アクア「MEMちょのために高校を紹介したら彼女も着いてきた件」   作:ムテキング

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めぐりあいお兄様完結編です。
歌って踊る初投稿です。


劇場版でミュージカルやるアニメって最近多くない?

 

「あんなに一緒だったのに・・・」

 

 

俯いていた堀北は呟くように言った。

それに答えるように堀北兄も言葉を発する。

 

 

「夕暮れはもう違う色」

 

 

どこからか、音楽が流れてくる。見回すと草むらにラジカセを持ったお団子頭の女性が隠れているのが分かる。

 

 

「「あんなに一緒だったのに、夕暮れはもう違う色」」

 

 

堀北兄と堀北が背を向け合い、歌い出した。

 

 

「ありふれた優しさは君を遠ざけるだけ」

 

 

堀北兄は、実家にいた頃を思い出しながら言葉を紡ぐ。

 

 

「冷たく切り捨てた心は彷徨うばかり」

 

 

堀北は、兄に追いつくために他者を思う心すら切り捨てて邁進してきた自身の足跡を振り返りながら歌う。

 

 

「そんな格好悪さが生きるということなら」「寒空の下 目を閉じていよう」

 

 

俺は一体何を見せられているのだろう。

 

 

堀北兄と堀北の歌声のボルテージは加速的に上がっていき、寮からは何事かと窓から顔をだして見下ろしてくる生徒が増えていく。

だが上級生の寮の生徒が、なんだまた堀北会長か、と肩をすくめて戻っていく様子からすると、ここでは度々起こりうる事なのだろう。

 

 

いつの間にか、お団子女生徒によってライトアップまでされている。

なんて仕事の速さなんだ。

 

 

「「せめてこの月明かりの下で静かな眠りを」」

 

 

そして歌が終わると堀北兄は堀北の手を取り見つめ合う。

 

 

「お前と歌うのは久々だが、錆びついてはいないようだな」

 

「ええ、自室にカラオケ機材を購入して練習していましたから」

 

「だが、この歌の通り、俺とお前の道は既に違えている。お前は俺の事など考えずにお前だけの道を探すんだ」

 

「ですが、それではお兄様はどうなるのです」

 

「全てを忘れて欲しかったのだ。月に身を委ね、時の満ちるのをひたすらに待っていたあの頃を」

 

 

堀北はその言葉に目から涙を零す。

 

 

「俺は俺の道を往く。例えそれが他者に疎まれる道であろうと。事を成し遂げてこそ我々のあとに続く者が生まれるのだ・・・綾小路清隆」

 

 

堀北兄はこちらに鋭い眼差しを向けてくる。

 

 

「どうしたお兄様」

 

「貴様にお兄様などと呼ばれる筋合いはない!・・・だが、頼みがある。不甲斐ない妹だが支えてやってくれ」

 

「残念だが、俺はAクラスになんて興味は無いんだ」

 

「構わんさ。あんなものに対した価値などない。ただ、無事に卒業さえしてくれればそれでいい」

 

 

そして堀北兄は再度堀北へと再度向かい合う。

 

 

「鈴音、このまま状況が続けばAクラス卒業は難しいだろう。だが、今ならまだ勝機はあると考えている。お前と綾小路は一人一人では単なる火だが、二人合わせれば・・・炎となる!!」

 

 

堀北兄は背後に炎を燃えさからせながら叫ぶ。お団子さんご苦労様です。

 

 

「炎となったDクラスは・・・無敵だ!!」

 

 

そして堀北兄はお団子さんと一緒に消火活動をしてから去って行った。

 

 

俺は本当に一体何を見せられていたんだろうな。

 

隣を見ると堀北が涙を流しながら感動している。はいはい、流石ですよお兄様。

というか、こいつら雰囲気だけで会話してないか?

会話の意味が半分以上理解できなかったのだが。

 

 

恐らく今からでも仲間を集めて星野達と合流するか対立してイニシアチブを取るかしろって事なんだろうか。

どっちにしろ俺への負担が天元突破だ。

俺はドリルで天を貫く気はないのでやるしかないならせめて合流コースの方が良いだろう。

それでも簡単にいく未来が見えないのが悩みどころだな。

 

 

先ずは奴らが切り捨てた山内を中間突破させて多少は使えるところを見せることから始めるか。

 

 

 

 

■ボツ案■

 

 

「鈴音。君の知っている堀北学は死んだ」

 

「それ、かっこつけてます」

 

「違うんだよ、鈴音たん。奴らの実験で、頭ん中かき回されてね。それからなんだよ。特に味覚がね、だめなんだよ。感情が高ぶると、ぼうっと光るのさ。漫画だろう」

 

 

顔に不可思議な光る文様が浮かび上がる堀北兄。

 

 

「もう、君にパインサラダを作ってあげることはできない」

 

 

そして、現れる生徒会副会長派の刺客達をなんやかんやあって返り討ちにした後、巨大なロボット“ボスボロット”に載って飛んで行く堀北兄。

 

 

翌日、堀北はDクラスを纏め上げ、生徒会長室の地下にて建造されていた秘密メカ“ヤッターキング”に乗り込み、火星へ向かって飛び立つ。

 

 

迫り来る追っ手を振り切り、火星にて南雲副会長と戦う堀北兄へ助太刀し、南雲副会長を見事倒した堀北兄は、火星の古代遺跡に遺体を組み込まれていた最愛のアイを蘇らせた。

 

 

だが、堀北兄はもう血に濡れた手でアイを推すなど出来ないと、ボスボロットと共に再び宇宙へと旅立つのだった。

 

 

「帰ってきますよ。帰ってこなかったら追っかけるまでです」

 

 

堀北鈴音は兄が消えた空を見上げながら言った。

 

 

「だってお兄様は・・・お兄様は大切な人だから」

 

 

ボツ理由・・・これでもう終わっちゃうじゃん。アクアにとってもハッピーエンドだろうし。




違うんです。
言い訳させてください。
なんかどう纏めようかなってガンダムソング聞きながら考えてたら、いつの間にかミュージカルになっていたんです。
やっぱり良い曲ですよね。
だから私が悪いんじゃなくて、曲が良すぎるのが悪いんです。

また、久々に再会するシーンなので一瞬テンカワ・アキトがチラッと脳裏を過ったりもしたんですが、どう考えてもその後一気にエンディングにまっしぐらなのでボツになりました。

モチベ維持の為にも感想、評価お待ちしております。
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