更新頻度はこれ以上早く出来ないけど、出来る限り頑張っていくぞー!!!
「うわーん、ここから出してくれー!!!」
「……パイモン、もういいよ」
『なかなかの名演技じゃないか、もうちょっと続けてくれ』
「サプナうるさい」
「そうだぞ、もう見張りはいないんだろ?」
『あぁ、大賢者(笑)がこんなにもパターン通りの人間だとは……呆れるにもほどがある』
旅人達は教令院に足を踏み入れるもあっさり大賢者アザールに見つかり、そして捕まった…………ように見せかけ、教令院が油断した隙に内部からナヒーダを探す作戦だった。
『それだけ己に自信があるんだろう』
「お、アルハイゼン!無事なのか?」
『アルハイゼンが衛兵に連れられて教令院から出る直前で、幻覚を使って連行してるように見せているよ。本人は幻術で他の人には見えないようにしている』
『おかげで俺は今、自由の身だ』
「しっかし、大賢者アザール……ムカつく野郎だったなぁ」
『まったくだ。教令院が神を創る?ハッ、賢者たちは元々神の入れ物だった人形に博士から言われた情報を埋め込んだだけだろう。ファデュイなど恐れるに足りず?自分達の今の成果をつくった入れ物も知識も、誰から得た?挙句の果てに
「お、おう。お前がめちゃくちゃ怒っているのはわかったゾ」
どうやらアザールの発言一つ一つがサプナにとっては不快なモノだったらしい。普段は何を考えているかわからないが、今はかなり
『………………ゴホン。さて、アザールの話はここまでにして旅人。我が神クラクサナリデビ様を探してくれ』
「わかった」
『私も探せるには探せるが……旅人にやってもらった方が彼女も起きるだろう。なんせ、彼女にとって私の声は子守唄らしいからね』
「………それ、単に心地よい声って褒めていたんじゃないか?」
『とにかく、任せたよ』
「うん……」
旅人は目を閉じ、ナヒーダがいると思われる精神世界へと意識を落とした。
……
…………
………………
「………ここは………」
『
意識を落とした旅人の目の前にはナヒーダが背を向けて立っていた。周りに人の気配はないがどうやらサプナは意識だけをこちらに向けているようだ。
「ナヒーダ!!」
旅人はナヒーダに声をかけるが透明な壁に隔たれて届かない。
『夢は自由だ。己の意志で人を超え、神に近づくことさえ可能だ。旅人、どうか我が神を!!』
旅人は透明な壁に向け拳を振るいながら
『
「それは違う!それは違うぞ我が神よ!!貴方がいなければ救えなかった命があった。貴方が拠り所となって前に進んでいく者たちがいた。だから……起きてくれ!!」
普段は本心を一切見せないサプナが悲痛じみた声で叫ぶ。それは嘘偽りない彼の本心だった。
「起きて、ナヒーダッ!!!」
やがて透明な壁に
「これは……」
「迎えに来たよナヒーダ!」
「旅人!?どうやってここに……」
『私が道案内を行ったからだよ』
「サプナ……そう貴方も協力しているのね」
『今回は私も重い腰を上げて動くべきだと考えただけだよ。それに……ようやく君を解放できる
「そう……ありがとう」
『……さて!感動の再会はこれくらいにしてナヒーダ、君にはこれを見ておいてほしい』
突如何もない空間から缶詰知識が現れる。
「あら、これは……?」
『今回の作戦内容だ。僕たちが戻った後にでも見ておいてくれ』
「わかったわ」
『旅人、次の作戦もあるから戻ろう』
………………
…………
……
「ナヒーダ、解放したよ!」
「さっすが旅人!」
『あ、そろそろニィロウが踊り始めるからすまないがそちらも脱出の準備は整えておいてくれ』
「おう、わかったゾ!」
「頑張ってニィロウ」
『うん、ありがとう旅人!!』
「え?」
「え!?なんでニィロウの声が!?」
『あ、言い忘れていたけどこの通信は今回の作戦に参加している人全員に聞こえているよ』
「そういうのは早く言えロクでなし!!」
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「クラクサナリデビ様が脱出された!直ちに捕らえよ!!」
『うん、第二段階も問題なく
「本当ですか!?」
『うん、私謹製の花をプレゼントしたくなるぐらいにはね』
「やったぁ!」
『さて、次は………』
その後もサプナの采配で何のアクシデントも起きずに教令院を追い詰めていった。そして……
「アザール、お前を神の名の下に断罪する」
アザールはセノによって裁かされ、作戦は成功した。
────────────────────
『
「終わったのか、やったな旅人!」
「うん」
「待たせたな、旅人!!」
