TS魔法少女性癖バトルロワイヤル 作:青碧
『モブのオススメは穏健派モブ。何故ならその方が安心安全だから!生きるのに必要な基盤が整えられてるし』
「過激派は生活出来ないのか?」
まるでそう言う風な発言だったので、そう尋ねると頷かれた。
『噂では奪い合いらしいモブよ、コミュニティで仲間が言ってるモブ。まるで猿みたいな生活だって』
成程、それは疲れそうだ。唯でさえ、知らない人と過ごすのは気を使うだろうにそんなんじゃ休めもしないだろう。辞めだ。
「と言うか、お前らって何なんだ?沢山いるのか?」
『モブ達は君達、TS魔法少女初心者のサポート役モブ。言わば、免許取り立ての時に付けるわかばマークみたいな物モブね。基本的に初心者には一匹いるモブ。それが規則だから』
成程。つまり……つまり?
「お前らがいると他のプレイヤーから狙われやすいって事か?」
『……!ま、まぁ。結果的にはそうとも言える様な?言えない様な。で、でもほら、モブ達が居なければ何も情報が無くて困ってた訳だし?結構役立ってると自分でも思うモブ』
「まぁ、そうだな。役立ってたよありがとうございました」
まるで時間を止めたかの様な、流れる様な投球フォームで俺はモブを遥か彼方へ飛ばそうとする。
『ま、待って!待つモブ!!ほ、ほら!?どうせ穏健派のアジトの場所分からないんでしょ?それにまだメグルが知らない話をモブはまだ死ぬ程知ってるモブ』
「へぇ……ふーん。フッ、例えば?」
『え、あーメグルは女の子になっている!な、なーんて知ってるモブよね。じょ、冗談モブ。今のは軽いジャブ』
「は?」
は?
言われて気付いた違和感、通りで足が軽い筈だ。今まで付き添って来た相棒が行方をくらましていた。胸は変わらない……いや、気持ち程度にあるぐらいだな。まぁ、重いのも嫌だし良いか。
「勿論知ってた。んじゃ、最後の遺言も聞いたし投げるわ」
メリットよりも一緒に行動するデメリットの方が多そうだ。そう理解して、少し助走を付けて投げようとして。
「あ?」
何かに引っ掛かってコケた。何だ?凄い痛い。
「よし、縛っちゃって」
そんな声と共に俺の身体は何者かに寄って拘束される。最悪だ、さっさとポイ捨てすれば良かった。
「やぁ、初めまして。だよね?いきなり手荒にしちゃってごめんね。でも、君は何となく強そうな性癖な気がしたから先手を打たせて貰ったんだ。僕の性癖は知名度がある割に対して強く無いからさ」
最初はロープかと思ったのだが、それは違う様だ。このウネウネとした感じ、これはきっと。
「自己紹介と行こうか。僕は、性癖穏健派の副リーダー。好きな性癖は触手モノ。宜しくね」
そう言う彼女の背後には無数の触手が餌を探す様に、ゆっくりと動いていた。下手な事をしたらきっと即死ぬだろう。元から、穏健派に行こうと思ったけどまさかこんな感じになるとは。
時間を溜めて抜け出す事は可能だろうが辞めて置こう。こうして、俺は半強制的に穏健派のアジトへと足を踏み入れる事になった。