アクア「MEMちょのために高校を紹介したら彼女も着いてきた件」   作:ムテキング

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ようやく、原作2巻に突入ということで初投稿です。


堀北鈴音は颯爽と暴力事件を解決する

中間テストは出題範囲が変わったこともあり、クラスの平均点は大幅に下がったものの、そのおかげか3馬鹿も含む赤点候補達は全員赤点を免れた。

 

 

もしかしたら、茶柱先生が出題範囲変更を伝えなかったのも、クラス平均点を下げることによるアシストなのかもしれない。

いや、流石に考えすぎか。

 

 

6月に入り、俺たち芸能部活動としては、あかね出演の映画がクランクインして公欠が増えたり、他の部員もモデル活動や動画配信などで手堅く稼いでいった。

また、部活動の賭け勝負もあかねに誘われて継続して行っている。

ポイント面に関しての不安が取り除けたので、部員達の表情も明るいな。

 

 

問題のバカンスだが、櫛田がクラスを纏めて準備をしてもらっている。

何も動こうとしない名無しの権兵衛に対して優越感を感じているようで櫛田も生き生きとしているな。

そんな名無しの権兵衛に綾小路も危機感を抱いているようだが、今はまだ有効な手を打てずにいるようだ。

退学を免れた山内は、隠れて勉強会をしていた須藤と池に不信感を抱いたようで、最近は過去問を融通してくれた平田と綾小路の3人で行動しているようだ。

実にホモホモしくて、それを熱心に観察している佐倉の肌も一段とテカテカと輝いている。

外村は相変わらずクラスの中では昼行灯とばかりにアニオタを演じていて、いや別に演じてはいないか、中立的な立ち位置に落ち着いている。

 

 

 

 

 

 

 

「ごめん、待った?」

 

「いや、俺もさっき来たところだ」

 

 

とある日の放課後、俺は人気の無い特別棟の裏手に呼び出されていた。

 

 

「それで、なんか用か? まさか告白と言うわけではないんだろう、松下」

 

「うーん、私はそれでもいいけど、星野君と“同じ芸能部の黒川さん”に睨まれたら恐いしそれはやめておくね。今回中間も結構良く出来たと思うんだ」

 

 

『芸能部』は部員の詳細を明らかにしていない。

それと、Dクラスにはあかねと共に行動していることは部員以外には殆ど知られないように気をつけていたが、その両方を把握しているとは。

それに中間も発表された点数から考えて出題範囲が変わっていたことも気付いていたのは明らかだ。

やはり優秀だな。普段は波風を立てないように手を抜いているようだ。

 

 

「松下の優秀さは大体理解できているつもりだ、だが今はまだ待って欲しい」

 

「ふーん、つまりこのまま目立たずに女子連中の中に潜って星野君達の都合が良い方向に誘導すれば良いんだね」

 

「話が早くていいな。そうだ。特にあの頭の軽い女子。あいつが櫛田と並んで女子のイニシアチブを取っているからな」

 

「ああ、名前の通り頭の軽いあの娘ね。いじめられっ子が頑張って虚勢を張ってるのが見てて可愛いのよね。じゃあ綾小路君達に取り込まれないように見張っておくね」

 

 

綾小路の事も気付いているのか。

本当にDクラスは一見ゴミ捨て場のように見えて人材の宝庫だよな。

綾小路は名無しの権兵衛を使って何をしたいのか分からない。

だが、もし奴が俺の父親の刺客だったら。

俺にAクラス特典を取らせないように動くようであるのなら、こちらも対処を考えないといけない。

あの晩、生徒会長相手の立ち回りからは、いまいち戦闘力を推察することは難しかったので引き続き警戒しておかねば。

ある程度の活動資金も必要なので、名簿上は松下を芸能部のサポート部員にして、Dクラス内で諜報活動を行って貰うことになった。

 

 

現在のDクラスの勢力図はこうだ。

 

 

芸能部

星野アクア、MEMちょ、櫛田桔梗、佐倉愛理、王美雨、幸村輝彦、外村秀雄、松下千秋(女子勢力に潜入中)、須藤健(未入部)、池寛治(未入部)

 

 

