ハリボテ怪獣ハンドメイドン   作:破壊光線

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第二十話:夢をかけた決戦

 二人で抜け出してしまったが言い訳はどうするか。正直に話すとアロンの正体を明かす必要が出てくるのではないか。最後まで隠そうとしていたし、俺の口からは言えない。かと言って、アロンはあの三人に積極的に話したがらない。俺の口先だけで乗り切れるものだろうか。

 考えがまとまらないうちに三人と合流する。やはり心配して待っていたようだ。腰に手を当て、怒りをあらわにしている女騎士にとがめられた。

 

「ソーサク、アロンとどこ行っていた?心配したんだぞ」

「……モノ・ヴァレルと戦う作戦会議かな」

「戦うって言ったて、ピノたちは後方支援しかできないぞ☆」

「いいえ、秘策があります」

 

 今まで俺の後ろにピタリと隠れていたアロンが前に出た。ここはアロンに任せてみるか。

 

「ヴァリアブルスレイザー。ファレーノ家に代々伝わる最強の魔法です。全てを貫き、破壊する最強の魔法。これを使えば、彼の魔王ですら倒せます」

「けどその魔法はファレーノ家しか使えないんじゃ……アロン?もしかして」

 

 すっとぼけるレタンと対照的に、ピノとカミシモが凶悪な笑みを浮かべた。

 

「やっと白状する気になったか」

「……待ってた」

「はい、アタシの名前はアロン・アール・ファレーノ。ファレーノ長女にして、英雄ダイン・アール・ファレーノの妹です。って、ピノさんもカミシモも気づいてたのね」

「えっえっ」

 

 レタン、気づいていなかったのか。

 

「そ、そんなわけないぞ。ちょっと、ほんのちょっとだけ気づくのが遅れただけだ」

「はいはい、それで?ピノちゃん質問。なんでさっき使わなかった。いや、使えなかったの?」

「確かに強力なんだけど、使いまでに時間がかかるの。なんせ昔の言葉で術を起動しないといけない上に、それを今の魔法で組みなおさなきゃいけないからね」

 

 あれだけ火球バンバン打ってれば無理か。どのくらい時間必要なんだろうか。

 

「沢山。しかもその間アタシの魔法の威力は弱くなる、でも心配はしていないよ。ゴーレム戦で分かったけど、みんな時間稼ぐの得意じゃん。任せたよ」

 

 簡単に言ってくれるなぁ。

 

「ふふ、いつものお返し」

 

 さっきあれだけ大口叩いたんだ。何とかしてみせるさ。

 

「分かった。作戦は俺に任せて。ピノさ、ここに書いてある物を用意してほしんだ。たぶんだけど、エイジンさんに言えば一発だと思う」

「ち、読めねえな、二人だけの暗号かよ。エイ、ジン?ああ、上司か。分かったよ、いつも一人だけ安全地帯に居やがって。今度こそ巻き込んでやる」

 

 小麦粉、乾燥した土など魔王との戦いで役に立つとは思えない物を書いて、メモの切れ端をピノに渡すと、どこか楽しそうに受け取った。物資はこれで揃うはずだ。

 

「ねえソーサク」

 

 アロンに呼ばれた。

 

「他に何か必要なものは?」

「うーん。あ、最強のエフェクト担当。できれば色んな魔法が使えて、昔英雄とか呼ばれてたような人がいいな」

「それならここにいるよ。前前職は魔法使いで、前職はカイジュウのエフェクト担当。君たちの仲間になりたいな」

「よろしく」

 

 改めてアロンと仲間たちが握手を交わす。最弱にして最強のメンバーがそろった。

 レタンが一番豪華で大きな宿を指さした。

 

「よし、兄上に交渉しに行くぞ」

 

