ハイスクールA-A   作:右眼

34 / 34
待ちに待った?小猫、朱乃パート


近過ぎて見失っていたもの

 

 

「しかしセトとお前は相性いいな」

 

アダムが感心したようにそういったのはあらゆる魔剣を創造する神器(セイクリッド・ギア)を持つ男、木場祐斗だ

 

「キャラ被りとセトがチームになってりゃこうなってた可能性もあるわけだ」

 

「キャラ被り…ですか?」

 

アダムの呟きに反応したのは褒められている対象である木場だ

 

「あ、本当の名前はセツナさんって言って(スピード)の能力をもったニードレスなんです。今はもう居ないんですけど…とてもいい人でした」

 

山田が説明する

その説明からその彼女がどうなったかを察した木場は口を紡いだ

 

「そっちはどうだったんだ、ソルヴァと内田」

 

アダムは自分とは別の組だったソルヴァ内田組に問いかける

 

「あぁ、こっちはこっちで大変だったぜ」

 

「そうですね。まさかあの匙さんがあんな能力を持ってるなんて思いもしませんでしたし、なにより…」

 

「兵頭一誠っつったか?あいつが鎧着た瞬間から俺たちも本気を出さざるを得なかった」

 

内田がタバコに火をつけながらソルヴァの言葉の続きを代弁する

 

「コンビとしちゃ相性もいい。どっちも負けず嫌いなところもある。伸び代も大だ。山田よりは頼りになるぜ」

 

「た、確かに僕の能力は守ることしかできないですけど…」

 

ははは、と笑いながら涙を流す山田を放置しイッセーがこう問いかける

 

「皆さんはどうしてそんなに強いんですか?」

 

その問いを投げかけられた瞬間空気が静まり返る

 

「俺たちが居た場所は力があるやつが全てだった」

 

その空気の中一番最初に口を開いたのはアダムだった

 

「ディスク、説明してやれ」

 

「ええ、わかったわ。私達がこことは別世界の住民だということはアークライトから聞いているわね?その事を大前提にして話を進めるけど」

 

とディスクがアダムからのパスを受けて話し始める

 

「第3次世界大戦が勃発した私達の世界の日本はBS(ブラック・スポット)と呼ばれる汚染区域が生み出されたわ。けどそこには不思議な能力を持った人達がいたの。それが私たちニードレスよ」

 

「な、なんか壮大っすね…」

 

軽い冒頭部分だけでその大変さが伝わる語りにイッセーは苦笑いを浮かべるしかできない

 

「けれどそのニードレスを狩る人達が現れた、それがアークライトが率いるシメオン製薬。私たちとアークライトはかつて敵対していたの」

 

ディスクの言葉に息を飲む一同

それもそうだろう

今までアークライトのやばさと強さは痛いほど痛感してきている

そんな人物が率いる組織を相手にこの人達は敵対し、さらに生き延びているのだ

それだけでこの人達がこんなにも強いのかという説明になる

 

「最も山田が生きてるのは奇跡に近いけどね。道中で何回死にそうになったかわからないもの」

 

「確かに…イヴさんや神父様そして皆さんが居なかったら僕は姉さんに殺されてましたから…」

 

山田はそう言いながら首からかけているロケットを握りしめる

殺されかけ、そして助けられ更にコスプレをさせられ最後には今は味方であるアークライトに殺された山田の唯一の肉親である姉、アルカ

それを思い出しているのか俯いた

 

「な、なかなか壮絶な旅をしてきたんすね…」

 

詳しく聞きたいところがあるが時間もない

この後にはこの魔界にくる最大の理由となったイベントが待っているのだから

 

「んじゃあとはアークライトの野郎が帰ってくるの待ってりゃいいか」

 

と少女の姿をした神父は椅子に横たわり眠り始めた

 

 

 

 

 

♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎

 

 

 

 

 

「はぁはぁ…」

 

己のエゴを理解した

 

「ぐ…」

 

