みんな!待たせたなっ!
「邪魔するぞ」
アークライトは扉を開けると頭を下げるなどせずただ堂々と歩き空いている椅子に座った
それを見て兵藤一誠達も慌てて「すいません」とアークライトの周りの空いている椅子に座る
その中には2人のフードを被って顔が見えない者と匙が存在していた
「私が招待した。伝承無き神とそれに付き教えを受けている者達だ」
サーゼクスが他の偉そうな立場の者共に紹介する
「先日のコカビエル襲撃の際は彼の活躍により大事にならずに済んだ。最もエクスカリバーの破壊という代償はあったけれども」
「報告は受けています。伝承無き神よ。改めましてお礼を申し上げます」
「ふん。私は貴様がいや、貴様らが嫌いだ」
アークライトは敵対の意思を示すように目の前の天使の男の言葉に対応する
「本来仕えるべき神を見失い、更には神に仕える意思を見せた者を追放させる。貴様らはなにがしたい?」
アークライトはフードを被せていた2人の顔を今ここに晒した
「!!」
その2人の顔を見た瞬間天使の男の表情は曇った
「ゼノヴィア…イリナ…」
「だが今回はそれは水に流してやろう。なぜならここに集まったのは皆それを、神の死を知っている者達…なんだろう?」
サーゼクスが肯定の意味として頷いている
つまりそういうことなのだろう
だが神の死を知っているといってもそれは聖書の神
アークライトを神だと信じて疑わない者が少なくとも3人居ることを忘れないでほしい
「神の死…ですか?」
頭にはてなマークを浮かべながら首を傾げるアーシア
「ふむ、私の認識では神はアークライト様だと思うのだが」
と考え込むゼノヴィア
「ゼノヴィア、アークライト様は神ではなく神様の再来よ。神様であることに変わりはないけどね」
そしてイリナ
つまり元教会三人組である
この三人は人間の身でありながらそれを超越した能力を持っている
だがそれでもやはり人間と悪魔、天使の差は大きく修行としての組手もエクスカリバーのバックアップを失った今は最弱のイッセーにも勝てないのが現状だ
だがそれでもゼノヴィア自身は自分が天然物の聖剣デュランダルの適合者であることでその恩恵を受けることで木場といい勝負をするがやはり自力の差が現れる
イリナに至っては身体能力、そして唯一の強みだった聖剣を失ったことにより実力は最低
恐らく本日加入した匙よりも劣るだろう
だからこそアークライトはイリナに期待している
かつて、自分の兄弟がそうだったように
zeroから
「そんなことはどうでもいい。早く話を進めろ」
アークライトはある男を見つめながらそう言い放つ
その男を一言で表すならば白
アークライトの一番の教え子とも言える小猫も白いがそれ以上に白という言葉がこの男にはあっている
「………」
その男は男でただじっと黙ったままである
「では、話を進めよう」
サーゼクスが切り出しこの会合が進んでいく
♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎
話が進みあるときは殺伐とした雰囲気になりまたあるときは和んだりとしたが円滑に進んでいった
そしてアザゼルが和平を組もうと提案しその条件を他の勢力も良しとしそれに移ろうとした時自体は動いた
「ふん、何者か知らんが面白いことをやってくれるな」
「こりゃどうやら
アザゼルはこの能力のことを知っているようだ
「簡単に言えば時間を止める能力だ。最も自分より実力が上のやつを止めるのは出来ねぇみてぇだが…あんたのとこはすげぇな人間2人含めそこのガキ以外みーんな動けるようだ」
アザゼルは笑いながらアークライトの周りに居るもの達を見る
そこには匙以外のアークライト眷属(?)が動ける状態に居た