 レタンの顔パスで急襲騎士団の拠点となった宿に押しかける。

 騎士団の驚愕の視線を受けながら、折れた武器や空の瓶を描き分けて奥へと進む。

 レタンのお兄さんはベッドの上で上半身を起こし、指示を与えていた。俺たちを見ると手に持っていた書類を落とすも、すぐに厳かな顔つきになる。

 

「レタン、何しに来たんだ」

「兄上、お願いがあって参りました」

 

 左腕には包帯が巻かれているのに戦えそうな雰囲気を出している。さすがレタンが憧れるだけあるな。

 兄貴のプレッシャーを意図もせず、妹は真正面に立ち、見慣れたお辞儀をした。

 

「魔王モノ・ヴァレルと戦わせてください」

「ダメだ。君たちに勝てる相手ではない」

 

 今までならここで突き返された。だけど、今回の俺たちは一味も二味も違う。

 

「このお方がいてもですか?」

 

 レタンが避けてアロンが対峙する。

 騎士団長は赤いドレスに赤髪を見つめると、驚愕した表情に変わり、その口からはもしやとかすかに動く。

 アロンは胸に手を当て、ふうと息を整える。がんばれ、アロン。

 

「初めまして。アタシはアロン・アール・ファレーノ。今は亡き英雄、ダイン・アール・ファレーノの妹です」

「なんと、行方不明と聞いていたが、生きていたとは」

「おかげさまで。ところで、団長様、魔王モノ・ヴァレルの角、片方失われていましたがお気づきになられたでしょうか?」

「ああ、手負いだったこともあり、今のところ死者は出ていない。角を折った人に礼を言いたいよ」

「あれを折ったのはアタシです」

「なんと!」

「アタシたちはモノ・ヴァレルと交戦経験があり、敗北したとはいえ善戦しました。十分通用するかと思います」

「なら我々の騎士団と合流して……」

 

 騎士団長の言葉を遮るかのように、アロンは首を横に振った。

 

「嬉しいお誘いですがお断りします。モノ・ヴァレルはこれまで何度も人と戦ってきました。騎士と魔法使いを並べた戦いは向こうも熟知しているはずです。しかし、アタシはこの者たち、特にソーサクはこれまでの常識にとらわれない戦法を得意とします。アタシは彼らとの連携に勝機があると確信しています」

「……分かった。そこまで言うのなら口出しはしない。ただ、撤退ルートの確保や補給部隊、作戦に必要とあれば一緒に戦わせてくれないか。君たちを援助することはさせてほしい」

「いえ、その必要は……んソーサク?」

 

 ちょんちょんとアロンを突いて交代するよう合図する。

 騎士団は正攻法で、俺たちはいつもの作戦で負けた。なら、今回は一捻り必要だろう。

 

「ぜひお願いします。今回の作戦は人が多い方がいいですから」

 

 俺一人が不敵に笑う。疑問符を浮かべるアロン達が印象的だった。

 

 

 

 決戦に選んだ場所はルレーフの森の奥。

 ゴーレムと戦った場所で、折れた木々とキングギドラゴンの首が放置されている。理由は騎士団がこの先でモノ・ヴァレルを封印したからであり、前に戦っていることから地形を把握できている。その分有利になると考えた。

 全員でモノヴァレルを撃退するための準備中。その最中、アロンにコツかれる。

 

「ねえ、見せられない戦いって言ってたじゃん。なのになんで人がいるの?」

 

 コカトリス戦、俺はネオザウラの正体がバレたら負けだと言ったし、ゴーレム戦も俺たちの正体が分かっていたら、そのまま殴られて負けていただろう。つまり、正体がバレることは敗北だった。今回はその真逆をやろうとしている。

 

「俺たちは特撮怪獣だ。今回はその強みを最大限に活かして戦おうと思う」

 

 作戦はこうだ。

 こっちの勝利条件はアロンの必殺魔法、ヴァリアブルスレイザーを当てること。

 術式が完成するまで時間を稼がないといけない。特撮怪獣は着ぐるみだから頭が千切れても平気だ。逆にピンピンした姿を見せてたり、演出などで意味もなく爆発させたりすれば相手を怯ませることができるのではないか。

