「ここは…?」
少女は目を覚ます
そこは見慣れているがどこか違う場所
「アークライト様!目を覚ましました!」
金髪の少女がこの部屋の主の名を呼ぶ
その名を聞き眠っていた少女は敵意をむき出しにする
「なんであなたが?」
少女は目の前に鎮座する男、アダム・アークライトに問いかける
「あの女の眷属とやらの中で一番興味が湧いた存在。それが貴様だっただけだ。あの女との交換条件として貴様は私が修行をつけてやる」
「……」
少女は悩んでいる
それもそのはずである
突如として目の前に現れ勝手に記憶を覗かれ思考を読まれ更にはトラウマを煽られた相手がいきなり修行をつけてやるといっているのだ
誰だって悩む
「逆に言おう。貴様の力、制御したいと思わないのか?」
「それは…したい…です」
少女は答える
「貴様らは圧倒的に戦闘の経験が足りない。それをこの私自ら相手して補ってやる言っている」
少女の戦闘経験の不足をアークライト自身との戦闘で補うということ
アークライトの持つ
それ故にありとあらゆる戦闘を行える
これ以上ない相手である
「加えて言えば貴様の力が暴走したしても私にはそれすら抑え込めるだけの力がある」
そしてやはりこれが一番の理由だろう
力が制御できないのなら使い慣れればいい
だが暴走してしまえば止める相手が必要である
だがアークライトの強さは確実に世界一クラス
この少女が暴走した程度では覆らない
「なにか裏でもあるんですか?」
だがそれでも少女は疑う
過去の経験からそうさせているのだ
「ある」
「!?」
あっさりと認めたアークライトに困惑する少女
「貴様の能力を『覚える』ためには貴様の能力が完成しないことには不可能だ」
この少女の力を完成させるのはあくまで自分のためだと主張する
「覚える過程に貴様の能力が完成するという結果があるだけだ。貴様は大人しく私の施しを受けていればいい」
「……わかりました。お願いします」
「では女、名前を聞こう」
「塔城小猫…です」
「私はアダム・アークライト。神だ」
「私はアーシア・アルジェントです。アークライト様の信徒です」
今ここに塔城小猫強化計画が始まったのである
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数日後
「甘い」
アークライトは小猫のパンチを掴み取る
「くっ!」
「悪魔の駒とやらで攻撃力、防御力が上がっているとはいえそれに頼りきりではまだまだひよっこだ」
アークライトは拳を振り上げる
「
そしてアークライトは拳を振り切る
「惑星砕き」
小猫の横に存在していた物質が吹き飛びそのスピードによって燃え尽きる
「能力を使うならこれくらいはしてみせろ」
「それは無理」
「無理ではない。己の限界は己で決める。貴様自身が出来ないと思えばその時点で成長はない」
「どうすれば出来ますか」
「私の場合脳の使われていない分野の封印を外す能力だ。それ故に複数の能力を扱える。そして面白い事に神器などの能力も覚えることができる。もし貴様もその封印を外す事が出来れば道は開けるだろう。だがそんな望みの薄いものに期待はするまい」
「つまりどうすればいいんですか」
「貴様のその仙術という力を私の知る力に似せた使い方をする」
アークライトの提案
それは小猫の力である仙術をある破片に似せた使い方をさせるということ
「もしそれが上手く出来たなら貴様は恐らくあの眷属の中で一番の強さを誇るだろう。いや並みの敵では太刀打ちできない程強大な力を得るだろう」
「本当に、私が強くなれるんですか?」
「成功すれば…だがな。だが貴様にはそれを成功させるだけの理由と意地があるだろう」
「はい…」
小猫は頷く
「貴様の仙術という能力は面白い。使い方次第ではまだまだ強くなれる。だが貴様はその力から逃げて来た。確かに制御は難しいのだろう。だが私との戦闘により多少は制御が出来るようになってきた」
「はい。お陰さまで10分間程度なら制御下に置いての全力戦闘も可能になりました」
「だからこそ私は貴様にこの能力を教えるのだ。光栄に思え。神の能力を授かるのだ」
「ありがとうございます」
「まずは理論から説明してやろう」
アークライトは小猫に能力の理論から説明を始める
ニードレスの能力は基本的に自然界に起こるものを操ったりする能力だ
例を出せば
これは掌から特殊な磁力を発生させ、ものを反発や引き寄せる能力だ
これは磁石などが発する磁力を操る能力である
といったように自然界に存在する力を操るものが大半を占める
中には第五波動などという例外も存在するがこれはまた別である
だからこそ理論が分かっていればそれを引き起こすことが出来る能力ならば代用は可能になる
アークライトは小猫の仙術に自身の能力を引き起こす事が出来ると考えたのだ
「わかったか?」
アークライトの説明が終わる
「大体の意味はわかりました。要はそれを仙術でやればいいって事ですね」
「そういうことだ。出来るだろう?」
「まず手本を見せてください」
「こうだ」
アークライトは能力を発動し手本として小猫に見せる
その日の修行が終わった時小猫の体はボロボロだったのは当たり前である
この時点で小猫に教えるフラグメントが分かった人いたら僕は泣きたくなりますね
結構ナイスアイディアだと思っているので