「匙はまだ私の手解きを受けていない。実力はこの中で最低だ。仕方のない」
「まぁ動ける奴が多いってのはいいことだ」
アザゼル以外に動ける奴というのはサーゼクス、レヴィアタン、グレイフィア、そしてミカエルの四人
「まぁこれは想定内の出来事ね」
レヴィアタンが口を開く
「そうだね。いつの時代も勢力と勢力が和平を結ぼうとするとそれをどこかの集まりは嫌がり邪魔をしてくるものだ」
サーゼクスもレヴィアタンに続いて口を開く
「おいおい、見てみろよ」
とアザゼルは笑いながら外を指差す
そこへ視線を向けると校庭から空中にまで至るまで人影がらしきものが存在していた
「いわゆる魔法使いって連中だな。うーん、こいつら恐らく中級悪魔クラスの魔力は持ってるだろう」
その連中を冷静に分析しながら見下ろしている
「ほう、なら私が出よう。この神に対する叛逆行為、万死に値する」
「いや、待て。あんたはこの状況からすりゃ最後の砦だ。今あんたが出ちまうとこっちも安心して攻勢に出られねぇ」
「アザゼルの言う通りだ。今だけは我々に従ってもらいたい」
サーゼクスもアザゼルの意見に賛成のようだ
「それにこの
「ほぅ、あの女…か」
アークライトは心の底から失望したような表情を浮かべる
「そんなに残念そうな顔をしないでおくれ。あの子は僕の実の妹なんだ。これでもあの子には期待しているんだよ」
「だがあの女を使ったところでなにになる?」
「恐らく今時間を止めているのはリアスの眷属の一人の能力だ。多分無理矢理力を譲渡するなりでオーバーロードを起こして
「あぁそれでも視界に映したものの内部にいる者にまで影響を、及ぼすたぁ…この
「その話はまたにしよう。出ておいでリアス」
サーゼクスの言葉を聞き扉から入ってきたのは紅髪の少女だ
その眼にはアークライトに対する憎しみがこもっている
「やはり私は貴様が気に食わん」
アークライトは率直に感想を述べる
「今すぐあなたを殺してやりたいくらい私もあなたが嫌いよ。でも今はそれどころじゃない。あの子を助ける為にはね」
「ほう、ならさっさと助けてくればいい」
「言われなくてもそのつもりよ」
「なるほど、『キャスリング』か。普通に助けに行こうとするとそれを阻まれる。なら相手の虚をつけるこれが最善策っつーことか」
「えぇ、そして私達の部室には未使用の
「だけど一人で行くのは危険だ。グレイフィア、僕の魔力方式で複数転移は可能かな?」
「簡易式になりますのでリアスお嬢様ともう一人誰か…なら展開可能かと」
「リアスと誰か…か」
考え込むサーゼクスその時一人が手を挙げた
「俺が行きますっ!」
手を挙げたのはイッセーだ
サーゼクスの視線がイッセーに向いたがその後すぐにアザゼルへと向かう
「アザゼル、噂では神器の力を一定時間自由に扱える研究をしていたな?」
「ん?あぁそうだがそれがどうした?」
「赤龍帝の制御はできるだろうか?」
その言葉にアザゼルは黙り込む
だがアザゼルは懐を探りだすと
「おい、赤龍帝」
「兵頭一誠だっ!」
「じゃぁ、兵頭一誠。こいつを持ってけ」
アザゼルがイッセーに向けて投げたもの
それは手首にはめるリングらしきもの
「そいつは神器をある程度抑える力を持ってる。例の神器を持ったやつにはめてやれ。多少は力の制御に役立つだろう」
「でもこれ、二つあるけど…」
その通り、アザゼルが投げたリングは二つあった
「もう一個はお前のだ『
「おい、アザゼルといったな。それは間違っている」
「なに?」
「兵頭一誠は使いこなせないではない。そんな甘い状態で私は放置しない。兵頭一誠は使い方がわからないのだ。私とて神器というものに関しての知識は乏しい。だからそれを打開する方法もわからん。それ故に力をつけさせている。単純な力のみで考えればそこらへんの雑魚と比べものにならん」
