私が神ということを忘れたのか?
兵藤一誠side
「あの…あそこが俺の家です」
今俺を救ってくれた赤い男、アダム・アークライトさんと一緒に俺の家に向かって着いた所だ
「
「し、しちずん?」
「いや、なんでもない」
偶にこの人はよくわからない事を言う
あの時の俺の記憶が正しければあの光の槍を『覚えた』と言っていた
覚える位であの力が使えるわけないから記憶違いだとは思うけどさ
「それよりいつまでそこに隠れている。出てこい、目障りだ」
不意にアークライトさんが俺の家の向かいにある電柱の影に声をかける
「あら、別に隠れていたわけじゃないわ。ただあなたがイッセーに近付く理由が知りたかっただけよ」
部長が答える
「違うっすよ部長。俺に用があるんじゃなくて俺がアークライトさんに用があるだけっす」
「でも、イッセー。この男は危険なのよ。現に二度も堕天使を圧倒している。この街を任されている私からしたらこのまま放って置くわけにはいかないの」
「堕天使…だと?」
アークライトさんが反応をみせる
まるで忌み嫌うような嫌悪の対象であるように言葉をこぼした
「えぇ、あなたがイッセーを殺そうとした時に殺した男、そしてさっきイッセーが襲われていた女。あの2人は最近この町にきた堕天使よ」
「ふふ、ふははは。なるほどどうやら私の仮説は正しかったようだ」
アークライトさんが突然笑い出しよく分からない事をまた言った
「どういうことかしら?」
部長は警戒心を剥き出しにして問い掛ける
「どうやら私は
「どういう意味ですか?」
たまらず俺も問い掛ける
「貴様達に関係のない事だ」
「それじゃこっちだって、はいそうですか。と引き下がれないの。ちゃんと理由を説明しなさい。でないと力で無理矢理吐かされることになるわよ」
その時部長がなんかよくわからないけど嫌な気配がするものを手のひらに集めだした
あの時の光の槍とは違うけどそれに近いようなものだ
「消滅したくなければ質問に答えなさい。あなたは何者で、何が目的なのかを」
それに対してアークライトさんは笑った
そしてその後に待っていたのは正に絶望と言えるものだった
兵藤一誠sideout
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アークライトside
「消滅したくなければ質問に答えなさい」
この女は面白いことを言う
この私に対して武力行使を試みるなど愚の骨頂だ
「答えないと言ったら貴様はなにをする?まさかこの私を殺すとでもいうのか?」
神である私を、全ての聖痕をその身に宿し正しき場所に配置しなおされ神そのものとなったこの私を殺そうというのか
「最悪、そうなるわね。それ位こっちも切羽詰まっているのよ」
目の前の少女は実力差というものがわからないらしい
私の知る全てのニードレスを敵に回して更にその上位にある12の聖痕の欠片を集めたこの私を相手に勝てると本気で思い込んでいる
「面白い。やってみるといい」
このような余興に付き合うのもまた一興か?
