「貴様らの本気はこんなものか?」
アークライトが相手をするのは塔城小猫、そして姫島朱乃の二人だ
「やっぱりあの人化け物ね」
「正直もう少し通用すると粋がってました」
アークライトは全くの無傷で立っているのに対して小猫と朱乃の二人は既にやれることはやったと言わんばかりの状況である
「私は本気でかかってこいと言ったはずだ。貴様らにはあえて言わなかったがこうなっては仕方がない」
アークライトは全てを見透かすように二人を見つめながらこう言い放つ
「まずは小猫。貴様はなぜ仙術を自分で考えて使わないのだ?」
小猫はその言葉を聞きピクッと肩を震わせる
「次に朱乃よ。いつまで甘えている?きさまのなかの力はそれだけではないだろう?」
朱乃もアークライトの言葉に思うところがあるのか目線をそらす
「私は小猫にはその力を制御出来るだけの、コントロールすることが出来るようにしてきた。現に出来るだろう。だが何故それを自身の向上のために使わない?私は全ては与えんぞ」
アークライトはただ淡々と事実のみを述べていく
その口調に感情などなく心に正論を突き刺す
「朱乃もだ。私はその力への憎しみを取り払ったはずだ。心に踏ん切りがつかないなどとは言わせん。その身に流れる堕天使の血を受け入れろ」
アークライトが自身の相手にこの二人を選んだ理由はこれだった
確かに伸びでは兵藤一誠がダントツ1位だ
だがこの二人はそもそもスタートの地点が段違いで高かった
小猫は妖怪『猫又』朱乃は父親が堕天使である為に流れているその血筋と…
のに関わらずだ。この二人はその力を発揮していなかった
小猫は猫又としての力の一部である仙術を用いてアークライトから擬似
しかしこれはアークライトが小猫に仙術をコントロールさせる為に与えた手段でありその先を見つけることを期待していた
朱乃の場合も同様である
父への恨みと妬みでその身に流れる堕天使の血を嫌っていた朱乃のその本当の気持ちを父へ伝えさせに無理矢理な形だったが連れて行って思いを吐かせた
そのお陰で二人の間に蟠りはなくなった
だが朱乃はその身に流れる堕天使の血を形上受け入れはしたが本当の意味で受け入れてはいなかった
今まで堕天使としての力を発動したことはなかった
「わかってます…」
「………」
二人は俯く
「失望したぞ。貴様らには期待していたのだがな…」
アークライトはそう告げると二人を見下すような目つきに変わる
その目つきは相手を明確に敵だと判断した相手に見せる目であり駆除すべきモノと区別したという事実だった
「もういい、お前ら二人とのお遊びはここで打ち止めだ」
そう告げるとアークライトは二人を殲滅しにかかった
さいきょーでしたね