「ならそいつは要らねぇか。返せ兵頭一誠」
とアザゼルはリングを一つ取り替えす
「あとはきっかけってとこか?まぁそれはなにか起こるまで気長に待つしかねぇってことだ」
「話は纏まったね。救出部隊はリアスとイッセー君に決まりだ」
「それじゃ俺はあいつらの相手でもしてきたらいいか?」
白の男が初めて口を開いた
「あぁ、白龍皇が出てくりゃ彼奴らも多少は乱せるだろう」
それじゃあ。と、男は真っ白な鎧とオーラが覆い窓から飛び出した
その時とほぼ同時に床に魔法陣が浮かび上がった
「この魔法陣はっ!」
「グレイフィア!早くリアスとイッセー君を飛ばせ!」
「はっ!」
とグレイフィアはイッセーとリアスを転移させる
「レヴィアタンの魔法陣」
サーゼクスは呟いた
だかここにレヴィアタンは既に存在している
なら一体…という疑問はゼノヴィアの言葉ですぐに解消されることになる
「ヴァチカンの書物で見たことがある。あれは旧魔王レヴィアタンの魔法陣だ」
その魔法陣から現れたのは一人の女性
胸元の大きく開いた深いスリットの入ったドレスに身を包んでいる
その女性を見たアークライトはとある人物を思い出したのはまた別の話である
「ごきげんよう、現魔王、サーゼクス」
不敵な笑いでサーゼクスに挨拶をする
「先代魔王の血を引く者。カテレア・レヴィアタン、これはどういうことだい?」
「旧魔王派の殆どの者が『
「つまりクーデターってことかっ!」
アザゼルは苦虫を噛み潰したような表情を浮かべる
「つまらん」
だがその話を聞いていたアークライトは等々口を挟んだ
「は?」
「つまらんと言ったのだ。大方、その旧魔王とやらの血を継ぐ貴様が現魔王になるはずだったのに蓋を開けてみればそこの少女が魔王になっている。その事に腹を立て今回のクーデターにつながったのだろう?」
アークライトは一つため息を挟む
「だから貴様は人々を収める王になれない。そんな事もわからんような奴が人の上に立とうなど笑わせる」
「なにを!」
「もういい、木場、やれ」
「はい」
アークライトの命を受けた木場祐斗は即座に反応
「この程度が首謀者とはな。我慢の限界だ。私が終わらせる」
そう告げるとアークライトは窓から外に飛び出す
正確には歩み出すと言ったところだが
「死ね」
その時空から無数の雨が降ってきた
その雨に打たれた者は皆、レーザーに貫かれたように穴を開けて絶命していく
「
アークライトは雨の水を使いウォーターレーザーを生み出しそれで撃ち抜いたのだ
一対多で圧倒的制圧力を持った能力を前にただの人間や悪魔では成すすべなく倒れていく
だがその時自体は動いた
「ほう、やはり貴様か」
「わかっていて黙っていた癖になにが貴様かだ」
大技を放ち隙だらけのアークライトに魔力をぶつけてきたのは白の男
白龍皇、ヴァーリだった
「言う必要が無かった」
「まぁいい。俺は強い奴と闘えればそれでいい」
ヴァーリは戦闘態勢を取る
だが対するアークライトはそんな態度を取る様子はない
「何時迄も余裕をかましているんじゃないっ!」
その態度に激怒したヴァーリはアークライトに向けて先程とは桁違いの魔力を放つ
そしてその魔力がアークライトにぶつかる瞬間なにかがその魔力を阻んだ
「遅い」
アークライトが唯一信頼を持った部下
「すいません。アークライト様」
先程の旧魔王レヴィアタンと同じく大きく胸元の開いたドレスのような服をきた女性
楼閣寺離瑠が存在していた
出てくるのがリアスさんだと思った?
活躍するのがリアスさんだと思った?
ざぁぁんねん!
離瑠様なんだよねぇぇ!!