予告していた通りCB編始まります。
第一話 証明
【先生side】
〈先生、今日はまたどうしてトリニティに?
ミレニアムEXPOの準備の手伝いをお願いされたって言われてませんでしたっけ?〉
〔うん。
そのはずだったんだけどナギサから直接連絡があってね。
どうやらそのミレニアムEXPOのことで話したいことがあるらしくて〕
〈…ティーパーティからですか?
誰かしらが来賓として参加するみたいな話は確かにありますけど、わざわざ先生を呼ぶほどのことか…?〉
〔まあ、そこはなんとも…
詳しい話は行ってみないとわからないかな〕
タクマに先導されながら学園内を歩いている。
本来ならEXPOの準備を手伝っていたところなのだが、ナギサからそのEXPOのことで相談があると連絡が来て急遽トリニティに向かった次第だ。
呼ばれたのは私だけだったけど、まあ当然
《エデン条約(あんなこと)があったのに貴方1人でティーパーティと立ち会うなんて俺が許すわけないでしょ? というか、正実の俺がトリニティのどこにいても咎められる理由なんてありませんし》
と言われてしまい今のように護衛も兼ねて案内してもらっている。
正直タクマが気にし過ぎていると思わなくもないけど…
まあ、この子からしたら当然の対応なのかもしれないと思い返したところで部屋の前まで辿り着いたのだが…
〔…なんか、言い争ってる?〕
〈どうせゴリラと狐がいつも通り言い争ってるだけでしょう〉
そう言うとタクマは扉を開けて中へ入っていった。
それに続くように私も中へ足を踏み入れた。
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「…タクマさん?
あなたを呼んだ覚えはありませんが」
〈俺が先生と貴方達を護衛無しで立ち会わせるわけないですよね?
というか… 正実の1人として、シャーレの部長として先生の護衛をするのは当然のことだと思いますけど?
それとも俺がいたら何か不都合なことでもあるんですか?
また… 先生相手に爆弾仕掛けたり銃口を向けようってわけじゃあないんでしょう?〉
「い、いえ…!
そんなつもりは全く…………」
〈…まあ、いいか。
たとえ何があってもまた俺が制圧すればいいだけですし〉
〔タクマ〕
気遣ってくれるのはありがたいけど、流石にここまでされると申し訳なくなるし、そこまで言わなくてもいいのにとも思う。
〈…はいはい。
で、ミレニアムEXPOの準備でクソ忙しい先生をわざわざ呼びつけた理由はなんです?〉
「ああ、そのことについては私から説明しよう。
タクマは知っていると思うが、実は来るミレニアムEXPOにて誰がトリニティの代表として参加するかで話が平行線を辿っていてね。
かの祭典はミレニアムサイエンススクールが開催する大規模な技術披露の場だ。
此度の開催にあたって、生徒間の交流を目的にトリニティも参加することが決まっている。
…ここ1〜2年で、一般生徒間での交流が盛んになってきていたからね、ここらで大々的に交流を深めようという話になったのだよ。
そこで、ナギサと私のそれぞれで自分が出席するべきだと主張しているんだ。
そもそもこの争い自体無意味なことではあるけども」
〈…見込みが外れたな〉
「…?
なんの話だい?」
〈いや、気にしないでください。
それで?〉
「最近のナギサの業務量は凄まじいものだ。
疲労も蓄積しているだろう。
まあ、それについては彼女の自業自得だからどうでも良いとして。
ただでさえ綱渡をしている状態の彼女に、外交に回す余力があるとはとても思えない。
それに、そもそも外交については私が請け負っていた仕事だ。
どこぞの誰かと違ってティーパーティとしての権限も過不足なく備わっている」
「うっ………………」
「けれど、ナギサは私の療養と安全を優先するべきだと譲らなくてね」
「確かにセイアさんの状態は良くなりました。
良くなりましたがあくまでそれは相対的なもの。
寛解はしましたが、完治ではありません。
そしてこれは私だけの意見ではなくミネ団長達救護騎士団の見解でもあります。
ましてや、今のセイアさんは頼みの綱である予知能力を失っています。
不測の事態に備えるのも難しいはずです」
「おや、その言い方じゃまるで私の価値が予知能力にしかないみたいだな」
「!
いえ、そういうわけでは…
…それに、ミカさんではトリニティの代表は無理ですし」
「それはまあ… そうなんだけどさ…」
「ミレニアムサイエンススクールはトリニティほどとは言いませんが比較的治安の良いエリアですし、犯罪に巻き込まれる可能性は低いでしょう。
しかし、日常的に摩訶不思議な実験が行われており、それによる事故が他の学園よりも多いのもまた事実…
万が一、セイアさんがそれに巻き込まれでもしたら…」
「それに関しては君も同じだろう?
まさか、君と私とで事故に巻き込まれる確率が変わるとでも?」
「…………今はセイアさんの話をしているのです。
私の話は関係ありません」
「聞き苦しいな。
もしもその事故とやらに巻き込まれたとして、髪がアフロになる程度で済むのはミカだけだろう?」
「言っておくけど私の髪がアフロになるくらいって相当だからね?
