寝て起きたら翼が生えてた    作:レタスサラダ

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唐突に再開される本編第19話です。
どうぞ。


第二章 BINAH編
忘れていた俺の姿はさぞお笑いだっただろう


【タクマside】

百鬼夜行の刀鍛冶のおじさんから刀を譲り受けて武器の登録をした後、正実の仕事をこなしながら呼吸や剣術の鍛錬に勤しんだ。

剣崎先輩も近接戦の練習だーって鍛錬に付き合ってくれているので、剣術の方はなかなかのスピードで上達している。

射撃の方も羽川先輩にマンツーマンで教えてもらっているが、正確さに関しては正実の中でもかなり上の方だと思う。

その他正実の訓練もこなしていれば自ずと実力は付いていくもので、他のメンバーとの連携も上手くいくようになっていった。

 

にも関わらず、だ。

 

呼吸の練度が上がることはなかった。

鬼滅の世界でも呼吸を完成させる難易度はかなり高く、元々の素養にもかなり左右される。

練度の低い者だとあの呼吸独特のエフェクトがはっきり見えることはなく、うっすら確認できる程度だと書かれていたような気がするのできっと自分もそっちのタイプなのだろう。

まあ俺の場合うっすらもエフェクト見えないから本格的に才能がないのかもしれない。

元々俺に才能があると思っていたわけではないが、こうも上達しないと才能云々以前に何か別の原因があるのかもしれないと勘繰ってしまう。

 

うーん…

 

剣術のレベルはしっかり上がってるような気がするんだけど…

タンジェロ…は最終選別の前に錆兎との鍛錬で岩斬ってたし、俺も岩斬れるくらいになったらいいのかな…

 

そんな感じで岩を斬れるのを目標に日々の鍛錬を刷新し、なんだかんだ大きな事件もなく不良やヘルメット団をしばき回しながら1年半近くの時が経った。

結局岩を斬る事には成功したのだが、呼吸のエフェクトはついぞ現れることはなかった。

 

っていうか、今更気づいたというか思い出したけど五代流派の基本の呼吸=全集中の呼吸だったような気がしてきた。

岩を斬る練習してて思い出したけど炭治郎も型や呼吸法を知識として覚えてから体得してたはずだし、自分の呼吸にあった型もない状態で練習してもそれをうまく出力できないのは当然のことだ。

水の呼吸をしながら炎の呼吸の技なんて出るわけない。

 

根本的なことを失念していたことに気づけただけでも満点だろう。

いや、失念していた段階で落第かもしれない。

 

その日以降、知識として覚えて実践していた(したつもりでいた)呼吸を自分のやりやすいように、またその呼吸に合うように剣捌きや足運びを改良していくことを始めた。

 

 

 

【イチカside】

〈てな感じでさ…〉

 

「普通の人は岩を斬る事もできないと思うんスけど…

ていうか、そんなモノ斬って刃毀れとかしなかったんスか?」

 

〈うん?

そこはまあ日々の鍛錬でね…

ほら、傷一つなし〉

 

「はぇー…」

 

「タクマさん。

つかぬことを伺いますが、タクマさんが斬った岩というのはもしかして自治区の外れにある巨岩のことですか?」

 

〈そうだけど…

もしかして見た?

綺麗な切口だったでしょ?〉

 

「スゥー…」

 

〈なぁにそのでっかいため息。

浦和さんにそういうことされると不安になるんだけど〉

 

「タクマさんあの祠壊したんですね?」

 

〈えっ〉

 

「ん?

あの岩ってそんな感じのやつでしたっけ?」

 

「とても私の口からは…」

 

〈嘘だろ…〉

 

「嘘です♡」

 

〈〉

 

 

 

今日は久々に休みのタイミングが合ったのでタクマとハナコさんと私の3人でファミレスで駄弁っている。

出会ったばかりの頃はまだそんなに忙しくなかったから頻繁に会えていたけど、中等部とはいえ最高学年になった今ではそう簡単に都合がつかなくなった。

頼りにされるのはありがたいことなんすけどねぇ…

 

私とハナコさんやタクマとハナコさんみたいに2人で会う頻度はそこそこあれど、こうして3人で顔を合わせるのは1〜2ヶ月に1回あればいいかなといったレベルだ。

そのせいなのか、私と2人でいる時よりもハナコさんのテンションが高く、いつもよりもイキイキしている気がする。

 

もしかして私とだとあんまり楽しくなかったり…?

 

 

 

〈仲正さん?

どうしたなボーッとして〉

 

「大丈夫ですか?

おっ○い揉みますか?」

 

「大丈夫っす。

それとおっ○いは揉むっす」

 

「ひゃあっ!!!」

 

〈その流れで揉むことあるんだ…〉

 

 

 

いいっすもんね。

タクマはこうしてハナコさんのおっ○い揉んだりはできないっすからね。

同性の特権ってヤツっす。

うおでっか…………………

同い年なのにこの大きさ…

ハスミ先輩ほどじゃないとはいえ将来有望っすねぇ〜…

それに比べて私は……

 

 

 

〈浦和さんの胸揉んだと思ったらいきなり落ち込みだした… なんだコイツ…〉

 

「胸囲の格差社会じゃないでしょうか」

 

〈ああ…〉

 

「ああ…じゃないっすよ。失礼なヤツっすね」




私気付いたんですよね。
別にCB編更新してる最中に本編更新しちゃいけないわけじゃないってことに。
そんなわけで本編の更新再開しました。
前回から今回に至るまでは特に大した事件とかもなさそうなので思い切ってガッツリ時間を飛ばし、現在中学3年生の時間軸になりました。
次から話がどんどん加速していく予定なので少し短めのお話です。


話は変わりますが全集中云々の話なんですけど、これ少し前まで勘違いしてたんですよね。
実際はというか公式だと、本文にも書いたようにそれぞれの呼吸法と剣術がセットになった状態を全集中の呼吸と呼んでるんですけど、私は全集中のことをパワーアップ系の技だと勘違いしていました。

いやまあパワーアップであることに違いはないんですけど。

ドラゴンボールで例えると、
通常状態の孫悟空が放つかめはめ波が「〇の呼吸・nの型~」で、
スーパーサイヤ人状態で放つかめはめ波が「全集中〇の呼吸・nの型~」
みたいな感じで勘違いしていたと表すとわかりやすいでしょうか。

というのも炭治郎が常中を会得するまでは技を発動するときに大抵全集中と付けていたのですがない時も結構あったので、技を発動するときに全集中かそうでないかを使い分けていたんじゃないかと勝手に勘違いしていましたという自分語りです。

だもんで主人公君が呼吸を使いこなせない理由とか特に考えてなかったけどどうすっかな…と考えていたのですが、本編のような形をとることにしました。
何度も書いたように厳密には呼吸ではないんですけどね。

そんなわけで本編の方もよろしくお願いいたします。
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