この私も丸くなったものだ
「どうやら本気みたいね。こちらもここまでの事はしたくなかったのだけれど。仕方ないわ。堕天使を圧倒出来るだけの力を持っているのだから。この力を使っても酷く言及されないでしょう」
目の前の少女が手に集めていたモノを解き放ってくる
なるほど、軌道上に存在している塵芥が消滅している
この球体に触れたモノは例外なく消滅するらしい
「だからなんだと言うのか」
だがその消滅を強制する球体はこの私を目の前にして急停止する
「なんで…なんで止まるのよ…」
少女は狼狽する
こんなの知らないと言うかのように
「
やはり実力差もわからん奴を相手にしてもこの結果は変わらない
「私は天だ…」
少女を目の前にして自身の手のひらに消滅の力を集める
「天に唾すれば己に返ってくる」
だがそれはリアス・グレモリーが放ったそれとは規格外の力を放っていた
「私に向けた拳は…」
そしてそれを目の前の少女に向ける
少女の顔はありえないという驚愕の顔だ
「ことごとくその身に返ってくるのだ」
その膨大な消滅の力を前に少女は腰を抜かしへたり込む
「ありえないわ。バアル家の家系じゃないのになんで…消滅の魔力を持っているのよ…」
少女はその膨大な消滅の力を前に弱々しい消滅の魔力で対抗する
だがそんなもので力の差が埋まるわけなどない
「絶望を、認識しろ」
少女が放った全ての消滅の魔力を消滅させてアークライトの放ったそれは少女へと向かう
「やめてください!」
その時少女の前に一人の男が立ち塞がった
それにより私は仕方なく力を解除し攻撃を止める
「アークライトさん!やめてください」
「なにをしている。折角救ってやった命を投げ出すのか?」
「いいえ、そんな事はしません。でも、なんでアークライトさんはそんな簡単に人の命を奪えるんですか!」
兵藤一誠は私に訴えてくる
人を殺すなと
「私が神だからだ。人などという存在などこの私は気にも留めない。蟻がどれだけ騒ごうが星が軌道を変えないように、それどころか星は蟻の存在にも気付かない。それと同じだ」
「だったら…だったらなんでこの俺を二度も助けたんですか!?」
どうやらこの男は勘違いをしているらしい
「なにを思い違えたか知らんが私は貴様を助けたつもりなど毛頭ない。ただ力が正常に作用するかどうか確かめる格好の相手がいて偶々貴様がそれに襲われていただけだ」
「そ…そんな…それじゃ俺は…バカみたいじゃないか…」
「この私になにを思ったかは知らんが私の邪魔をするなら容赦はしない。次はない、そこを退け」
この少女を殺さなければ気が済まない
「嫌です!」
「イッセー!?」
「もう、護ってもらうばかりは嫌なんだ。だから力を持ってるあなたについていけば強さってなにかわかると思った。けど実際は違った。アークライトさんあんたは確かに俺の恩人だけどそれと同時にあなたは俺の敵でもある」
兵藤一誠の左腕に力が集まっていく
「今度は俺が部長を護る番だ!」
その時赤い龍の模様の入った籠手が左腕に現れる
『Boost!!』
少しだが兵藤一誠の力が上昇する
『Boost!!』
二度目の音声によりさらに力が上昇する
「なるほど、力を倍に倍にしていく能力か」
『Boost!!』
一歩、また一歩と少しずつ距離を歩いて詰めてくる兵藤一誠
『Boost!!』
更に倍になった彼の力は先程のリアス・グレモリーの放った消滅の魔力と同等かそれ以上になる
「一度くらい地面に這いつくばって敗者の気持ちになってみろ!」
『Explosion!!』
上昇し不安定になっていた兵藤一誠の力が一気に安定する
「うぉぉぉぉぉぉぉおぉぉ!」
大きく振りかぶりアークライトに向かってその拳を向ける
だが待っていたのは現実だった
「覚えた」
『Boost!!』 『Explosion!!』
「
一瞬にしてアークライトの力が倍化し更に力の欠片を使い兵藤一誠の攻撃を悠々と受け止める
「言ったはずだ。私は神だと」
兵藤一誠を地面に叩きつけその頭を踏みつけながら言った
まさにその光景は絶望そのものだった
星は蟻の存在にも気付かない
は、アークライトのセリフの中でも特に好きなセリフなので使っちゃいました
アークライト様の能力PF-zeroは夢が詰まってますよねぇ
覚えた力を二倍にして返す
それにイッセーの倍加の力を加えるともう手がつけられなくなりましたね
因みにここで覚醒させたのはイッセーの覚悟が神器を顕現させた
という意味で覚醒させました
こんなに早く覚醒させてもよかったか、と悩んだんですがここで立ち上がらないとイッセーがイッセーじゃなくなるかなっておもったので思い切りました