アクア「MEMちょのために高校を紹介したら彼女も着いてきた件」   作:ムテキング

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本日2話目です。前話を見てない方はそちらからどうぞ。

なんか思いついたので書きました。
短いので閑話扱いで初投稿です。


閑話 綾小路清隆による災難

これは夏休み最終日のプールで起きた悲しい事故の話である。

 

 

 

その日、綾小路達ホモ部男子3人はプールへと遊びに来ていた。

そこで綾小路が堀北といつも一緒に居るという事に対して嫉妬心を起こした山内が綾小路にビーチバレーで勝負を挑んだのだ。

 

そしてなんやかんやあり、山内&ホモVS綾小路のビーチバレー対決が開始された。

 

 

「勝負だ綾小路! 俺の500キロ超えの殺人サーブをお見舞いしてやる!」

 

「あはは、山内君、サーブ権はあっちだよ」

 

 

反対側のコートから山内が早く打ってサーブ権を寄越せと騒いでいるが、良いことを聞いた。

山内の事だから多少大げさに言っているとして少し少なめに見積もるとして、大体400キロぐらいのサーブが殺人サーブって事で良いのか。

だとすると平均的な高校生ならその半分で200キロぐらいで打てば良いか。

バレーはあそこで習ったがビーチバレーは何気に初めてだな。

ボールはバレーのと大きさは同じだが柔らかい。

これだと強く打つとボールの形が歪み空気抵抗が強くなり、通常のバレーボールより速度が出ないな。

他にも、柔らかいからボールへの力の伝え方にも注意が必要だ。

あまり力を入れすぎるとボールがはじけ飛ぶ可能性が高い。

かといって弱すぎても速度が出ない。

なるほど、高い技術力を必要とするなかなか奥が深いスポーツだな。

ボールの軌道を安定させるために強い横回転を加え、尚且つその回転力で予めボールの形状を細長くして空気抵抗を抑える。

そして肝心のパワーの伝え方だが、ボールへ打った瞬間に力を入れるんじゃなく、ボールに触れた後、それを包み込むように持ち、パワーを加えながら投げる。打つのではなく投げるのが肝になりそうだ。さながらレールガンのように。

 

 

サーブ位置につき、俺は目標である球速200キロを達成させるため、必要な筋力を計算する。

今の状態ではそこまでのパワーは出せない。

全身の筋力をこのままの状態で使うのではなく、必要な部位へ必要なタイミングで筋力を割り当てる。

 

 

先ずはボールを上に投げる。

これは打つ瞬間までに十分な回転力を保持できるように、予め高速の横回転を与えておく。

 

ボールを持つ綾小路は全身の血を両腕の筋肉へと集めポンプアップさせる。

通常より2倍の太さになった腕で、ボールを縦長に押しつぶすように持ち、急速な横回転を与えながら上空へと投げた。

その球のあまりにも強すぎる回転力により、空気がかき回されるような音が響く。

 

よし、次はジャンプだ。

ここでどれだけの高さで打てるかがポイントだ。

高さは高ければ高いほど強い技が出せる。ゆでたまご先生の理論は絶対だ。

 

腰を地に着くほどの低さまで下げ、今度は両脚に全身の血をかき集める。

両脚の太さが、胸回りよりも更に太くなる。

そして、一気に上空へと飛び上がる。その高さ、3メートル。世界記録の倍を優に超えている。

 

 

いいぞ、理想的な高さ、ボールの落下タイミングも計算通りだ。

後は打つだけだな。

ボール本体にはダメージを与えず、力のみを不足なく伝える。

普通のバレーのサーブではダメだ。菩薩だ、菩薩の手で打つのだ。

 

 

綾小路の身体から骨がきしむ音が聞こえ、下半身の血が全て上半身へ集まり、筋肉が膨れ上がる。

下半身は骨と皮のみのような状態になっているが、上半身はフルパワー時の亀仙人のように膨張している。

 

 

抜群のタイミングで綾小路は球へと右手を叩きつける。

ボールへの衝撃は最低限、包み込むようなソフトタッチで掴んだ球をそのまま保持し、空中で全身を縦回転させる。

掌の中で高速回転する球を包み込んだまま、全身を一回、二回、そして三回転し、理想的な速度まで加速した球を山内めがけて解き放つ。

ここまでで1秒以内だ。

観客の目からは何か凄い勢いで綾小路が飛び上がったと思ったら、既に球があり得ない速度で吹っ飛んでいたといった感じだ。

否、ボールの軌跡を追えた者すら少なく、多くの者は何が起きたのか理解すら出来ていない。

 

 

山内の隣に立っていた平田の耳にはボッっと空気が炸裂した音だけが響いた。

 

横を見ると、一瞬前まで確かに居た山内の姿が消えている。

 

そして遙か後方のプールで、水柱が上がる。

どうやら、球が直撃した山内は水平に吹っ飛び、後方のプールへと落下したのだろう。

 

 

難なくコートへと着地して全身に汗を流しながら息を整えている綾小路を見て、平田は呟いた。

 

 

「やっぱりいいよ君は♥ 興奮しちゃうじゃないか・・・♥」

 

 

ズキューンという擬音が聞こえそうなほど、平田は身体の一部を昂ぶらせ、今起こった現象に酔いしれていた。

 

 

そして、次の瞬間、再度綾小路のサーブが放たれ、平田の意識が闇に閉ざされた。

 

 

後ほど、綾小路は警備員に連れられて茶柱先生によるお説教を受けることになった。

あくまでビーチバレー中の事故であって、綾小路に二人を害する意図はなかったためクラスポイントには影響しなかったが、綾小路に対してビーチバレー禁止令が下されることになったのは当然の帰結であろう。

 

 

ちなみに吹き飛ばされた二人の容体はギャグ補正により夕方には回復していたという。




ちなみに全部謎理論です。
ビーチバレーやったことがないのでしょうがないね。

楽しい夏休みもこれで終わりです。
次回から9月の話に入ります。

そういえば、葛城さんは退学したし坂柳さんは失脚してしまったがアンチヘイトに当たるのだろうか?
綾小路君はなんか原作より楽しそうだから良いのだが。

【告知】次回から18時投稿に変更します。

モチベ維持の為にも感想、評価お待ちしております。

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