昇降機を操作してディシアが旅人を迎えに降りてきた。
「ディシア!」
「さ、お前たちは速く
「ありがとう!!」
旅人は急いで昇降機に乗ると、スラサタンナ聖処へと駆け出していった。
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聖処に入ると、そこには解放されたナヒーダの姿があった。
「ナヒーダ!解放されたんだな!!」
「えぇ、
「あれ?サプナは何処に?」
旅人とパイモンはあたりを見回すが、誰もいない。
「サプナならセノに話があるって貴方達が来る前に移動したわ。ちょうど入れ違いだったみたいね」
「そうか、あいつにもお礼を言いたかったんだが……」
「それはまた後でね。サプナから伝言を預かっているわ、『すまない、別件で偽りの神の討伐には参加できそうにない。アシストは最大限させてもらうから頑張ってくれ!』……だそうよ」
「別件ってなんだよ?」
「それは教えてくれなかったわ」
どうやら【散兵】よりも優先すべき別件らしい。
「サプナがくれた一つ目のアシストは、これよ」
ナヒーダは懐から缶詰知識を取り出す。
「ん?これ……缶詰知識か?」
「えぇ、これはあの『偽りの神』の機体情報を纏めた知識ね。あの機体の使える技に関しての情報がここに詰まっているわ。それに加えて……」
ナヒーダは空中を浮遊するウサギに似た生き物を召喚する。
「
「おぉ!それって凄くありがたいゾ!」
「ありがとうナヒーダ」
「
────────────────────
「向こうは『偽りの神』討伐に向かったみたいだ。これ以上は探知される恐れがあるからアーカーシャを通じて視ておくよ」
「よろしく頼む」
アザールを気絶させて牢屋にブチ込んできたセノと合流したサプナとアルハイゼンは、教令院の知恵の殿堂に侵入していた。
「それで?ここで何をするんだ?」
「ん〜、取り敢えず今スメールにいるファデュイがどれくらいなのかの調査かな?」
「……フム?それにどんな意味が?」
「調べてみたらわかるよ」
セノ達は殿堂内のアーカーシャ接続装置を使ってファデュイの居場所と数を特定していく。
「エルマイト旅団が盗賊のようにスメール各地に跋扈しているからか、余りいないな」
「さらに言うのならば、死域の拡大によって人が住める場所が減っていることも影響しているだろう」
「だが、ゼロではない。特に砂漠にはかなりいるね」
「何?」
セノは画面を操作して調べてみるが、表記されない。なのにサプナは確信をもって告げている。これは……
「その
「御名答、流石アルハイゼン。砂漠にいるファデュイ達はアーカーシャを付けていないし教令院の者があの辺には行かないからね。流石に把握できていないだろう」
「なるほど、確かに面倒だな……」
「そうだよ………ッ!!」
「……どうした?」
突然サプナが片目を覆い、椅子を蹴飛ばしながら立ち上がる。その様子にセノは異常事態が起きたのかと判断し、槍を構える。
「あぁ、違うよセノ。まだ予定通りだ。ただ……戦闘が始まった」
「……遂にか」
旅人と【散兵】の戦い、勝つことを願うしか出来ないセノは悔しそうに拳を握りしめた。だが……
『みんな、
か弱き草神は自身が出来る事を、旅人の為に出来る事をするために民の叡智を頼った。
「うん、それでこそ我が神だ」
サプナとセノは自身の戦闘経験を元に『偽りの神』を打破する戦術を素早くアーカーシャに打ち込む。
「さて、ここからだ」
「情報の収集、終わったぞ」
「こちらも準備は整った」
「では!化かし合いの始まりといこうか!!」
サプナとセノとアルハイゼンは誰からも認知されないまま、スラサタンナ聖処へと向かった。
稲妻に夢喰いバクの夢見月瑞希というキャラが実装しますね。ちなみに彼女、サプナ(マーリン)にとって夢に住まう夢魔と夢を食べるバクという関係からして、天敵に近い存在です。そもそも夢魔は型月において、これが夢と認識している相手には無力になってしまいます。それはテイワットにおいてもそれは変わりません。夢喰いバクは夢と認識してその夢に侵入するため、サプナは絶対に会いたくない人ランキング万年第一位に彼女を挙げています。ただし、ただの妖怪と神の眷属では力の差がある為、もし彼女と遭遇しても無理矢理夢から排除しています。ですがそのうち対処されたそうなので、他人の夢に侵入する時は必ず『千里眼』で彼女の動きを観察してから問題ないと判断して入っています。
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