ハイスクールA-A   作:右眼

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限界

 

「アーシア。こいつらを癒せ」

 

「わ、私の神器(セイクリッドギア)は傷を癒すことは出来ても疲労やメンタルの回復は…」

 

「いいから癒せ」

 

アークライトは足元に転がる2人を見下ろしながらアーシアに命令する

その目に情というものは一欠片も存在しない

ただただ目の前の2人を蹂躙する

それにしか興味がないように

いや、もしかするとこの2人にすら興味がないのかもしれない

 

「わ、わかりました…」

 

その目に圧されたアーシアは言われるがままにその神器を発動させる

その力により2人の傷はみるみる塞がり果てには傷なんて初めからなかったというレベルまで回復する

 

「立て。立ち上がらぬなら所詮貴様らはそこまでだったという訳だ。これならばまだこの私を憎み力を付けようとするあの道化の方が幾分かマシだ」

 

アークライトの目にはこの2人

塔城小猫と姫島朱乃に価値あるものと映っていないようである

 

「な、なんで…ですか」

 

自身が崇拝する神からの無慈悲な言葉と諸行に既に絶望寸前まで追いやられた小猫はそう問いかける

 

「まさかこの私の右腕として戦えるだけの力をつけたとでも思っていたのか?」

 

「そ、それは…」

 

朱乃は口籠る

事実この2人は元リアス・グレモリー眷属の中で実力でいうならNo.1と2を誇っている

だがそれでもアークライトと対等かといえば答えは否だ

いくら実力が上がったといえどそれでも上位に食い込むか、というレベルだ

 

「貴様らなど離瑠が指揮する少女部隊にすら叶わない。いや、テスタメントにすら勝てんだろう」

 

アークライトは2人を突き離すようにこう繋いだ

 

「進化をしないただの弱者に興味などない。上を目指さぬものに何を言っても無駄だからな」

 

アークライトの御告げとも神託とも言えるようなその言葉

その言葉を聞き2人ははっとする

 

アークライトの手解きによりこの2人はこの眷属最強のツートップの地位を得た

だがこの2人はそれに満足していた部分が存在した

兵頭一誠の著しい進化に焦りは感じてはいた

だがそれでも心のどこかで大丈夫だという甘い気持ちがあった

アークライトの破片(フラグメント)の一つ

念動力(サイコキネシス)の能力に心を読む力がある

それでその気持ちを看破していたアークライトにはそれが許せなかった

この対アダム戦を考案したのもあの歴戦を戦って生き延びたニードレス組と戦闘、共闘することによる経験値を得ることだけを目的としていた訳でなく寧ろこの2人の矯正の意味合いがとても強かったのだ

 

「そんなことすら私の口から言わねばわからんようだったとは…失望したぞ」

 

アークライトは淡々と感情の篭らないまるで虫を見る人間のような目で2人を見つめながらそう言った

 

それが意味すること

その意味を理解した2人は涙を流した

だがその涙は2人とも絶望の涙ではなかった

主であるアークライトの手を煩わせたこと

そして自分達の傲りが許せず涙を流したのだ

 

「貴様らがこのまま腐るなら腐るで構わん。この私にとって些細な出来事だ」

 

そう告げるとアークライトは振り返り2人の元を後にしようとする

 

「「まだです!」」

 

その姿を、主を留めるように2人は叫ぶ

その瞳に宿るのは先ほどまで流していた涙ではない

覚悟を決めた猛者のそれだ

 

「まだ私達はアークライト様になにも返せてませんわ…」

 

「だから…今ここで腐るわけには…いきません」

 

立ち上がり覚悟の決まった2人を見てアークライトは「ふっ…」と息を吐く

 

「ならばさっさとその殻を破れ。木場をあまり待たせるな」

 

死力を尽くすアークライトとの戦闘

それを締めくくるようにアークライトは、塔城小猫は、姫島朱乃は各々の力を解放した




満を持して復活
と言いたいところではありますがなんとまあ入ったゼミの先生に卒論提出日がどえらい早い時間に指定され焦り申しておりまして投稿日がまた不定期となります
個人的にはぽんぽん投稿したい気持ちが多いんですが…
ですので気長にお待ちいただければ幸いです

因みに今話の最後に放った技は
アークライト
アトミックヘイルスパーク
小猫
二重第四波動
朱乃
金剛無情拳

です
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