幻想郷とウルトラ兄弟   作:閉密洋

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えー、長らくお待たせしました。

忘れてたとかではなく、優先順位が低かっただけなんですよ!

………本当ですよ?


旧地獄編 4話 恐怖の怪獣領域

怪獣が現れていることを受け、こいしは自主的に散歩がてら見回っていた。

 

「いざ見つけるぞ!ってときにいないよね~」

 

こいしが地底の端まで来た時、突然周りが霧に覆われた。

 

「何!?」

 

どんどん深くなる霧の中でうごめく巨大な影が2つあった。その影2つは以前こいしがウルトラマンとなって倒したテレスドンに似ており、殴り合いをしていた。

 

「あれは怪獣!!」

 

こいしはスペルカードで攻撃を仕掛けた。

 

「抑制「スーパーエゴ」!!」

 

スペルカードは怪獣に当たったかのように思われたが、スペルカードは怪獣を通り抜けた。

 

「攻撃が当たってない!?」

 

思わずこいしのスペルカードを握る手が止まったとき、強い風が吹いて思わず目を瞑った。こいしが再び目を開けると2体の怪獣はおろか、深い霧さえもなくなっていた。

 

「今のは……何?」

 

 

 ◇ ◇ ◇

 

 

地霊殿に帰ると、こいしはすぐにさとりに伝えた。

 

「霧の中に?」

「うん、2匹見えたの」

「2匹も!?」

「片方はこの前に倒した生物に似てたの」

「これは調べる必要があるわね」

 

さとりはこいしを通して怪獣を確認したが、そういう光景を見せる類の力を持っていることを懸念していた。そのため、こいしが怪獣を見た場所を調査することにした。

 

「私も行く!」

「こいし、あなたは地霊殿にいなさい」

「どうして!?」

「考えたくないけれど、私の後にこの旧都を治められるのはこいしだからよ」

 

その言葉は、さとりが死を覚悟して調査に行くことを示していた。

 

「嫌だ!!私も行く!!」

「こいし!!いいかげんにしなさい!!」

 

さとりはこいしの肩に手を置き、ペットに言い聞かせるほど優しく

言った。

 

「大丈夫、戻ってくるから」

「……本当に?」

「ええ」

 

こいしはさとりの調査を地霊殿で待つことにした。

 

 

 

さとりが調査に向かった後、こいしは1人で悩んでいた。

 

「う〜〜ついて行っちゃおうかな……でもダメって言われたし………」

「どうかしたのか?」

「勇儀!」

 

音もなく、赤い杯を手にした勇儀がこいしの目の前に現れた。

 

「さとりはいないのか?」

「実は調査に行ったの」

「調査?」

 

こいしが勇儀に伝えると、勇儀はこいしの背中を押した。

 

「行くなら行ってやれよ」

「え?」

「さとりはしっかりしてるが、弱いところもある。ましてや相手は巨大生物、お前が行ってやらずに誰が行くんだ?」

「勇儀………」

「旧都は任せろ」

 

こいしはすぐに勇儀の横を通って飛んでいった。勇儀はそのこいしの背中を見ながら酒を呑んだ。

 

 

 ◇ ◇ ◇

 

 

さとりはこいしが言っていた場所の調査をしていた。

 

「こいしが言うにはこの周辺のはず……」

 

しばらく探していると、突然濃霧に飲まれた。

 

「これが!!」

 

こいしが言っていた濃霧だと気づき、周りに注意すると巨大な影が腕のようなものを振り上げているのがかすかに見えた。

 

 

岩石怪獣 サドラ

 

 

キョルルルル!!

 

 

振り下ろされた腕を間一髪で避け、ホッとする間もなく腕が振り下ろされ続けていた。さとりは避けることに必死で周りの状況が見えておらず、近くの落石にすぐに気付けなかった。

 

「っ!!」

 

落石に気付いたときには遅く、目の前に落石が迫っていた。

 

「表象「弾幕パラノイア」!!」

 

その落石を壊すと同時にこいしがさとりを抱えて物陰に隠れた。

 

「こいし!?どうして!?」

「旧都は勇儀たちに任せたの。お姉ちゃんが心配だったのよ!」

 

サドラの攻撃で弾けた岩がさとりの足に当たっており、こいしはさとりを助けながら逃げる必要があった。そしてサドラとデットンがどこにいるのかわからずに逃げることは危険を有していた。

 

「お姉ちゃんはここにいて。外を見てくる。何か音がしたら来ないで」

「巻き込んでごめんね、こいし」

「どうして謝るの?2人で帰ろ?」

 

さとりはこいしを信じて送り出した。だが、こいしが外を見たすぐ後にデットンが巨大な岩を落とした。

 

 

地底怪獣 デットン

 

 

グルルルルル!!

 

 

「ヤバい!!」

 

急いでその真下の岩陰に隠れていたさとりを背負って岩を避けた。

 

「想起「戸隠山投げ」!!」

 

さとりが背負われながら放ったが、岩に当たったかのようにデットンは微動だにしなかった。

 

「この前の巨大生物と言い、弾幕が効かないわね……」

 

すぐに撒けるように地面の近くを低く飛んでいたこいしの正面に、両手がハサミのような形の巨大な影が立ちふさがった。後ろはデットン、前はサドラと挟まれた。

 

「お姉ちゃん!!目瞑って!!」

「え?」

 

こいしはポケットに入れていたカプセルを掲げた。

 

 

シュア!!

 

 

サドラを蹴りでデットンの方に吹っ飛ばすと、右手のさとりを少し離れた安全な場所で降ろした。

 

 

グルルルルル!!

 

 

そのままデットンの尻尾を掴んで回り、手を放してサドラにぶつけた。

 

 

キョルルルル!!

 

 

ウルトラマンは2体との間合いに気を付けながら攻撃していった。特にサドラのハサミのような形をした手に気を付けて反撃をしていた。

 

 

シュア!!

 

 

ウルトラマンの取る間合いは完璧であり、2対1と本来であれば不利な戦いを互角に戦っていた。

しばらくして戦った2体が疲弊したことを確認し、サドラを蹴りで飛ばした後にデットンにスペシウム光線を放った。

 

 

ドガアアァァァン!!

 

 

それを見たサドラの動きが止まり、その隙にウルトラスラッシュがサドラの首を切った。司令塔を失った身体が崩れ落ちるのを見届け、ウルトラマンはさとりのいる方へ飛んでいった。

 

 

 ◇ ◇ ◇

 

 

「こいし!!大丈夫だった?」

「大丈夫だよ!お姉ちゃん!」

「今後もこいしに頼るかもしれないわ。そのときはお願いね」

「任せてよ!」

 

こいしはさとりを背負い、勇儀やお空が待つ地霊殿に帰っていった。




ということで帰ってきたウルトラマン第3話「恐怖の怪獣魔境」

をモデルに作りました。

たぶん原作の方がストーリー的に面白いのでオススメです!

人里編・旧地獄編・魔界編をそれぞれ計12話ほど作ろうと思っているので

映画本編までかなりかかりますが、それまで待っていただけると嬉しいです!

次回もお楽しみに!
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