「僕さー、マリィと結婚しようと思ってるんだよね」 作:ヤンデレってよくない?
「おはようございます、ナタラシさん。ご飯はもうできているのでそのままで降りてきても大丈夫ですよ」
「おはようございます…あとありがとう…」
ぐいっと一つ大きな伸びをして、彼女に手を引かれながら階段を降りる。
「…あれ、なんでいるんですか?」
「それはこの後で話しますから。まずは食べてから、ね?」
とりあえずお言葉に甘えて食べさせてもらおう。
エリカさんは僕に危害を加えそうとしているわけじゃなさそうだしね。
「ごちそうさまでした」
「はい、お粗末様でした。ナタラシさんってよくお食べになるんですね」
「まあ、ポケモンもよく食べますからね」
変にトレーナーの体力が足りなくてポケモンの行動が縛られるなんてことがあったら困るからね。
自分にできることくらいはしっかりとやっておこう、って考えだ。
「それで、わざわざやってきてくださったのはなんででしょうか?」
朝ごはんを作っているところを見るに、かなり速くついていたみたいだ。
「別にそこまでおかしな話ではないでしょう?ナタラシさんのことをより詳しく知りたいだけですから」
『ちなみに太陽が登る前からいたわよ。ロケット団にしてはおかしな服装だったけれど…まさかナタラシのフィアンセとはね』
「そういうこと言わないでくださいよ、恥ずかしい…」
まあ、フィアが何を言ったとしてもキュウキュウ鳴いているだけなのだろう。
「そう思ってくださるのならありがたい限りです。それで、今日はどうするおつもりで?」
しかし今日はよりにもよってエリカさんを呼ぶわけにはいかない用事が入っているのだ。
申し訳ないが、変に誤魔化すよりははっきりと伝えておこう。
「実家の縁でお見合いを…」
瞬間、僕の手につるが絡んで椅子に固定する。
「なんでお見合いするんですか、私以外の女と…」
「僕の意思でやってるわけじゃないんですよ…そもそもエリカさんの件だって実家関連ですし」
「はぁ…実家からの、というなら仕方ありませんけれど。もう少し折り合いがつけられるようにしておくといいですね」
とはいえ、エリカさんも理不尽ではなくすぐに離してくれた。もちろん椅子には座ったまんまだけどさっきの状況よりよっぽどましだ。
「それで、どこでお話をなさるんですか?」
「相手のお屋敷です。ちょっとエリカさんにはついてきてほしくないのですけど…」
仮にもお見合いであるのに他の女性がいるのは嫌だろうしね。
「全然ついていきますよ。大丈夫です、ちゃんと断らせていただきますから」
問題の先送りにしかならないけどそれ以上に遅れて彼女を怒らせるわけにはいかない。
今でさえ予定の時間より少し遅れているのだ。
「…とりあえず一緒に行きますか。キャロ、飛べるよね?」
迷った末に、僕はエリカさんと一緒に行くことにした。
『まっかせてー!』
「それじゃあ行きましょうか。キャロにしっかり捕まっていれば問題ないと思いますから」
椅子から立って外までエリカさんを誘導する。扉は先導したキャロが開けてくれたから通るだけだ。
「それと今日は誰になったの?」
『アステリオス殿と拙者でござるな。ボールはこちらにあるから気にせずやってきてくだされ』
カトレアさん、やけに三体でくるようにお願いしてくるからなぁ…
僕に勝ったところで、って感じなんだけどね。
「えっと、どこに乗ればいいでしょうか?」
「あ、初めてなら前に乗ってください。後ろからサポートしますから」
「し、失礼します…」
そっと跨がったエリカさんの後ろに座り、キャロに合図して目的地を目指す。
「もっとくっついてください。飛ばされるとキャロの速度たと死んじゃいます…」
「は、はい…」
恐らくパニックになっているんだろう。こっちの言葉にあまり反応してくれないからちょっと危険だ。
しょうがないので抱きしめて安全を確保しよう。
「動かないで。ちょっと失礼ですけどやらせてもらいます」
…面倒なことになるんだろうなあ。
てめえの罪(性癖)を数えろ
-
マリィ(ツンデレ)
-
エリカ(監禁排除)
-
カトレア(崇拝依存)
-
オカルトマニア(妄信狂拝)
-
ナンジャモ(孤立誘導)
-
その他()