 であれば、第一段階の正体不明の大怪獣と、第二段階の作り物だから的確に弱点を突かないと倒せない。そして弱点を探して攻撃するという三段階で時間を稼げると踏んだ。

 作り物であることを隠して戦うのではではなく、作り物の怪獣であることを武器として戦えば十分に時間を稼げる……はず。

 

「尻尾担当か、分かった。長さはと動きのイメージを教えてほしい。あとは……その、できるだけ頑丈な奴を頼む」

 

 今回の怪獣に飛行能力は無いので、尻尾の操演担当はレタン。余力があれば防御魔法や強化魔法を使ってもらう予定だ。

 

「小麦粉あと三袋運んできてね☆魔法部隊のみなさんはこっちだよ。アロンの衣装があればある分だけ持ってきてちょーだい」

 

 ピノに指示を任せ、時間稼ぎ用の秘密兵器をみんなで作っていると、偵察していたカミシモの分身が帰還。仕掛ける場所を見つけてきたようだ。

 

「場所……二つ確保」

「ド派手に打ち上げてくれよ、魔王の驚いたマヌケ面を拝みたいからな」

「任せてくれ。英雄と戦えるだけじゃなく、魔王に一泡吹かせるのなら、やってやりますよ」

 

 ピノの悪巧みに答えたのは、鍛えられ抜かれた騎士団の団員達だ。

 俺たちいつものメンバーは怪獣を動かすのに手一杯で、秘密兵器を動かせない。今回、騎士団の人たちに協力要請を出したのはこのためだ。ところが、街の人たちと劇団の団員さんたちも、この情報を聞きつけたのか協力してくれることになった。

 準備は順調に進んでいるが、ちょっとばかし時間が欲しいところ。そんな時だった。

 

「モノ・ヴァレル、現れました」

 

 おいおい、まだ仕込みは終っていないぞ。

 どうするか。困り果てる俺たちの前にエンカ騎士団長がやってきた。

 

「ソーサク君、ここは我々が時間を稼ぐ。いつも通りの力は発揮できないが、君たちが準備を整えるくらいの時間は稼いでみるさ。いくぞ」

「応」

 

 ありがとう。

 あともう少しだけ時間を稼ぐべく、エンカ・ヴィニルをはじめとする急襲騎士団の人たちが動いた。

 

『ニンゲン風情が再び現れおって、小賢しい。散れ』

 

 ピノお得意の視覚共有魔法が発動、戦闘の様子が映される。

 前衛がモノ・ヴァレルの攻撃を防ぎつつ、後衛の魔術師が一斉に魔法で攻撃する。お手本のような連携攻撃を浴びて、爆炎に包まれるモノ・ヴァレル。なんだかまるで、自衛隊の総攻撃を見ているようだ。

 ん、自衛隊の総攻撃、何か足りないよな……。

 

「カミシモ、魔術師の人を背負って、空飛べる?」

「……できなくは、ない」

「攻撃、避けれる?」

「見た感じは」

 

 これならいけるかもしれない。

 俺は残っている魔術師の人たちを呼ぶ。

 

「魔術師の皆さん、カミシモの分身にぶら下がって、空中から攻撃してもらいます」

 

 え、とカミシモが絶望した表情を浮かべる。

 

「でも絶対に後ろを振り向かないでください。恥ずかしくてカミシモが落ちます」

 

 人の命をかけるには心もとないが、そうでもしないとモノ・ヴァレルと戦えないだろう。それを感じたのか、強襲騎士団の人たちは。

 

「そうね、確かに危険だけど、もっと大変な目に遭ってきたんだから構わないわ」

「そうだ、アイツにやられっぱなしのまま終れねえ」

 

