寝て起きたら翼が生えてた    作:レタスサラダ

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私気付いちゃったんですよね。
第六話書いてる時に「あれ… 第五話作り終わったけど投稿してなくね…?」って。

というわけで一カ月ぶりの第五話です。


第五話 ちっちゃいものクラブ

「ここが君の隠れ家か。

隠れ家… 良い響きだね」

 

「まず、何から言うべきかしら…

とりあえず、ミレニアムの問題に巻き込んでしまったことを謝罪するわ」

 

「気にしなくて良い。

首を突っ込んだの私だ。

自分で追いかけなくても、ミレニアムの生徒に伝えればよかったのだから。

それこそミレニアムの生徒会とかにね。

ちなみに、今回の件は生徒会… セミナーには伝えたのかい?」

 

「いえ、伝えていないわ。

いつもならそうしているのだければ今回はタイミングが宜しくないもの。

彼女たちを動かしている黒幕の正体が分かってない上に、ユウカたちが今回の件を知れば参加者の安全を確保するためにEXPOを中止する可能性もあるわ。

安全面を考慮するなら当然の処置ではあるけれど… EXPOの中止は望んでいないのよ」

 

「まあ、言わんとしてることはわかるが…

しかし、他に手があるとは…」

 

「ええ、だからネルに極秘裏に動いてもらっていたのよ」

 

「水面下での解決を試みているのだね」

 

「みんながせっかくこの日のために準備をしてきたのだもの。

それを無下にするつもりはないわ。

準備中、不審なデータの流れを見つけたの。

計画の全容も黒幕もわからないけれど、手がかりはあるからやりようはあるわ」

 

「リオ、コイツはあたしが地下道に着く前から箱の中に隠れてたんだ。

だから、あたしたちの知らない話を聞いてる可能性がある」

 

〈…そういや俺に言ってましたっけ〉

 

「タクマ、それは自分の口で説明するよ。

確かに君の言う通り、私は彼女たちの会話を聞いている」

 

「…そう。

それで、彼女たちはなんと?」

 

「事の詳細ややり口はわからない。

しかし、ミレニアムEXPOをめちゃくちゃにして大金を稼ぐ…

ヘルメット団はそう言っていた。

そして、誰かと通信をしていたのも確認している」

 

「……………そう。

なんというか、いかにもというか…」

 

「私は自分が聞いたことを話した。

君たちの要求に従ってね。

今度は私の要求も聞いて欲しい」

 

「お前状況わかってんのか?」

 

「ネル、やめてちょうだい。

彼女の人柄からして馬鹿な要求をしてくるとは考えにくいわ。

合理的なものであれば応じれば良いだけよ」

 

「…まあ、お前がそう言うなら別に構わねぇけどよ」

 

「それで、貴方の要求は何?」

 

「簡単な話だ。

私もその作戦とやらに参加させて欲しい」

 

「正気か?」

 

「……………………何故?

人手がある分に越したことはないけれど、それで貴方が得られるメリットが想像できないわ」

 

「別に他意はないよ」

 

「おいリオ、やっぱ聞かなかったことにしてコイツほっぽり出した方がいい気がすんだけど?」

 

〈流石にそれやったら俺も対応せざるを得ないんでやめてくださいね?〉

 

「私たちのことや彼女たちの動きを知られた以上、タダで帰すわけにはいかないのだけれど、協力を申し出されるのは想定していなかったわ…

何があっても私の指示には従ってもらう。

これは絶対よ。

それでも良いなら参加を許可するわ」

 

「マジで言ってんのか?」

 

「彼女は信頼に値する人間よ。

裏切ったところで彼女が得られるメリットなんてあるとは思えないし、タクマがいる中でそんなバカな真似をするとも思えない。

それに、仲間に引き入れたメリットの方が大きいと判断したわ」

 

「………………………………まあお前がそういうなら別に良いけどよ。

お前の口から信頼なんて単語が出てくるなんて思いもしなかった」

 

「それだけ彼女の立場と能力には価値があるということよ」

 

「ま、好きにすれば良いさ。

言っとくけどあたしは面倒見ねえぞ?」

 

「元より貴方に押し付けるつもりはないわ。

彼女には別のルートで行ってもらうつもりよ。

隠密行動をする必要のある私や貴方と違って、セイアもタクマも招待客として訪ねてきているから人目のあるところを堂々と歩ける。

それを利用して会場内で不審な動きがないかを調査してもらうつもりよ」

 

〈あれ… なんか今ナチュラルに頭数に入れられたような気がする…〉

 

「その間に私たちはデータセンターで情報を集める…

陽動作戦ね。

適切な役割分担ではなくて?」

 

「ふむ…

異論はないよ。

取引成立だ」

 

 

 

 

□□□□□□□□□

 

 

 

 

「百合園セイア」

 

「なんだい?」

 

「どうして協力を申し出たの?

さっきも言ったけれど、これはあくまでも私たちの問題よ。

トリニティの… しかもティーパーティである貴方が首を突っ込んだからと言って、得られるものなんて何もないわ。

むしろデメリットの方が多いのは貴方も分かっているはず」

 

「だからこそだよ。

興味本位とはいえ首を突っ込んでしまった。

だから、途中で怖くなって逃げ出すなんてことはしたくないのさ。

あれだ、乗りかかった船‥というやつだ。

それに、デメリットを恐れて行動することを控えるのは… もう懲り懲りだからね」

 

「…そう。

詳しくは聞かないでおくわ」

 

「そうしてくれると助かるよ。

何、心配はいらないさ。

君からのミッションは完璧にこなしてみせるとも」

 

「それが不安なんだよなぁ…」

 

「私とネルのちっちゃいものクラブでね」

 

「おいタクマ、やっぱこいつぶっ飛ばして良いか?」

 

〈お好きにどうぞ。

今ちょっと手が離せないんでェ〉

 

「ロボ犬と戯れてるだけじゃない…」

 




まーた一カ月空いてしまいました…
作って満足して投稿を忘れてるとかいうしょーもないミスをしてしまったばっかりに…

現在第六話を製作中でようやく落ち着いてきたので少し投稿ペースを上げられそうです。

楽しみにしてくださった方々お待たせしてしまい申し訳ありません。
また何卒よろしくお願いいたします。
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