ある夜、夢子は神殿の見回りをしていた。何故かは自覚せず、ただただ歩いていた。すると、ものすごい速度で飛んできた赤い光が夢子の体に当たった。夢子は防がずに光が当たる瞬間まで驚愕の2文字を顔に浮かべていた。
「何!!?」
◇ ◇ ◇
気が付くと夢子は神殿とは違う別の場所にいた。
その目の前には見たことがない赤い体の異人がいた。気配からして人間・妖怪・幽霊に属していない。
「あなたは誰ですか?」
「私はウルトラセブンだ。宇宙を破滅に追い込む怪獣を追いかけてこの地に来た」
「ウルトラセブン?」
突然言われた情報を聞き取れず、夢子はこの異人の名前しか覚えられなかった。
「ウルトラセブンでしたっけ?あなたは何故ここに?」
「私たちウルトラマンはある怪獣を追っていたんだ。その怪獣は宇宙を破滅に追い込める力をもっている。」
「宇宙を破滅に?」
「その怪獣は私たちという犠牲を伴って封印に成功した。ただ、その怪獣を利用してこの地を征服するものが現れてもおかしくない。その者たちは見たこともない力を駆使してこの地を侵略してくるだろう」
この人の言い分には説得力がない。ただ、この人のいう侵略してくる存在が本当なら?夢子は最悪の事態を想像してしまい、目の前の人に叫んだ。
「私たちはどうすればいいのですか!?」
「そこで、私の残る力を君に預ける。この力があればその者たちと渡り合えることができるだろう」
「そのようなものをどうして私に?」
「私にはわかる。この地を守りたい、みんなを守りたいというという心が君の中にある。そんな心をもつ君の力になれればいい、ただそれだけだ」
赤い巨人が胸の前で腕を十字に組むと、腕から放出された赤い光が赤い眼鏡を作った。その眼鏡はひとりでに夢子の方に飛んでいった。そして夢子の胸の前で止まった。
「この眼鏡は何のための?」
「もしその侵略者がこの地に現れて君たちの力でもどうしようもなくなったとき、この眼鏡をつけなさい。君たちを救ってくれると約束しよう」
「ありがとうございます」
「君たちの平和を願っている」
夢子の周りにあの赤い光がまとわりつき、静かに目を瞑ると夢子は見回りの経路で立っていた。
「さっきのは夢?いや、夢にしては覚えすぎてる」
さっきの出来事は夢かと夢子は疑ったが、それを打ち消すように胸ポケットに赤い眼鏡が存在していた。
「あの人が私にくれた眼鏡だ」
夢子は偶然持っていた小さな袋に眼鏡をしまい、自分の部屋に戻っていった。
まあ、この順番で来たら次はわかりますよね
次話もお楽しみに!