己の弱さを痛感した

 

「まだ…やれます」

 

「このまま終われません!」

 

だがそれがどうした

そんなもの今は関係ない

ただ目の前の、圧倒的な力を持ったこの人を超える

出来るわけがないだろう

誰がどう考えても超えることなど想像できない

 

「だけど…それが…」

 

「なんだって…いうんですか…」

 

例え超えることが無理でも追いつくことが出来ない訳じゃない

相手が神だろうと、魔王だろうが知らない

 

今は地面に這い蹲ってでもあの人に近付かなければならない

自分たちは神の奇跡である神器(セイクリッド・ギア)は持ち合わせていない

だからそれに頼ることは出来ない

先程感じた熱く、それであって優しい龍の気配

あれは確実に自分達の中で一番下にいた彼のものだ

あの彼がこの場に届くまでの力の波動を飛ばしたということはほぼ確実に禁手(バランスブレイカー)へと至ったことだろう

神器(セイクリッド・ギア)持ちはその持ち合わせたポテンシャルを最大限に生かす事で限界を突破する

 

それに期待できないということはつまり自分が、自分自身が強くならなければ強さというものを手にすることは出来ない

 

「あなたに見捨てられるくらいなら初めからついてなんかいきません」

 

小猫はぼろぼろの体を無理に動かしながら立ち上がる

 

「まだ、やれます。ここで終わりなんていいませんよ。アークライト様」

 

見栄だけでも張らなければやってられないと笑いながら立ち上がる朱乃

 

「私は貴様らにこう言ったはずだ。強さを求める動機を忘れるな、と」

 

空中に浮かぶ神はその二人を見下ろしながら変わらず冷たい表情でそう告げる

 

「今の貴様らには当初の理由を二の次にしている。そんな奴に私はなにもしてやらんと言ったはずだろう」

 

アークライトは淡々と告げていく

 

「今の貴様らを修行だ訓練だとする位ならあの愚かな娘を教えるほうが何倍もマシだ」

 

「………」

 

二人は黙って見上げながらアークライトの言葉を聞いていく

 

「小猫、お前が力を求めた理由はなんだ。朱乃、お前が強さを得たいと感じた理由はなんだ。忘れたとは言わせんぞ。この私を納得させるだけの理由を貴様らは提示したのだからな」

 

その言葉を聞いて小猫は朱乃は目を見開いた

そして今、何故強さを求めたのかを再確認した

 

「私は…この血に流れる力を制御するため…」

 

「私は母様を、父様を心配させないため…」

 

アークライトのカリスマ性により盲目となっていた二人の少女は改めて正気に戻る

 

それを待っていたかのようにアークライトは口元を緩める

 

「強さの意味を二度と見失うな。もう次はないと知れ」

 

「「はい!」」

 

二人の少女は揃って返事をする

 

その瞬間アークライトにより作られていた冷酷な空気が緩む

いつもの修行の時と同じ空気へと変化する

 

「そろそろ時間だ。今回はここまでとする」

 

「「ありがとうございました」」

 

揃って頭をさげる二人

 

「傷はアーシアに癒してもらえ。この後つまらん会合とやらが待っている」

 

アークライトはそう告げるとその場から立ち去った






構想を練るのは楽しいから大丈夫。苦ではない
けど一つすごい問題があってですね

ニードレス組、D×D組この二つの勢力の人数の多さに苦戦してます
勝手にブレイド勢力追加しといてこんなこというのもあれなんですけどねw

アーシアとか既に空気になってますし…
アーシアにスポット当てたいって気持ちあるんですがどうしても戦闘系の話になると当てられず…
しかも敵として出てくるキャラも大抵アークライト勢力の方が強過ぎて圧倒しちゃうから傷を受けない
完全に死にスキルとなってるアーシアさん
う〜ん、どうしたものか…
ツッコミは山田がいるしボケはニードレス組という確立された勢力がある
こいつは厳しいぜ…
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。