第20話です。
【タクマside】
その日はいつものように不良やスケバンをぶちのめしていた。
いつものように仕事をして、いつものように毎日を過ごしていくと思っていた。
けれど忘れていたのである。
俺がトラックに轢かれたりすることもなくこんな世界(キヴォトス)に来たのはなんの前触れもなかったということ。
普通を壊す出来事は唐突に発生するということ。
身構えている時に死神は来ないとはよく言ったものだ。
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この日の敵はやけに多く、しつこかった。
そしてやたらと広く展開しており、正実が全員駆り出されてその対処にあたっていた。
鍛錬のおかげでそれなりの地位と実力を手に入れることができたため、担当しているエリアの分隊長みたいなポジションに収まっている。
しかし本当に多いな…
しかも武装がやけに新しいように見えるが…アレはカイザー製の武器だろうか。
あんな街のゴロツキ程度を買い叩いたところでカイザーにメリットがあるとは思えないが…
まあそんなことはどうでも良い。
俺たちのやることが変わるわけではないし。
いくら武器が新しかろうと使う人のレベルが上がるわけではないのでいつもよりもいくらか時間はかかったが無事に鎮圧が完了し帰投しようとしたのだが…
「あの、先輩…
ティーパーティから直通で連絡が…」
〈ティーパーティから?
俺宛に?〉
「はい…
先輩というか、今ここにいる人達で1番立場が上の人にって…」
〈ふぅん…
まあいいや、ありがとう。
こちら緋翠です〉
『突然で申し訳ありませんが現在貴方達が交戦している組織の一員が我がティーパーティより機密文書を盗み出したという連絡がありました。
そして、その人物は今貴方の担当しているエリアを抜けてアビドス砂漠の方へ逃れたという知らせがありました。
貴方にはそのままその人物の追撃を行なっていただきます』
〈……他に増員とかいないんですか?〉
『申し訳ありませんが割ける人員がいません』
〈…………………………わかりました〉
『それではよろしくお願い致します』
はぁ〜〜〜〜〜〜… だるっ………………
「あの、大丈夫ですか…?」
〈あんまり大丈夫じゃないけど、まあ大丈夫。
みんな聴こえてるか?
ティーパーティから機密文書を盗んだ者がアビドス砂漠の方に逃走したっていう連絡があった。
今から追撃任務に就くけど、誰か手伝えるやつは… まあいないよね、この感じだと〉
「「「「ごめんなさい……」」」」
〈ああ、いいのいいの。
責めてるわけじゃないからさ。
とりあえず俺1人で行くから、みんなは戻り次第委員長達に伝えておいてくれ〉
「わかりました」
〈じゃあちょっと行ってくるから〉
「はい。
お気をつけて…」
【???side】
まさか決行のタイミングでスケバン連中が仕掛けてくるとは思いませんでしたわ。
お陰で想定以上に街がボロボロになってしまいましたが… どうせ彼女達のことを気に掛ける酔狂な輩などいませんし、上手く使った後はヘルメット団やカイザーと一緒に後で消えてもらいましょう。
番号の偽装も無事に成功しましたし、これで次期首長を私のものにできるはず…
ついでに生意気な正義実現委員会の奴らにも首輪をかける事にしましょう。
我らの手綱から逃れるなど分不相応も甚だしい。
私の野望のため、ひいてはトリニティの未来のためにも必要な事ですし仕方のないことなのです。
その過程で犠牲の1人や2人出るかもしれませんが、 多少の犠牲は些事でしょう。
この3連休でアビドス3章とデカグラマトン編読了したので執筆欲というか投稿欲が高まったので投稿しました。
オリ主介入物過去編アビドス砂漠といったら、ねぇ…?
というわけです。
ストックが何話かあるのでこのまま連続して投稿していこうと思います。
ぜひお楽しみいただければ幸いです。