ある日、お燐が散歩していると視界の端を誰かが走った。
「ん?」
人とも妖怪とも思えない肌の色が見え、思わず振り返った。
だが、一瞬で見失ってしまった。
「確かにいたような……?」
その人とも妖怪とも思えない生物はまるで
ドカアアァァァン
「え……?」
お燐の後ろ、向かおうと思っていた方にある家が爆発した。
「嘘でしょ!?」
その家は老朽化を理由に立て直そうとしていた家で、幸いにもけが人はいなかった。
◇ ◇ ◇
「また起こったのね……」
「はい、あたいの目の前で」
お燐は家が爆発いたことをさとりに報告していた。
「家が爆発する事件がここ最近で5,6件も報告されてるの」
「そんなに!?」
「この事件解明にはこいしとお空に行かせようかしら」
「あたいも行きたい!!」
「お燐はダメよ。お空とお燐を同時に灼熱地獄跡から離れさせるのはかなり危険だわ」
「うぅ~~」
誰が見ても落ち込むとわかるくらい肩を落としたお燐を横目に、さとりは隣の部屋にいたこいしとお空を呼んできた。
「お姉ちゃん、例の事件?」
「そうよ。お空、こいしと調査をしなさい」
「わかりました!」
2人が家を出た後、お燐はもう一度聞いていた。
「さとり様!本当にダメなんですか?」
「ごめんね、お燐。なぜかわからないけど、この件はこいしに任せた方がいいと思うの」
「それは無意識ですか?」
「それはわからないわ。しいて言うなら勘かしらね」
◇ ◇ ◇
「調査と言われてもなぁ~~」
「とりあえず回ってみましょうか」
何の情報もないため、被害にあった家を回ることにした。
犯人解明を理由に、被害にあった家を全てそのままにするようさとりが住民にお願いをしている。
「ん~~」
「共通することと言えば、何らかの理由で留守のときだったぐらいかな?」
「1件目は買い物、2件目は遊び……共通点がないですね」
「あとは、死んでもいないし怪我もしてないくらい?」
「怪我もない……快楽犯ですか?」
「「ん~~~」」
妖怪たちが眠る夜まで2人は調査を頑張っていた。
中々手がかりが見つからなかったため、2人は最終手段に出ていた。
「張り込み?」
「そう!お空は目立っちゃうから気を付けて!」
「張り込みって何ですか?」
「犯人が現れるまで待つことだよ!この前に霊夢が教えてくれたの!」
「こいし様に何を教えてるんだ霊夢は!」
2人で留守の家を探し、そこに現れるのを信じて遠目から張り込みしていた。
「本当に現れるんですかね?」
「現れるよ!………多分」
お空は半信半疑で張り込みをしていた。
◇ ◇ ◇
「いた!」
「本当に来た!?」
お空はまさか本当に来ると思わず、こんな都合よく来るのかと驚いていた。
「手に何か持ってる」
こいしの言う通り、人影は何かを持っていた。人影は辺りを見渡した後、何かを持ち上げて火を放った。
「こいつだ!!」
「ヤろう!!」
2人は不意打ちで人影にスペルカードを使った。
「表象「弾幕パラノイア」!!」
「爆符「メガフレア」!!」
人影はすぐに攻撃に気づき、とんでもない反応速度で弾幕を全て避けきった。
「え!?」
「全て!?」
2人で急いで追いかけても、ギリギリ見失わないくらい速かった。
「この速さ何!?」
「こいし様、先に追いかけます!」
「わかった!」
こいしは
すると、もう少しでお空が捕まえそうになっていた。
「捕まえ――」
「!!?」
お空は手を伸ばした姿勢で止まっていた。横からものすごい音と一緒に怪獣が現れたからだ。
ギャアアアァァァァ!!!
地底怪獣 テレスドン
「クッソ!!あいつを逃した!!」
お空はすぐにスペルカードを使った。
「焔星「プラネタリーレボリューション」!!」
テレスドンはその弾幕をものともせず、お空を右手で殴った。
テレスドンのパンチを受けてただでいられるはずがなく、お空は壁まで吹き飛ばされて意識が飛んだ。
「ガッ!!」
ギャアアアァァァァ!!!
テレスドンがお空にとどめを刺そうと近づいていくのが遠目に見え、こいしはベータカプセルを掲げた。
シュア!!
ウルトラマンはテレスドンの尻尾を掴み、お空がいる方と逆の方に投げ飛ばした。
テレスドンは唐突に入った邪魔者に怒り狂った。そんなテレスドンとは逆にウルトラマンは冷静に攻撃を躱し、テレスドンを投げ続けていた。
ギャアァァ……!!
テレスドンの動きが遅くなってもウルトラマンは投げることを止めず、テレスドンは投げ続けられて動かなくなった。
シュア!!
◇ ◇ ◇
「これどうすればいいの?」
力尽きたテレスドンについてさとりは溜息を吐いていた。
「どうせなので灼熱地獄に入れますか?」
全身を強打したお空は安静を命令されて布団で横になっていた。
「それもそうね。けどあんな巨体を運べるかしら?」
「それなら問題ないですよ。死体を運ぶのに適した猫がいるじゃないですか!」
「え?―――あ!」
「はいっ!できましたよ!」
「お燐に任せて正解だったわね」
「死体運びはこのお燐にお任せください!!」
地霊殿に戻った後、さとりは怪獣について考えていた。
(あの巨大生物が旧都に現れている。ただでさえ規格外で旧都も被害にあっているのに、それが2体も)
さとりはあることを決めた。
「巨大生物が地上にいるかもしれない。地上の状況を知らないといけないかもしれないわね。」
地上の人が送り込んだのか、はたまた地上も巨大生物が暴れているのか。さとりはそれを知るために地上を偵察することにした。
初代ウルトラマン22話「地上破壊工作」が原作です。
こちらでも投げ技で決めていたので入れてみました。