TS魔法少女性癖バトルロワイヤル 作:青碧
「何、これ」
いや、まじか。適当なノリでやってみたらなんか時間が止まったんだが。止まってるよね?これ。ねぇ?
誰かに尋ねる様に俺は周りを見渡したが全く反応は無い。まるで石像の様に彼女達は動きを止めていた。
「え、怖え……」
素直な感想が口から飛び出して来た。そりゃあそうだと思う。幼少期から長年訓練されて使い慣れたモノと違ってこっちはいきなり実践だ。しかも失敗したら死ぬのだから。どうすれば良いのかも分からない。
「取り敢えず逃げるか」
マスコットキャラクターをひったくる様にしてつかみ、その場を後にした。
少し離れると、時間停止が解除された様だ。きっと、半径何メートルの場所の時間を止められるとかそう言う感じだろう。それでそこから離れたら自動的に解除される。と何の意味の無い性癖の考察をして、俺は何をしているんだと思った。
『あ、あれ?此処は何処モブ?アイツらは?』
意識が戻ったらしい妖精が騒いでいるので、取り敢えず危機を脱した事を説明してそれから俺の性癖のこと説明した。すると。
『成程。まさか、時間停止とはニッチな物持ってるモブねぇ』
ニヤニヤと笑って来たので、時間を止めてケツを撫で回し恐怖感を与え解除した。
『え、こわ。な、何モブ。辞めて欲しいモブ』
解除すると触られた感触だけが残るのを見て、動画と変わらないなと俺は知識を深めた。
『これからどうするモブ?』
未だにケツをさすりながらコチラを睨みつける妖精に対して、俺は首を振った。
「此処から抜け出したい。元の世界に、本島に戻るにはどうすれば良いんだ?」
ずっとこの島でこんな事をしていると気が狂ってしまいそうだ。早い所脱出しなければ。あ、後先輩も回収しないと。クソ、面倒臭い。
『そうモブねぇ。抜け出せるかは分からないけど、このTS魔法少女性癖バトルロワイヤルで最後の一人まで勝ち残れば願いを一つだけ叶えて貰える筈モブ!』
「成程、それ狙いが一番か」
『でも、それは現実的には無理だから一番現実的なのは群れを成す事モブ。実際殆どのプレイヤーはソロプレイを諦め、グループプレイに走ってるモブ』
うーん、これはしょうがないな。一旦、グループに入ろう。それで情報を得よう。俺はまだ何も知らなすぎる。この場所の事、このゲームの事。何より自分の性癖の事を。
「なぁ、グループは何個あるんだ?」
妖精は何処からか取り出したホワイトボードを使って分かり易く説明してくれた。
『今現存するグループは、大小含めれば無数にあるモブ。その中でも大きいグループは二つ合って』
右端に大きな丸を描き、そこに過激派と書いた。
『コイツらは文字通り、過激な思想を持ってるハードプレイが大好きな変態モブ。例えるならリョナとか、NTR。洗脳に催眠、皮物に尊厳破壊とか、一般向けしない物を好む奴らモブ』
過激派の上に要注意と付け加える。そしてまた大きな丸を描き、今度は穏健派と書いた。
『こっちは穏健派モブね。過激の反対で、相対する性癖の持ち主達が所属してるモブ。代表的な性癖は、純愛。イチャラブなどなど』
頭が痛くなって来た。何でこんな島に来てしまったんだろう俺は。