ホモ部

綾小路清隆、平田ホモ介、山内春樹、名無しの権兵衛

 

 

女子勢力

頭が軽い女、篠原さつき、佐藤麻耶

 

 

後はその他となっている。

女子勢力は、この3人が中心となって、その他の女子達を動かしているので、松下が女子勢力を上手く動かしてくれればこちらも動きやすくなってくるだろう。

今後、Dクラスが上に行けるかどうかは分からないが、Aクラスは未だに政治ごっこをしているので当てにならない可能性がある現状だと、保険としてクラスポイントを稼ぐ算段もしておいた方が良いだろう。

 

 

その一環として、まずはCクラスに潰れて貰うことにした。

 

 

 

 

 

 

 

「今日はお前達に報告がある」

 

 

6月も終わりにさしかかる今朝のホームルーム。

やたら機嫌の良い茶柱先生が言ってきた。

 

 

「先日、須藤がCクラスの生徒に暴行を受けるという事件があった。須藤は暴行を受けても反撃などせずに耐えて逃げ切ったが、後ほどCクラスから逆に須藤から暴行を受けたという報告が入った」

 

 

その言葉に、生徒達は驚いたようで、顔面にガーゼなどを付けた須藤の顔を見た。

 

 

「だが、それも、直ぐにうちのクラスの堀北が“須藤が暴行を受けていた一部始終”の録画映像を証拠として生徒会にメールで送信していてくれたおかげで、Cクラスの悪質な自作自演と判断されることになった。よくやったな堀北。お前のおかげでDクラスは救われたぞ」

 

 

名無しの権兵衛は全く覚えがないことを讃えられ、鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしていた。

だが、すかさず俺が「堀北、流石だな。俺なんてそんなことが起きていたとは全く気付かなかったというのに、さすが優秀な生徒会長の妹なだけあるな」と言うと、急にドヤ顔をしだして、「当然でしょう。何しろ私はあのお兄様の妹なのよ」と言い出した。

見事に神輿という名のデコイに担ぎ上げられた名無しの権兵衛に、流石の櫛田もニヤニヤが止まらないようだ。凄いよ堀北さんと追随するように言っているが、顔が悪意に満ちているぞ。

 

 

「これによって、首謀者であるCクラスの龍園は2週間の停学、実行犯である石崎、小宮、近藤は1週間の停学、そして小宮と近藤はバスケ部の退部が決まった。後、CクラスからDクラスに100ポイントのクラスポイントの移動、そして須藤には慰謝料として首謀者の龍園から10万ポイントのプライベートポイントが移動になる。改めて言おう。堀北。よくやった。以上だ」

 

 

今回の件に関しては、4月に特別棟を見て回ったときに、Cクラスのヤンキー金八先生が手下を連れて同じように見て回っていたから、監視カメラが無い特別棟で遅かれ早かれこのような暴力事件を起こすことを想定してた。

なので、俺らは事前に現場になりそうな場所に、より秘匿性の高い監視カメラを天井の設置可能なポイントに付けておいたのだ。

そして実行犯達はそれに気付く事も無く、まんまと策にハマってくれた。

 

 

後は外村に名無しの郷兵衛のアカウントから生徒会長に証拠一式を送信して貰うだけの簡単なお仕事だったな。

 

 

須藤と池とは中間以降も勉強会を継続的に行っている。その際に須藤へのメンタルトレーニングも実施しているが、今回の件を見るにその効果があった事が確認でき、収穫が多い6月であったと言えるだろう。

 

 

その日の放課後、Dクラス前の廊下で自称Cクラスの王、ヤンキー金八先生が名無しの権兵衛と相対し、「出所したら次こそ潰す」「やってみなさい、下郎。今度もひねり潰してあげるわ」などと真相を知っている俺らからすると失笑物のやりとりをしていて、綾小路がまたもや頭を抱えている光景が見られた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

追伸。

佐倉のストーカーと、それを放置していた学校から慰謝料がっぽりいただきました。やったね。

 

 

現役芸能人へのストーカー事件勃発、坂柳理事長に痛恨の一撃。あとちょっとで失脚だ。




ナレ死したCクラスかわいそかわいそなのです。

モチベ維持の為にも感想、評価お待ちしております。
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