 こっちも良い意味で狂った連中が揃っていた。

 問題のカミシモはずっとアロンを見つめている。アロンの真下には魔法陣が描かれ、束ねた髪は激しく揺れて、魔力の赤い光は消えそうにない。

 

「カミシモ、大丈夫?やっぱり無理そう?」

 

 俺の提案に対し、カミシモの答えは可でも不可でもなく疑問だった。

 

「頑張れば、アロンの助けに、なるのか?」

「うん。俺たちがどれだけ時間を稼げるかが勝敗の分かれ目だからな」

 

 女忍者が手で仮面を覆い、息を整えて、分身した。

 

「その命、しかと承る」

 

 分身を従え、堂々と騎士団の人たちがいる場所へと歩き出す。だがよく見れば、彼女の頬は湿っていた。

 

「人翼機動部隊、出動」

 

 俺が映画で見てきた戦闘機のごとく、カミシモの分身に背負われて、魔術師の人たちが飛んでいく。頑張れ、カミシモ。

 地上ばかりに気を取られているモノ・ヴァレルに対し、上空から魔法で一斉攻撃を開始。たちまちドラゴンは爆炎に包まれた。戦況はどうなっている、ピノ。

 

『全弾命中☆、奇襲は大成功だよ。ナイス、ソーサク』

 

 モノ・ヴァレルは一瞬驚いたものの鬱陶しそうに火炎放射で応戦。直線となった炎は人翼部隊を薙ぎ払うが、カミシモが上手く回避して被害はゼロ。

 地上部隊の攻撃も加わり、ドラゴンは標準を失っているように見える。そのまま時間を稼いでくれれば問題ない。

 

「グロロロ」

 

 両腕を地面につけ、四本足へと態勢を切り替えた。人翼隊を無視して地上部隊を踏みつぶすつもりなのだろう。非常にかっこいい。

 地上部隊の人たちも時間稼ぎが目的だ。無理に攻撃せず守りに徹したこともあり、被害は最小限に抑えている。

 

『ソーサク、秘密兵器一号は準備オッケー☆』

 

 指令担当のピノから連絡が入る。

 

「アロンはどう?」

「術式は終った。あとは魔力を溜めればいいから、戦闘しながらでも発動まで持っていける。ま、それ以外の魔法は弱点に当てなきゃ傷一つ付かないと思うけどね」

「レタンとカミシモは」

「私はいつでも大丈夫。今回は二刀流だ」

「……人翼部隊を、下げれば」

 

 二人も準備完了。俺たちも参戦できる。

 その直後だった。モノ・ヴァレルが翼を広げて大きく吠えた。ワニのような大きいアギトに黒い光が集まり、レーザー光線発射。地面に着弾し、クレーターを生み出し、衝撃波が騎士団を襲う。

 

「バーニングB熱線、被弾。これ以上の戦闘はできません。て、撤退します」

 

 余波で騎士団を蹴散らし、勝利の咆哮を上げる。おそらくあの攻撃で騎士団が負けたのだろう。直撃すればひとたまりもない。すごく羨ましい。

 人翼部隊が援護する中、地上部隊が撤退を開始。急襲騎士団は機能停止した。

 指揮を終えたエンカ騎士団長がアロンに頭をさげる。

 

「アロン様、みなさん、この後のことは任せました。妹を、この街を、お願いします」

「いいえ、お願いされるのはアタシの方です。貴方の妹さんは、貴方が思っているより強いですよ」

「……兄上、行って参ります」

「出番だね、行こうか。ああ、緊張してきた」

「カミシモ、帰還。いつでもいける」

 アロンを先頭に、ピノやレタン、カミシモがテントから出て行く。俺も続くか。

 

 

 

「ソーサク君」

 

 テントから出た直後、俺は呼び止められた。この朗らかな声は一人しかいない。

 

「エイジンさん」

「やあ、とうとうここまで来たね」

「この展開を読んでいたんですか?」

「まさか。私が君に求めていたことはすでに達成された。ありがとう」

 