ていうか私も嫌だよ?」
さて、どうしたものだろうか。
ミネ達がそう言っているなら事実としてそうなんだろうし、ナギサの言い分は最もだけど…
〔私はセイアの気持ちを応援してあげたいかな〕
「先生、嬉しい言葉ですが… え?
セイアさんを、ですか…?」
「私を……?」
〔うん。
私もついていくし、それにほら〕
〈…これ、なんだと思います?〉
「それは… 来賓用の招待チケット?」
「何故タクマが?
いや、ミレニアムとトリニティ間の交流が始まったのは君がキッカケだからまあ当然といえば当然だが…」
〈向こうの生徒会…セミナーと交流があるので。
セミナー経由で調月会長から貰ったものです〉
〔え? リオから?
私それは聞いてないけど〕
〈俺も昨日知りました。
チケットを早瀬さんから受け取ったのは少し前ですけど、昨日スマホに知らん番号からメッセージ来てて。
それにそう言うふうに書いてありました〉
「なんか意外だったな…
これ先生呼ばない方が良かったんじゃ…
いやでも私を一方的にボコボコにできるタクマ君が護衛に付いてるなら問題ないのかな…?」
「……まあ、周りがいくらサポートしてくれても、結局のところ許可を出すかはナギサ次第だからね。
それでもなおダメだと言うなら大人しく引き下がることにするさ。
最も、こちらも奥の手を切らせてもらうが」
「………………………………………………ふぅ。
わかりました。
今回はセイアさんのおっしゃる通りにしましょう」
「…………」
「え、いいの?」
「皆さん私にどういうイメージを持たれているのですか…?
私は何もセイアさんの外出を禁じたいわけではありません。
身の安全を第一に考えているだけです。
幾度となく私たちを助けてくれた先生ならなんとかしてくれるでしょうし、タクマさんが護衛についてくれるなら問題ないでしょう」
〈護衛をするのは別に構いませんけどね…
人の意見も聞かずに勝手に話進めんなよ。
それで痛い目見たのもう忘れたのか?
あと… それが人に物を頼む態度か?
通すべき筋ってものがあるんじゃないのかよ?〉
「……………………そう、でしたね。
申し訳ありません。
タクマさん、ミレニアムEXPOに参加する私の友人の護衛をお願いしてもよろしいでしょうか?」
〈…謹んで承りましょう〉
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〈そういえば、ですが〉
「「「???」」」
「どうしたの?」
〈今回の件、桐藤ナギサと百合園セイアでどちらが参加するか言い争いをしていたみたいですが…
桐藤ナギサ、貴方にはトリニティ自治区以外への外出を制限していたはずです。
どうやってEXPOに参加するつもりだったので?〉
「……………………………………あっ」
「もしかしてセイアちゃんが言ってた奥の手ってこれ?」
「ああ。
どのみちナギサがEXPOに参加する未来は無かったということだ。
こんなこと、予知能力が無くてもわかることさ。
だから最初に言っただろう?
この争い自体無意味なことだと」
「でも、私はもちろん無理だけどナギちゃんも無理でセイアちゃんもダメだったら誰が代表で行くことになってたの?」
「ティーパーティ所属の2年生の誰かか、ミネかサクラコか…
もしくはミレニアムの生徒会長直々にチケットをもらったタクマになっていただろう。
トリニティの代表であって、ティーパーティのホストでなければいけないとはどこにも記載されていないからね」
「言われてみれば確かに…」
「だが、学校の代表として参加するのに生徒会長の権限を持つ者以外が対応すれば招待してくれたミレニアムに対してこの上なく無礼…
お前達には生徒会長を出すまでもないと言外に示しているようなものだ。
故に私が行く以外の選択肢など初めからなかったんだよ。
…いつものナギサなら、もっと早く気づきそうなものだけれどね」
「そう……ですかね…………」
「私の知るナギサなら、の話だが」
一悶着… 一…?ありながらも、セイアはトリニティ代表の座を勝ち取った。
私個人としてはナギサの心配する気持ちは大いにわかる。
しかし、先生としてはセイアを応援するべきだと思った。
この後、どうやってミネを説得するかは…
とりあえず、頭を下げて許可を勝ち取るしかないかな…
全部歴戦ゴアミツネが強いのがいけないんだ。
アルシュベルドとかゾシアは勝てるんですけどね…
あとレア度高い武器龍耐性基本低めなのどうにかしてクレメンス…
そんなわけでCB編です。
本編で言うとプロローグあたりでしょうか。
今回初めて参加したイベントストーリーを読み返したのですが、ブルアカってメインストーリーの部分しか読み返せないんですかね…?
探索の際のストーリーとかを見つけられなかったので実況とかを見ながらの更新となりそうです。
主人公君がテーパーチーに当たり強いのはデフォルトです。
まだ書いてませんが過去編とエデン条約編のいざこざがあってのコレ…という体なので、茶会好きな人には少しキツメかも知れません。
ちなみに自分は普通に好きな部類です。
ちらっと書きましたが主人公君はミカには勝てます。
ミカ「には」勝てます。
そのあたりもいずれ書いていく予定です。
ちなみにチート系ではないのでそこは御安心ください。
それではまた次回。