「僕さー、マリィと結婚しようと思ってるんだよね」 作:ヤンデレってよくない?
「…おはよう、ございます…」
しょぼしょぼしている目をこすると、目の前には肌色。
あれ、僕は何をしていたんたっけ…?
「んっ…その、どいていただけると…」
聞こえてくる声は上からだ。
「あの、ナタラシさん?」
「はい、なんでしょうか…っ!」
僕は今の状況を理解する。
たぶんお見合いの最中に寝た僕をおもいやってベッドに寝かせてくれたエリカさんにあろうことか抱きついたんだろう。それてエリカさんの…胸の中、に顔を埋めて寝ていたみたいだ。
「ごっ、ごめんなさい!」
密室であるから、エリカさんなら許してくれるだろうとか。
そういうことなんて考えられないぐらいにはパニックだ。しかも彼女の着物についた僅かに濃くなっている場所をみると、僕はよだれも垂らしてしまったみたい。
「ふふ、お疲れだったのですね。別に気にしてませんから、どうか普段どおりに接してくださいな」
こんな粗相をしてしまった僕にほほえみかけてくるエリカさん。聖女かな?
「でも、ナタラシさんは優しいので無理でしょうから…どうぞ」
彼女から渡されたのは小さな小瓶が2つ。手のひらに乗るくらいには小さい。
一つの中にはどろっと濁った液体が、もう一つのほうはスプレー缶のような形で澄んだ液体が入っている。
「その、これは…?」
「試供品の香水と軟膏クリームです。もうそろそろ肌荒れを気にする季節ですし、香水だってもっと男性に身近なものにできるはずですから広告塔がほしいんですよ」
「…それに、僕が?無理ですよ、こんな一介の研究者にそんな価値はありません」
そもそも僕の研究は結果的に認められなくて破り捨てられちゃったからなあ。オーキド博士に送ることも面会も禁止だったし。
「いいんです。ナタラシさんは女子の界隈では有名なんですよ?一途でポケモンに好かれて、なおかつ相手のことを大切にしてくれますから」
「そんなそんな。ただのバカですし…いえ、そんな僕でもやらせていただける仕事、ってことでしょうか」
研究の仕事も成果がでないような僕にはできそうもない仕事だ…お断り、しないと…
「…まあ、間違ってはいないですね。条件を満たせば誰でもよい、というのはそのとおりです」
「なら、なおさら他の人に任せたほうがいいと思いますよ。こんな穀つぶしにお金なんて渡しちゃエリカさんが大変なことになるですから」
「…そうですか。それはさておき、オシオキです」
ムギュっと頭に柔らかい感覚。さっきと同じように胸に挟まれたみたいだ。
(あれ、もしかして呼吸したらだめ…?)
「もう、そうやって自分を卑下してばっかじゃダメなんですよ?あなたのことだって、感情だって、なんでも私は知ってますから。
どれだけあなたが虚しく感じたって、ちゃんと見てる人がたぁくさんいますから。
それに、あなたはこうやって日々生きてるんですからそれでいいんですよ」
ぽんぽんと頭を撫でられる。
「ふふ、幼いときのナゾノクサみたいで可愛いですね。
私があなたを広告塔として使いたいのはその優しさですよ。他の人を思いやって、奇をてらうこともなくひたむきに渡してくる愛情。
そういうことをやってしまうから他の人から邪魔をされたら倒れてしまう。
そんな儚さというのがたまらなく人を惹きつけるんです。こればっかりはどんなに真似をしても到底だせないもの。探しても見つからないあなただけが持つものです。ほら、ナタラシさんは凄い人なんです」
泣いちゃダメなのに、泣いてしまう。
汚い声が、自分の中から溢れ出してしまう。
「はいはい、安心して泣いてくださいね。どんなことをしても誰も怒りませんし見てませんから…それに、もし何かあったら私が助けてあげますよ。これからは支え合う関係ですし、ね?」
優しい声が僕の中に入り込んでくる。
ぽろぽろと、熱い水が垂れてきた。
「だからほら。たーんと、甘えてください」
頭に触れるようなキスが、ちょっと刺激が強すぎて。
エリカさんの体に、倒れ込んでしまった。
エリカルート?知るか、なんとかなる!
てめえの罪(性癖)を数えろ
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マリィ(ツンデレ)
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エリカ(監禁排除)
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カトレア(崇拝依存)
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オカルトマニア(妄信狂拝)
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ナンジャモ(孤立誘導)
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その他()