 不思議なことに俺とエイジン様を除いて誰もいなくなった。戦闘中なのにエイジン様は一人、タバコをふかしている。

 

「映画は、いや。特撮は想定以上のことが起こるのがお約束だろう?」

「こっちは命をかけるんですよ」

「スーツアクターをやってて熱中症でこの世界に来たんだ。何も今更じゃないか」

 

 異世界で怪獣の着ぐるみを着ていたら、炎を吐けるようになって、空を飛んで、第二形態もできた。あまりにも上手く出来すぎている。これはまるで。

 

「この世界は夢ですか?」

「夢だろう。怪獣になるっていう君の」

「……醒めるんですか?」

「それは君次第さ。やり方を変えて戦うことを覚えた。君たちの最強の武器になる。使いこなせば儚く消えるのも、掴み取るのも変幻自在だろうさ。夢のようにね」

 

 それじゃ、頑張って。エイジン様が手を振ると、その輪郭がぼやけていき、少女のものへと変わる。

 

「ソーサク、ソーサク? 何してんだよ。ボーっとしちゃって」

「え、ピノ?」

「これら戦いに行くっていうのに気が緩んでるぞ」

 

 って言うけど、みんな足が震えているじゃん。まだ負けた時のことが忘れられないのだろう。

 そんな彼女たちを見て、どこか自分と重ねてしまった。

 

「……俺たちってさ。みんな負け続けてここに来たんだと思う」

 

 魔王に負けて兄を失ったアロン、力を使いこなせずろくに戦えなかったレタン、一度冒険者を諦めたピノ、過去のトラウマで相手に見られると戦えなくなるカミシモ。

 そして、技術に夢を奪われた俺。

 

「自分の才能と、やりたいことが合致しなくて、必死に足掻いてさ」

 

 大怪獣の原点ドメイドン、リアルさを追求したシン・ドメイドンと正反対の、俺が創ったハリボテの怪獣。シンとはほど遠い、ドメイドンの半分にも満たない怪獣。

 

「そうさ、俺たちは負け組さ。みんな夢を掲げて負けたり、苦しんだりしてさ」

 

 相手は魔王でドラゴン?上等だ。こっちはCGに、リアルモンスターに一矢報いるべく、太陽系第三惑星からやってきた着ぐるみ怪獣だぞ。

 

「それでも夢を諦めきれなくて、やり方を変えて、必死にもがいて、ここまでやって来れた。騎士団を退けた、魔王と戦うまでに至ったんだよ」

 

 俺たちはヒーローには成れなかった。けど、怪獣にはなれた。ヒーローに倒される、最強の敵役。

 

「これまでも、この先も、何も変わりはしない。俺たちは最強の、負け組だ!」

 

 みんなが頷き、カプセルは光を放つ。

 魔王を迎え撃つ怪獣の名前は決まった。

 

「残念だった力でみんなを守るんだ。戦え、俺達のハリボテ怪獣ハンドメイドン!」

 

 瞬間、巨大化し、背びれが生えた。長い尻尾にごつい脚、腕はそれと比べれば圧倒的に細い。着ぐるみの空洞に夢を詰めて、怪獣へと生まれ変わる。

 レタンに背中を押され、関節を曲げずに立ち上がると頭部のテトランプが点灯、ハンドメイドンの目に光が宿り、カミシモが糸で引っ張り口を開けた。

 

「また現れたな。よかろう、相手になってやる」

 

 モノ・ヴァレルが歯をむき出しにして威嚇する。相手は魔王だ。普通なら睨まれただけで怖気づいてしまうだろう。

 でも俺たちは恐れないし、怯まない。昔からただひたすらに、我武者羅に進んできた。

 だからハンドメイドンの鳴き声はこれしかない。

 俺たち五人が、あのマヌケな咆哮を上げる。

 

「ナンモミエナーイ!」

 

 さあ、夢を叶えに行こう。

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