数日後、球場には大勢の野球ファンが集まった。
この日は春の都大会準決勝。第1試合は青道と市大三高だ。
因みに稲実と帝東達も、当然席に座っていた。
この日の青道の先発は予定通り暁で、ブルペンで調整していたのだが
栄純「おいしょー!」
栄純「はっはっは!!絶好調!!」
隣で栄純も調整をしていたが、まるで今日の先発だと言ってるかのように大声を出して調整していた。
・・・お前、今日先発だっけ?
惇「はは・・・相変わらずうるせーな、アイツは・・・」
そんな彼を、惇は苦笑を浮かべながら見ていた。
惇は、今日は投げるどころか試合に出す予定は無く、控えと決まっていた。
しかし
惇(つっても、いつでも行けるように気持ち入れとくか・・・)
惇は内心投げる気満々だった。
片岡「・・・」
そんな彼の内心を勘付いているのか、片岡は横目で彼を見ていたのだった。
皆も、いつも当然なのだが、この日はそれ以上に気合を入れていた。
それは前日の夜に遡る。
回想
片岡「明日の先発は降谷。川上と沢村は、いつも通り準備を早めておけ。」
「「はい!」」
片岡「足立は明日の試合には出さないつもりだ。先日の春日一高との試合でもボールの影響は無かったが、肘の状態などを考えリリーフも考えない。」
片岡は、先発は暁だという事と川上と栄純には出れる準備を、そして惇は肘の負担軽減のため投げさせない予定だと言った。
「「「・・・」」」
皆も、惇が投げない予定だと言われ少しショックを受けており
惇「・・・」
当の本人も、特に何も言わなかった。
御幸(まぁ、仕方ない・・・足立は指の疲労骨折に肘の筋肉の炎症・・・もう大丈夫だと思うが、やはり負担は軽いに越したことはない・・・)
しかし御幸は、惇の肘の負担を考えると、片岡の判断は正しいと思った。
そして、皆は切り替えて片岡の言葉を聴くため集中した。
片岡「三高バッターのスイングスピードは、全国トップクラス。野手は守備で、ピッチャーをバックアップしてやってくれ。」
「「「はい!」」」
暁「任された・・・!」
春市「まだ早いよ。」
暁は、先発を任された事に気合を入れており、隣に座っていた春市に落ち着くよう言われていた。
片岡「市大三高のエース、天久光聖。あの仁王学舎を無失点に抑えたピッチャーだ。そう簡単に攻略は出来はしないだろう・・・」
片岡「ゲームの流れ、アウトカウント別の選択・・・1球毎に変わる状況判断・・・選手一丸となって点を取りに行く執念!」
片岡「ここから先の戦いは、全て夏に・・・そして日本一に繋がっている!本気で日本一を狙うと言うなら、この一戦を獲れ!!」
片岡は、天久の攻略は難しいと言いつつも、全ては日本一の為1人1人が力を合わせて挑むよう鼓舞した。
片岡の鼓舞に
「「「はい!!」」」
皆気合いの入った返事を返したのだった。
回想終了
そして
「「「しゃあああ!!」」」
両チームの選手が一斉に飛び出し、ホームベースに集まった。
『春季東京都大会準決勝第1試合。市大三高対青道高校の試合が始まります。』
『同じに西地区の長年のライバル・・・埋め尽くされたスタンドに、注目の高さが伺えます。』
『夏の前哨戦と言えるこの試合を制するのは、どちらのチームか!?』
まず守備につく市大三高。マウンドに立つのは勿論、天久だ。
大和田「市大三高はフルメンバーですが、青道の方は足立君はベンチスタートのようですね。」
峰「うむ・・・去年の秋の大会が終わった時に怪我をした話を聞いたし、片岡監督はそれに気を遣ったのだろう・・・」
峰「けど、降谷君も他校なら間違いなくエース級のピッチャー。決して侮れない。」
大和田「去年の夏から今年のセンバツと全国を経験していますしね。」
大和田と峰は、青道はフルメンバーではない事に気付きつつも、決して侮れないと感じた。
『1回の表、青道高校の攻撃は、1番ショート倉持君』
そして、倉持が打席に立ち、試合が始まったのであった。
投稿出来ました。
メチャ遅くなり、本当にすいませんでした!!
また遅くなると思いますが、宜しくお願いします!
また、今日から甲子園がスタート!!
暑い夏を楽しみましょう!!
それでは、また!!