アクア「MEMちょのために高校を紹介したら彼女も着いてきた件」   作:ムテキング

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小説タイトルが不適切という指摘を受けましたので、一旦仮タイトルにしています。
なにか良さげなのがあったら教えて下さい。


輪舞-revolution

午前の授業が終わって昼休み。

 

 

俺は隣の席でグッタリとしているMEMちょの腕を引っ張り立たせる。

そして教室前方の席で教科書を読み返しているメガネ男子(自己紹介では確か幸村と名乗っていたな)へと声をかけた。

 

 

「やあ、幸村、でいいかな? ちょっと授業の事について聞きたいことがあるんだけど、お昼一緒にどうかな?」

 

「む、君は確か・・・星野だったか。少しなら構わないぞ」

 

「良かった。だったら学食で話そう。お礼に一食奢るよ。MEMちょと佐倉も一緒に行こう」

 

 

何やら後ろから視線を感じたのでチラリと見ると、今日も綾小路が仲間になりたそうな目で見ていたが、既にパーティーは4人で一杯だ。おまえは馬車に以下略。

そこに、茶髪の胸の大きな、そう、胸の大きな(ここ大事だ)可愛い女子が話しかけてくる。

 

 

「星野君、私も授業について気になることがあったから一緒にいいかな?」

 

 

胸の大きな女の子、櫛田桔梗。こいつは初日から感じていたが、非常に分厚い強化外骨格並の仮面を被って演じている印象を受ける。

こんな男の子が考えた理想の優しい女の子なんて存在するわけがない。

前世、まだ女に慣れてなかった医大入学当初、こういう女にどれだけ騙されて金を貢がされたか。

その結果、俺も大分女について詳しくなり、逆に上手く掌で転がして食い散らかす事ができるようになったのだが。

こいつに関してはこの仮面とコミュ力を利用できれば便利そうだと考えていたので良い機会だ。

それに見ているだけなら眼福ではあるからな。

 

 

「櫛田か、良いぞ。幸村もいいか?」

 

 

幸村も了承して、俺たちは5人で食堂に行くことにした。

またもや綾小路の熱い視線を感じたが、悪いな、可愛い女の子は員数外なんだ。おまえはモンスターじいさんと仲良くしていてくれ。

 

 

 

 

 

食堂にて、先ずは食事を済ませることにした。

メニューのバリエーションは豊富で、リーズナブルな物もあれば、2000ポイントを超える豪華な料理まで幅広く取り扱っていた。

中でも異彩を放っていたのが、0ポイントの『山菜定食』だ。

前に並んでいた上級生と思わしき生徒が何人か選んでいたので、俺も試しに買ってみた。

 

 

「星野君、それ、美味しいの?」

 

 

櫛田が、怪訝そうに聞いていた。

 

 

「特に問題は無いな。だが味付けが薄いから学生の人気は出なさそうだな」

 

 

山菜は新鮮な物を使っているし、調理も丁寧なので、小料理屋で頼むと結構高いだろう。

だが俺のような中身がおっさんならともかく、学生にはこの繊細な味付けを理解しろというのはどだい無理がある。

健康的な食事なのだが、若い頃は肉肉肉、三度の飯より肉が食いたい年頃だ。

こんな物を毎日食べるヤツはよっぽどの変人か、もしくは別の意図があるかだろう。

 

 

「だけど、見てごらん。周りに結構これを食べている生徒居るだろう」

 

「・・・・・・・・・健康志向なのかな?」

 

「彼らは恐らく上級生だよ。それにあの嫌々食べている表情から、これが美味しくて食べている訳じゃないのは分かるだろう。幸村はどういう意味だと思う?」

 

「それは0ポイントなんだよな。だとすると節約している? いや、流石に嫌な思いをして食べなくても安めのメニューで美味しい物はあったし、節約なら食事以外にも他にも無理なく削れるだろう」

 

「なんなら自炊だって出来るだろうしね」

 

「・・・だとすると、もはや0ポイントの山菜定食以外食べられない様な状況なのか? いや、まだ4月の頭だぞ。なのにどうして? 幾ら節約していてもポイントが入ってくるこの時期ぐらい豪勢にしたものだろう?」

 

 

幸村は眉間に皺を寄せながら考え込んでいる。

 

 

「そういえば、コンビニやスーパーとかにも無料商品があったよ。昨日の段階で持って行ってる生徒が結構居たなぁ」

 

 

櫛田が思い出すように昨日色々行った店でどういう商品が無料になっていたのかを教えてくれる。

 

 

「最低限の食料と、生活必需品、生理用品。娯楽品は無いが、最低限の生活を送る分には無料で問題なく過ごせそうだな」

 

「・・・・・・・・・もしかして、ポイントを使い切ったのじゃ無く、ポイント自体が入ってこないのか?」

 

Exactly!

 

ようやく幸村がそこに思い至ったようだ。

ちょっと頭が固いところがあるが、ヒントを与えて疑問を持たせれば十分答えに至れる思考能力はあるな。

 

 

「櫛田、ちょっと山菜定食を食べている生徒何人かにクラスを聞いてきて貰えるか?」

 

「うん、分かったよ」

 

 

その結果、だいたいの生徒がDクラスで、Cクラスが少し居る程度。BやAに至っては1人も居ないのが分かった。

 

 

「・・・・・・・・・考えたくないが、もしかしてクラスごとに貰えるポイントが違うのか?」

 

「2年も3年もDクラスばかりだね・・・そして私たちもDクラス」

 

 

幸村と櫛田の顔は真っ青だった。

 

 

「お前達、ポイントは節約しておくのをお勧めするぞ。このままだと来月には恐らく1ポイントも貰えないだろうからな」

 

「そんな! 星野! なんでそんなことが!」

 

「分かるさ。特に櫛田。お前は他のクラスの生徒を見てきたんだろう? 他のクラスのことをどう思った?」

 

「えっと、Aクラスは優等生っぽい人達が多かったかな。BクラスもA程じゃ無いけど真面目そうで仲が良さそうだったよ」

 

「ではCとDについてどう思う?」

 

「Cについてはちょっと乱暴な雰囲気というか、不良っぽい生徒が多かったね。うちのクラスは・・・ごめん、ちょっと私からは言えないかな」

 

「さて、幸村。これらの件からクラス分けについて、もうだいたい理解できていると思う。君は来月Dクラスに何ポイントが振り込まれると思う」

 

「・・・・・・・・・0ポイントだ。恐らく、何らかの実力順にクラス分けされている。俺やお前のように頭の良い奴もDクラスという事から単純に学力順では無いことは確かだな。俺の場合、運動面、あと自分自身社交性があるとは思っていない。そこら辺がDクラスと判断された要因かもな。そして恐らくクラスごとに評価がされて、それによって支給されているポイントが変動する。最悪だ」

 

「そう、現状は最悪なんだ。だが、これでお前も分かっただろう。この学校ではただ安穏と過ごさせてはくれないってことを。ようこそ実力主義の世界へ」

 

「君は、君たちは一体何を考えている」

 

 

怯えた幸村と櫛田。

 

そんな彼らに俺とMEMちょ、佐倉の3人でニヤリと笑いかける。

 

 

「簡単さ。俺たちで手に入れるんだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

「世界を革命する力を」

 




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