アクア「MEMちょのために高校を紹介したら彼女も着いてきた件」   作:ムテキング

14 / 58
あえて言おう、カスであると!

放課後に体育館で部活動紹介が行われる放送を聞いたので、俺はMEMちょ達を連れて体育館に向かった。

今回から幸村と櫛田、そして櫛田に誘われた王も合流したので総勢6人になった。

ウィザードリィでは最大人数だ。

だから綾小路、お前には悪いが今回はいしのなかにでもいてくれ。

 

 

今回部活動紹介に足を運んだ理由は、単に部活動に加入するためではない。

初日のボードゲーム部や外国語研究会の様な、ポイントを稼げる部を見繕う為である。

高度育成高等学校では様々な部活があるようだ。

ただ、生徒人数が最大480人、退学者などを除くと400人ほどしか居ない学校にしては部活のやたら数が多い。

どうやら他の部との掛け持ちも可能らしい。

また、規定人数さえ集めれば新しい部を設立することも可能とのことだ。

専用の部室と活動費が支給されるので、俺たちだけの部を作る事で色々動きやすくなるかもしれないな。

MEMちょとあかね、佐倉もいることだし、芸能関係の部を作れば、部活動の一環で芸能活動を再開できるな。

あとで相談に行くか。

 

 

体育館の壇上で部活動の紹介が次々と行われていき、最後の一人の番になった。

身長は俺と同じぐらいか、メガネを賭けた細身の男性。

壇上で微動だにせず、鋭い目つきで生徒達をじっと観察している。

1年生達は、その様子を見て、緊張しているのかやら、カンペ忘れたのかなどと揶揄する声を上げている。

特に山内が最前列まで飛び出し尻を叩きながらノリノリで煽っていて、池と赤毛猿にそれは流石に恥ずかしすぎると引きずられていった。

だが、壇上の彼はどれほど野次を飛ばされようが、気にせずただただ黙って立ち続ける。

その様を異様に感じ、1年生達は少しずつ口を閉ざしていった。

 

 

 

 

そして・・・静まりかえった体育館に男の声が高らかに響き渡る。

 

 

 

 

「はい、皆さんが静かになるまで5分かかりました。カップヌードルならお湯を入れて既に食べ終わる頃合いですね。昨今、小学生でももう少し早くおとなしくなりますよ」

 

 

ようやく男が喋りだした。

 

 

「私は、生徒会長の堀北学と言います」

 

 

彼は生徒の注目を集める為に黙っていたようだ。

 

 

「生徒会もまた、上級生の卒業に伴い、1年生からの立候補者を募ることになっている。立候補について特別な資格は必要ないので、もし希望するのなら部活への所属は控えて頂きたい。生徒会と部活との掛け持ちは“原則”受け付けていません」

 

 

はい、お決まりの“原則”頂きました。原則があると言うことは例外もあるということ。恐らくポイント次第でどうにかなるだろう。

 

 

「それから、我々生徒会は甘い考えによる立候補は望まない。その様な生徒は当選はおろか、学校に汚点を残すことになるだろう。

高度育成高等学校に入学した栄誉有る生徒一人一人に問いたい。

我が国日本が欧米列強の支配するこの弱肉強食の世界でいかに生き残るべきかを。

我々は国に選ばれ、輝かしい未来を切望された優秀な人間である。世俗よりもっとも離れたこの新天地、高度育成高等学校こそが、真に選ばれたエリートの発祥の地であることを自覚せよ。我ら高度育成高等学校の生徒こそが、新たな日本を作り、永遠に護り使える真の日本人である!

何の洞察力も持たない旧世代に日本の未来を委ねては、日本の存続はあり得ないのである。ただただ絶対民主主義、絶対議会主義による統治が、人類の平和と幸福を生むという不定見! その結果が、凡百の無能者と人口の増大だけを生み出してゆくのである。その帰結する処は何か?

無能な愚民の無尽蔵な増加は、自然を破壊し世界を汚すだけで、何ら文明の英知を生み出しはしない!

あえて言おう、カスであると!」

 

 

それから始まったのは現政権、そして社会への痛烈な批判の数々だった。

 

 

「立てよ! 生徒諸君! 明日の勝利を掴むために切磋琢磨するのだ! ジークハイル! ジーク高育!」

 

 

そして腕を振り上げ、盛大に叫ぶが、生徒達の反応は総じてドン引きであった。

その後、お団子頭の女子生徒に引きずられて舞台袖に消えるまで、彼の掛け声が延々と響き渡っていた。

 

 

後日聞いた話だが、生徒会長はガンダムがとても好きで、とりわけジオン、それもギレンの熱烈な信望者だそうだ。

それ故に時たまギレンに肖った演説をしだしたりするが、それ以外では極めて真面目で常識的な生徒会長であり、高育の歴史の中では一番優秀な生徒会長とまで言われているらしい。

あれでも優秀とは高育の歴代生徒会長は一体どんな個性派揃いだったんだ。

 

 

あかねが入手した情報から、次期生徒会長最有力の生徒会副会長は独裁者系ホストらしい。

たしかに生徒会長はまだマシなようだ。




釈明させてください。
初めは普通の生徒会長堀北学の登場を書くつもりだったんです。
ですが、堀北兄の演説ってどんなだったかなと書いていったら何やら悪い病気が発症して、気付いたらご覧の有様だよ。
どうせこのSSって評価低いし、このままでもまぁいいかって開き直って投稿します。
今後の展開どうなるのか一気に不透明になったけど、明日の自分がなんとか辻褄を合わせてくれるでしょう。


モチベ維持の為にも感想、評価お待ちしております。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。