「紫藤さん!」
「わかってる!」
木場の声に反応したイリナはその場から飛び退く
するとそこにセトが放った
「セトが使ったそれで俺の動き止めて後ろの姉ちゃんのデカイのぶつけるつもりだろうがそうはいかねぇぞ!」
決定的な隙を見せればゼノヴィアのデュランダルが飛んでくるとわかっている状況でそう簡単に隙を見せるアダムではなかった
「さぁそれはどうかな?」
「てめぇ俺が
といいながら木場の速さについて行きながらアークライトから覚えた技、惑星砕きを木場に放つ
「残念だけど僕も一人ではないんだよ」
完全にアダムの放ったそれはどう足掻いても直撃するコースだった
だが蓋を開けてみれば木場祐斗の身体はあり得ない軌道を描いてその一撃を躱した
「なるほどな。その剣…俺やアークライトの持ってる
木場の背中に細長いモノが捕まっておりそれを操っていたのが紫藤イリナである
「流石にやられるってわかってて見逃す馬鹿じゃないっての…!!?」
「やっぱりこれには意識がいってなかったみたいだね」
「てめぇ…一体いつから狙ってやがった?」
「あの時セトさんに任せて作戦会議した時だよ」
「こりゃあ俺の負けだ。流石にその剣をこの量は捌けねぇ」
アダムは両手を挙げて降参をアピールする
「あのねぇちゃんの見え見えのダミーに引っかかるなんざ俺も鈍っちまったな」
そう呟くと上を見上げる
そこに滞空していたのは木場裕斗の
「んでそれセトの
「ええ。木場君の作戦はこう。私とセトさんの2人で意識を上に向けないようにさせてその間に木場君はあの魔剣を創造する」
「そして私に与えられたのはこのデュランダルをもって隙を狙っていると意識させること。これで常に私の事を頭の片隅に置かせる事だ」
「もっともこれは一度でも上に意識が向いた途端失敗する賭けだったけど…なんとか成功してよかったよ」
木場はほっとしたように胸を撫で下ろすと他の戦っている組に意識を向ける
まず最初に意識が移ったのはソルヴァ、内田と戦っている
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「まだか兵藤!!」
「わりぃ!まだだ!!」
地味に相性のいい2人を相手に奮闘するもジリジリと体力を削られていくのはやはり俺たちだ
「なぁドライグ。もう一度だけ確認するぞ?」
『なんだ?』
「
『あぁ。お前が強さを求めれば神器は応えてくれる』
「わかった。匙!」
ドライグとの会話を終え匙に声をかける
「どうした兵藤」
「今から5分。5分耐えてくれ。それまでに俺がなんとかできなかったら負けだ。諦める」
「あ?なにが諦めるだ。お前そんなキャラじゃねえだろ簡単に諦めるとか口にすんなよな」
匙はにかっと笑う
「5分だろうが耐えてやるからお前はお前のやるべきことやれ」
「おう。わかった」
そして匙は飛び出した
「よっしゃやるか…」
だが…と考えこむ匙
「俺にできるのか?」
確かに匙の実力はこの中でダントツで低い
しかしその匙を見込みありと踏んだアークライトの目が正しいならば倒すことはできずともかなり相手を削ることはできるはずである
問題はその消極性
同時期に悪魔に転生した兵藤一誠への劣等感だ
これのせいで匙は殻を破ることが出来ずにいる
もしこの殻を匙が破ることができれば一気に成長いや、進化が待っているだろう
「やれるやれないじゃない。やるしかないなら…やるだけだ!!」
匙はまずこの戦場を操っているといってもいいソルヴァへと特攻を開始する
「!!!?」
無謀な特攻に面をくらい一瞬能力の発動に遅れたソルヴァはそれでも匙が攻撃を加えようと手を伸ばして来たところをその
「なにがしてぇかしらねぇが…」
そしてソルヴァはそのまま能力を発動する
「ふっとべぇ!」
いつもの如くと言わんばかりに匙は壁まで吹き飛ばされる
「まだだっ!」
壁への衝突により生じた土煙の中を突っ切り今度は内田に突っ込む
「はっ!!手当たり次第ってか!?そういうのは嫌いじゃねぇぜ!」
内田も内田とて真正面からそれを迎え撃つ
爆炎の拳と
どっちが勝つかなど聞くまでもない
「はぁ…はぁ…」
「匙!」
「お前はさっさとやれ!こっちは心配すんな!」
心配になって声をかけてきた一誠を黙らせると再びソルヴァへ突っ込む
「なにがしたいのかわかんねぇが…この私に勝とうなんざ百万年早いんだよ。このウーパールーパーの佃煮がぁぁぁ!!」
匙の無謀な特攻を愚策と判断したソルヴァはトドメさすつもりで匙を引きよせる
「くっ!」
そして捕まるがこの瞬間こそが匙が待っていた瞬間であり匙が何度も特攻を繰り返した訳である
「やっと捉えた」
「は?お前わかってんのか、この状況」
「わかってるさ。けどこうやるしかなかった。こうでもしないとあんたは俺と接触してくれねぇからな」
そのときソルヴァはやっと気付いた
匙の狙いそれは彼の持つ
「兵藤には負けるけど俺だって五大龍王の一つの力宿してんだ」
匙の体から伸びる漆黒のライン
それが今ソルヴァとそして内田に繋がっている
「内田ぁぁぁぁぁ!!その変な奴さっさと外せぇぇぇぇぇぇっ!!」
ソルヴァが咄嗟に声を張り上げる
内田もそれを聞いてすぐに引き抜こうと引っ張るが
「抜けねぇ!なんだこれ!」
「そいつは俺と一緒でしつこくてな。簡単には外せねぇぞ」
そして2人ががくんと膝をつく
「「なっ!?」」
「力が…」「入らねぇ…?」
よく漆黒のラインを見れば何かを吸い上げるように動いている
「まさか…」
「そのまさかだよ!これが俺の
「くそったれが!内田ぁぁぁぁぁ!」
「おう!」
「
「+リトルボォォォォイ!!」
ソルヴァの能力により内田を射出
その勢いに任せたままリトルボーイによる大ダメージを狙う2人
「ちく…しょ…う」
それを度重なる特攻により体力の限界だった匙に避けることは叶わずマトモに喰らいダウンする
「勝てよ…兵藤…」
匙は最後に一誠に向かってそう言うと意識を手放す
「匙!!!!」
その時一誠の中で何かがはじけた
『ははは!!これでこそ我が相棒よ!!!!』
ドライグが声高らかに笑う
まるでその声を周りに知らしめんと言わんばかりに
『望め!兵藤一誠!貴様の強さを!更なる高みを!』
「ドライグ…俺が欲しいのはあの時みたいな力じゃねぇ」
『わかっている。今のおまえから流れる想いはあの時のような野蛮なものではない』
「なら…やれるな?」
『やれるなだと?やるんだろうが』
そして2人は声を揃え決意を目に伝説を体現する
「『
そこに立っていたのは真っ赤な龍だった
小猫達はまた今度