面白そうな状況に・・・!」

 

拓馬は、光舟に何故このような状況になったのか聞いていた。

 

光舟「・・・色々だ。」

 

由井「俺も一応、参考にして見てみるよ。」

 

光舟「・・・あの人の真っ直ぐは見ただけで簡単には捕れないぞ。」

 

そして、準備を終えた光舟は、マスクを被ってしゃがんだ。

 

御幸「足立!まず真っ直ぐを投げてくれ!」

 

惇「うっす!」

 

すると

 

光舟「・・・」

 

光舟は手を広げ、その後右バッターの外角に構えた。

この際、惇はいつも試合でやる股割りストレッチを行っていたのだが

 

惇「・・・ハハ。」

 

惇(やべ・・・久しぶりだな・・・この感覚・・・)

 

試合ではないが、光舟と久しぶりにこうして組んだ事に懐かしさを感じ、笑みを浮かべた。

そして、セットポジションに構えた。

初球

 

ズバアアンッ!!

 

真っ直ぐが投じられ、光舟のミットに強烈な音が鳴り響いた。

 

光舟「ナイスボール!良い球ですよ!」

 

光舟は、良い球だと褒めて返球した。

 

御幸「キャッチングが柔らかい・・・音もしっかり出してる・・・」

 

由井「はい・・・」

 

御幸(それに・・・)

 

ズバアアンッ!!

 

光舟「良いです!◯ャッジでも打てませんよ、今の球!!」

 

惇「へっ!」

 

御幸(確かに良く見たら、手首を寝かしながら構え、一瞬にパッと開いて捕ってるな・・・これなら、捕球ミスは無く確実に収めて芯に当てれる・・・)

 

御幸は、光舟が言ったキャッチング法をしっかり観察していた。

 

御幸(加えて・・・しっかりキャッチングするだけじゃなく、しっかり気持ちを乗せるような言葉を送っている・・・足立だからという理由もあるかもしれんが、中々良い・・・)

 

また、しっかり投手の気持ちを乗せる言葉を送っている事に御幸は良いと思っていた。

 

由井(上から叩き付けるように投げている事で、強烈な縦回転のボールを投じる・・・加えて、体重移動もゆったりしてて、より力を伝えやすくなっている・・・)

 

由井(他にも、あの人のストライドがプレートから7足分もある・・・通常は平均して6足から6足半だ。それだけリリースポイントがより前にあるという事だ。つまり、それだけ球持ちも良い証拠だ・・・)

 

由井(嘗て受けていたとはいえ、1年は受けていない・・・にも関わらずこのアジャスト・・・流石の対応力だ・・・)

 

由井は、惇の真っ直ぐを見て、改めてその独特な球質を感じつつ、そのボールを久しぶりに受けるにも関わらずしっかり捕球出来ている光舟に冷や汗をかいていた。

その後も光舟は、惇の真っ直ぐを全てしっかり捕球し続けた。

そして

 

御幸「次!スライダー!」

 

惇「うっす!」

 

次にスライダーを投げるよう御幸は言った。

 

ククッ!

 

パァン!

 

真っ直ぐとほぼ同じスピードからホームベース付近で真横に一気に曲がったが、光舟はすんなり受けた。

 

御幸「へぇ・・・!」

 

御幸は、少し芯に外れたにも関わらず捕れた事に驚いていた。

 

光舟「上手く捕れなくてすいません!」

 

光舟は、少し芯を外して捕ってしまった事を謝り、返球した。

 

惇「気にすんな!」

 

光舟「もう1球ここにスライダーお願いします!」

 

惇「ああ!」

 

ククッ!

 

パァン!

 

その次は、しっかり芯を外さずに捕球出来た。

すると

 

光舟「スライダーはここまででお願いします。」

 

光舟が、スライダーを投じるのはここで終えて欲しいと言った。

 

御幸「真っ直ぐに影響を受けるし、他にも肘に影響受けるから、だろ?」

 

御幸「他にも、アイツのSFFも同様だしな。」

 

御幸は、何故止めるのかを察していたので尋ねると

 

光舟「・・・そうです。」

 

光舟は肯定するも、見抜かれていた事に少し悔しそうだった。

 

御幸「はは!んじゃあ次は・・・スローカーブ!」

 

御幸は、光舟の顔に笑いつつも、スローカーブを指示した。

 

ククッ!

 

光舟は、スローカーブは危なげなく受けた。

そして

 

御幸「じゃあ次・・・SFF!」

 

真っ直ぐと並ぶ惇の最大のウイニングショット、SFFを指示した。

 

惇「思い切り行くぞ!」

 

光舟「大丈夫です!必ず受けます!」

 

惇は、絶対に逸らさないと言わんばかりの強い意志を感じ、笑みを浮かべた。

そして

 

ストンッ!

 

真っ直ぐとほぼ同じ軌道とスピードから一気にストンと縦に綺麗に落ちた。

しかし

 

光舟「・・・」

 

光舟は後ろに逸らさず、しっかり捕球していたのだ。

 

御幸「・・・」

 

御幸は、そんな光舟に少し悔しさを感じていた。

自身はこのボールを上手く受けれずに後ろに逸らしていた事があったにも関わらず、光舟はアッサリ受けているからだ。

しかし、その悔しさを抑え

 

御幸「ここまでだな。ありがとな、足立。」

 

惇にお礼を言った。

 

惇「何でこうなったか分かんないっすけど、久しぶりに光舟に受けてもらったので、良かったっすよ。」

 

惇は、光舟に受けてもらって、どこかイキイキしていた。

 

惇「んじゃあ、アイシングして上がりますね。」

 

御幸「ああ!」

 

惇「んじゃ、光舟!」

 

光舟「はい!お疲れ様でした!」

 

惇は、そのまま室内練習場を後にした。

 

御幸「奥村もありがとな。お陰で良い参考になった。」

 

御幸は、光舟に良い参考になったと言った。

すると

 

光舟「・・・あの人のボールを受けるのは俺です。」

 

光舟は、ライバル宣言をしながら御幸を睨むように言った。

 

御幸「なら、しっかり今後の練習などでアピールするんだな。いつでも受けて立つぞ。」

 

御幸は、光舟の気迫に受けて立った。

 

由井(良い刺激になった・・・!降谷さんや沢村さんとは違うタイプの真っ直ぐ・・・)

 

由井(受けてみたい・・・!)

 

由井は、今回の件で良い刺激を受けており、気持ちが昂っていた。

 

栄純「ぐぬぬ・・・御幸先輩!俺達もボール投げたいです!」

 

暁「・・・ズルい!」

 

この2人は、投げたい気持ちを抑えきれず御幸に受けるよう頼んだ。

 

御幸「わーったわーった!そんじゃあ、1人10球な!」

 

そして、御幸は2人のボールを受けたのであった。




投稿出来ました。

光舟のキャッチングですが、下記動画のお話を参考にしました。

https://www.youtube.com/watch?v=ogpJRtFwf8I

上手く書けたか分かりませんが・・・(苦笑)

それでは、また。
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