アークライトside
「さて、悪魔、天使、堕天使はどう動くか?」
アークライトは夜道を歩きながら呟く
まだ天使には出会ってもいないが"堕"天使がいるのならば天使も居るだろうという考えに至るのは当たり前である
「アークライト様は天界には向かわれないんですか?」
その時後ろからアーシアが声をかけてくる
「天界?なんだ、それは?」
聞き慣れない単語に疑問を抱きアーシアに問いかける
「天使様や神様が暮らしている、俗に言う天国と呼ばれるものに近い所です」
「ほぅ、実に興味深い。だが今はまだいいだろう」
「そうですか。でも私はアークライト様がどこに向かおうと一生ついて行きます」
アークライトは思う
このアーシアという少女は自身の腹心楼閣寺離瑠とどこか似ていると
「そうか。だがどこか居を構える必要はあるな…」
「はうぅぅ、私も最近日本に来たばかりでどこにも知り合いがいないのです」
「知り合い…か…不本意だが駒王学園とやらに明日向かうか」
リアスと呼ばれた少女に言われていた事を思い出す
実際アークライトのみならば居を構える必要はない
だが今はアーシアという仲間(部下)が存在している
その為に仕方なくアークライトからは物凄く不本意で嫌々だが他人の施しを受けることにしたのだ
「今夜は遅い。今は眠れ」
「アークライト様は眠らないのですか?」
「
アークライトは香の
あのままではアークライトも寝るまでアーシアは眠らなかっただろう
そこまで読んで仕方なくアークライトは破片を使ったのだ
「
アークライトは数ある破片の中でアダムシリーズが有するzeroの能力以外なら最強と称される破片、念動力を使いアーシアの体を浮かび上がらせる
「さて、向かうか。悪魔の城に」
アークライトは軽く笑うと
アークライトsideout
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兵藤一誠side
ちょっと待ってくれ
なんで?
この人はどこまで規格外なんだよ
この人が現れる瞬間までこの部室にいるみんな誰一人気配に気付かなかったぞ
子猫ちゃんなんか警戒して耳(みたいな髪)が逆立ってるし
「貴様らに用がある」
アークライトさんは部長しか見ていない
まるでここにいるみんなをなんとも思ってないみたいだ
「それで、なんの用…かしら?」
部長の表情は引きつっている
あの時俺が気絶した後部長はアークライトさんに見逃してくれって頼み込んだらしい
守るつもりで立ち向かって結局守られたんだ俺は
男として情けねぇ
「暫くここを私の居とする」
アークライトさんは唐突に言う
「待って!ここはオカルト研究部。私達の部室なの。部屋なら他にもあるわ。そこにして頂戴。こればかりは譲れないわ」
「どこだろうと構わん。雨風を凌げればな。私は関係なくともこいつが耐えられん」
アークライトさんは後ろに浮いている女の子を目線で示す
金髪でかわいい女の子だ
着ている服装からしてシスターか?
「その子は?」
部長はアークライトさんに問いかける
「私に、神に忠誠を誓った私の従者、といったところか」
アークライトさんはそう言った
つい此間まで一人だったのにもう超美少女の仲間を作ってるなんてズルすぎる
ちくしょう!俺もいつかはあんな美少女を眷属にしてやる!
「わかったわ。暫くどころか空いてる部屋ならずっと使ってもらって構わないわ。その代わりと言ってはなんなのだけど偶にでいいから私達の修行に付き合ってほしいの。貴方相手ならこっちは凄くレベルアップできると思うの」
部長の提案
確かにアークライトさんが修行相手になってくれれば確実に強くなれるだろう
でもアークライトさんの強さは別次元だ
それは俺が身をもってわかってる
そして部長もわかってるはず
なのにそれを頼むってことはなにか部長に考えがあるのかもしれない
アークライトさんはそこで初めて部室にいるみんなを見渡す
「貴様ら、面白い能力を持っているのだろうな」
アークライトさんはみんなに問いかける
面白い能力、それがなにを指すのかは一目瞭然だ
神器や固有の能力の事だろう
「えぇ、みんななにかしら能力を持ってるわ」
「いいだろう。貴様ら全員一度に私にかかってこい」
アークライトさんは余裕の表情で言う
そりゃアークライトさんならこのみんなを相手にしても赤子の手を捻るように倒せるだろう
けどそれは多分俺たちの実力を見るためだと俺は思う
だったら俺の今の全力でアークライトさんにぶち当たってやる
兵藤一誠sideout
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アークライトside
不本意だがこいつらの修行相手を受けることになった
だがそれに見合った報酬(能力)は得られるだろう
そう思っておこう
私はこの学園のグラウンドに出る
「さぁかかってこい」
さて、遊んでやるとするか
一番最初に突っ込んできたのは優男だ
「ほぅ、中々の速さだ。だが遅い
かなりのスピードで突っ込んできてどこからともなく剣を取り出し斬りつけてきた
だがミッシングリンク級に近いこの速の破片の前にはそのスピードも遠く及ばない
「そんな!人間が僕より速く動くなんて!」
優男は驚愕する
そしてそれにより手を止める
「闘いの最中で隙を見せるなど笑止千万」
速のスピードを維持したまま右拳に炎を纏わせ、体に炎がまとわりつく
「
だがその炎の一撃が決まることはなかった
「なんとか間に合った…」
優男の手には先の剣とは違い冷気を纏った剣が握られていた
「剣を創り出す能力か」
「
その言葉を聞いた刹那アークライトの口角が歪んだ
「覚えた」
「え?」
優男がアークライトの言葉の意味を理解しようとした時には既に勝負は決まっていた
アークライトsideout
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木場祐斗side
なにが起きたか全く分からなかった
僕のスピードを持ってしてもこの人には追いつけなかった
なんとかあの炎の一撃を防げたけどあれを連発されたら僕はやられていた
あのスピードにあのパワー
イッセー君が言ってた規格外の意味がよくわかった
けどそれ以上に規格外なのは僕の魔剣創造が『覚えられた』こと
それも僕のそれより強くなって僕に返ってきた
「ま、参りました」
こんなに圧倒的に遊ばれたのは師匠以来だ…
「なにが…足りないんだ…」
「速さと技術、確かに貴様のスピードは並大抵の者には脅威になるだろう。そして貴様の能力。なぜ貴様はそれを有効活用しない」
「え?」
「魔剣とやらをいくらでも創造できるというのは得物がいくらでも創造できるという事だろう。一つの魔剣とやらに執着する必要性が見られない。力で勝てないから手数で勝負するしかないだろう」
参ったな…この人はあっさり僕の力の無さという弱点を見抜いたなんて
「それにこの能力は応用が効きそうだ。面白い能力だ」
「魔剣創造+念動力、千手観音」
この人の背後に大量の魔剣が創造される
そしてその全てが意思を持ったように動いている
「そんなことが出来るなんて…」
僕にもこれは出来るだろうか…
もしできるならあれを壊せるだろうか…
「アークライトさん…また修行に付き合ってください」
「気が向けば付き合ってやる」
アークライトさんはそう言った
「ありがとうございます」
僕は深々と礼をして部長のいる所に向かう