ある日の放課後
いつものように修行の為に部室にみんなが集まっていた
一ついつもと違う点、それは二人組の女性がいた事である
その二人組の所為なのかは分からないが木場の雰囲気がおかしい
まるで長年の恨みの相手のように睨みつけている
「木場、貴様はまだそこに囚われているのか?ならば失望したな」
「いえ、流石に忘れきれないだけです。なにぶんこの剣は、この聖剣は僕の仲間を殺したようなものなのですから」
「こだわりか。今回は大目に見てやろう」
「ありがとうございます」
アークライトさんと木場の中で踏ん切りはついたらしい
アークライトさんは満足するとソファに座っている二人組に目線を向ける
「それで、この私になんの用だ?」
緑色のメッシュを入れている目つきの悪い女性が答える
「いや、私達は貴様に用があるんじゃない。この一帯の主であるリアス・グレモリーに用がある。何時になったら奴は来るんだ?」
「この神に随分強気なものだ。リアス・グレモリーはここには来ない」
アークライトさんは鼻で笑うと事実を伝える
だった今部長は学園にすら来てない
長期留学扱いで魔界に行ってるんだから
「なに?」
「聞こえなかったか?奴はここには来ないと言ったんだ」
「ならば「今のここの主は私だ」は?」
女性の言葉を遮りアークライトさんが答える
「どうやら貴様らは難聴らしいな。なら教えてやる。私が今のここの主であり」
「神だ」
その言葉を聞いた瞬間二人組は構え出す
「まさか…貴様がアダム・アークライトか!?」
メッシュ入りの女性は剣を抜いて切っ先を向けている
まずいアークライトさんを怒らせちゃダメだ
咄嗟に体が動いて二人の間に立つ
「今はダメですアークライトさん!」
「どけ、兵藤一誠。私は今機嫌が悪い」
やばいまずい
アークライトさんから放たれる怒気があの時(ライザーの件)と同じだ
「アークライトさん!」
「ふん」
俺の顔を見ると再び椅子に座るアークライトさん
良かった…
怒ってるのは変わりないけどなんとかここが地獄にならずに済んだ
「だが一度向けられた剣から逃げるような真似を私はしない。兵藤一誠、お前が相手をしろ。丁度いい木場祐斗、貴様もだ。ここで過去と決別しろ」
「いいんですか?」
木場がアークライトさんに問いかける
「私は勝負事から逃げるように育てたか?どうだ小猫」
アークライトさんは我関せずを続けてお菓子を食べていた小猫ちゃんに話を振る
「逃げるなんてことひとつも教わってないです。むしろ迫り来るもの全部なぎ払え…って感じですねはい」
こっちを見ずにそう答える小猫ちゃん
まぁ確かにそうだよ
修行の時も逃げの姿勢見せた瞬間第五波動飛んでくるんだもん
あれマジでやばいよ
「そうだ。ならやるべきことはひとつ。貴様らの成長を私に見せてみろ」
なるほど、この二人組がエクスカリバーを持ってるってことは協会側のかなりの実力者って事だろう
これまでの修行の成果を体感するのに持って来いじゃないか
「うしっ!やってやる!」
気合も十分、やる気もMAX
まだ限定倍加は出来ないけどやれるだけやってやる!
「木場っ!絶対勝つぞ!」
「なに言ってるんだいイッセー君。当たり前じゃないか。負けるなんてあり得ない。見せてあげるよきみたちにも。先輩の意地を」
「先輩?」
栗色の髪の女の子が疑問そうに問いかける
「そうだよ。もっとも失敗だったらしいけどね。今となっては関係ない」
その時の木場が放つ鬼気はアークライトさんのそれに匹敵するんじゃないかってレベルだった
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「あらあら、木場君もイッセー君も圧倒的じゃないですか」
笑いながらそう告げたのは姫島朱乃である
「当たり前です。アークライト様とあれだけの組手を行っていてあの程度の人間に負ける訳ありません」
その言葉に呆れたように返したのは塔城小猫だ
「木場祐斗には能力を、兵藤一誠には実戦という名の経験を与えた。それだけで協会とやらの実力者をこうも圧倒出来る。この世界が如何に強者に優しく弱者に厳しいか分かるだろう」
見下した目で聖剣を振るう二人を見つめるアークライト
「これが現実だ」
興味を無くしたようにアークライトは呟いた
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兵藤一誠side
おかしい
感じたのはとても強い違和感だ
(なんでだ?エクスカリバーからはヤバイ気がしてくる。でも当たるかどうかとなると全くその気がしない)
その時栗色の髪の女の子の聖剣の切っ先がぐわんと曲がり斬りつけてきた
「そんなんアリかよ!」
と叫ぶがそれをしっかりと避ける
「なんで!なんで当たらないのよ!」
対する相手はどれだけ斬りつけても当たらない事に苛立ちを見せている
(なんでなんだ?確かにこの子は強い。けど木場程じゃない木場の剣はもっと早くて鋭い。それと比べたらこの剣が如何にヤバくても当たる気がしてこない)
「なぁ、手を抜いてるならこっちから行くぞ?」
別に嫌味でもなく純粋な気持ちから出た言葉
しかしそれが気に食わなかったのか激怒する女の子
「誰が手を抜いてるよ!いくらイッセー君でもおこるよ!」
あれ?俺この子に名前教えたっけ?
まぁ今はそれどころじゃないか
『Boost!!』
一回目の倍加だ!
10秒に一回しか倍加出来ないって制限さえクリアすれば俺は幾らでも強くなれる
「…『
「それって『
と俺の神器を見て驚く二人
「イッセー君に気を取られているとケガでは済まないよ」
メッシュ入りの方に斬りかかる木場
木場の魔剣とエクスカリバーという聖剣が火花を散らす
だがやはり押しているのは木場の剣だ
「『
その時押されていたにも関わらず相手がエクスカリバーを振り切ると木場の魔剣が砕け散った
「そんな紛い物の剣で私の『
ドヤ顔で聖剣を肩に担ぐ女性
「そう、壊されるのは当たり前…か」
木場はそう呟いた
なるほど、あれを使うつもりか
なら俺もちょっと手伝うか
『Boost!!』『Explosion!!』
これ位なら二回の倍加で壊せる
「うぉぉぉぉぉぉぉおぉぉ!」
俺はその倍加で強化したその拳を地面に向けて殴りつけた
「え!?」
「なに!?」
エクスカリバー組は驚いてその場から離れる
「木場、場所は整えた。思いっきりやれ!」
俺が砕いたのは地面だ
木場があの魔剣を使うのならこれくらいはサポートしないとなっ!
「ありがとう。これなら素材に気にしなくて済む!」
そして木場は新しく魔剣を創造する
「
「ふっ、そんな石で出来たような剣でなにが出来る!」
破壊の聖剣を持つ女性が木場に向かっていく
それを迎え撃つように再び二人の間で火花が散る
だがやはり本物の聖剣と創造された魔剣では質が違うのかある程度すると木場の魔剣が砕け散る
「次の魔剣を創造する暇など与えん!」
と破壊の聖剣を大振りで振り下ろす
「創造なんてしないよ」
その大振りの隙を突き木場は砕け散ったはずの魔剣を手に相手を斬り結ぶ
「なぜ…だ…その魔剣は破壊したはず…」
膝をつき木場を見上げるように女性は問いかける
「この魔剣は何度砕かれようと瞬時に周りの岩石を集め再生する魔剣。そしてその斬れ味は鉄をも切り裂く」
「そんな…ばかな…」
「イッセー君が地面を砕いたのはその素材となる岩石を作る為。悪いけどこれが現実なんだ。聖剣の能力に頼るだけの君達ではこの僕には、いや僕達には勝てないよ」
木場の野郎やりやがったな
こりゃ俺も負けてられないな!
「いくぜ、ドライグ!!」
『Boost!!』
「させない!」
俺の倍加を阻止しようともう一人の方が斬りかかってくるだが
「遅い!」
俺はその剣の腹の部分に向かって拳打を叩き込む
「きゃっ!」
倍加もしていないただ普通に殴っただけ
なのにその結果は俺の予想を遥かに上回っていた
「なんてバカ力なの…」
俺の拳は聖剣の腹を的確に捉えて振り切るとそのまま相手の手から弾け飛んだのだ
「え…?」
流石にこれにはびっくりだ
「いや、今のそんなに力入れてないんだけど…」
「うそでしょ…!?」
俺の言葉が信じられないとばかりに聖剣を構え直す
『Boost!!』
その時二度目の倍加が完了する
「『
相手は聖剣の能力、擬態を使って無軌道に激しく動きながら切りかかってくる
「だが!当たらなければどうということはない!」
こんな攻撃じゃ俺は捉えられないぜ!
「俺を斬りたきゃその倍のスピードで来い!」
『Explosion!!』
「喰らえ!爆熱!」
魔力の扱いに下手くそな俺が対女性用のあの技以外に思いついて小猫ちゃんに炎の扱いを教えて貰って完成した必殺技を放つため拳を振り被る
「ゴッド!」
このゴッドとは俺の身近にいて目標であるアークライトさんに追いつく為にとつけた
「フィンガァァァァァァァァァァァァ!!」
そのまま殴りかかるように振り被ると炎を纏った拳を開き貫手のように相手の服を貫き炎を服に流し込む
「ヒィィィィト」
炎が服に燃え移りどんどんと燃やしていく
「エンドッ!!!!」
俺の掛け声が合図になり最後にのこっていた服が全て弾け飛ぶ
『
まぁアークライトさんの裸は想像できないし、まず触れる事が出来ないから不可能なんだけどね
「きゃぁぁぁぁぁ!」
相手は自分の体を隠しながらしゃがみこむ
だけど俺は見たぜその肢体を
健康的且つしっかりしてハリのあるおっぱいを!
「俺の勝ちだ!」
木場に向かってVサインを向ける
その木場に至っては呆れたように笑うだけだった
この時点でまだイッセーはイリナの事には気付いてません