寝て起きたら翼が生えてた    作:レタスサラダ

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少し短めですが第七話です。


第七話 リオの心中

「それにしても」

 

〈?〉

 

「こうして顔を合わせて話すのは久しぶり…かしら。

赤い空での決戦以来ね」

 

〈ああ… そうですね。

そういや、ちゃんと礼を言ってませんでした。

あの時は助かりました。

ありがとうございます〉

 

「別に…

お礼を言われるようなことをしたつもりなんてないわ。

私はただ、やらなければならないことをやっただけだもの」

 

〈調月会長にとってはそうかもしれませんが、それが無かったら船に乗ってた人達は今頃お星様でしたから。

当たり前のことに対して当たり前のように感謝しているだけです〉

 

「…そう。

なら、そういうことにしておくわ。

最近…… アリスの様子はどうかしら」

 

〈なんでトリニティの俺に聞くんですか。

自分の目で確かめに行けば良いのに〉

 

「直接会うにはまだ足りないのよ。

覚悟とか、懺悔とか…」

 

〈当の本人だってもう気にしてないって言ってますよ?

それに、どうせどっかから観察してたりするんじゃないんですかー?〉

 

「っ……………………」

 

〈図星か…

それについてとやかく言うつもりはありませんけど、アリスの普段の様子を見てるならもう気にしてないってことくらい貴方とて理解しているでしょう?

先送りにすればその分後がしんどくなるだけですよ〉

 

「……そうね。

わかっては、いるのだけどね…」

 

〈それに、アリスの説得を受けた今のケイとなら話をする余地もあると思います。

幸い、今じゃゲ開の連中とも打ち解けて普通の生活を楽しんでいるみたいですし。

…まあ、気持ちは分からんでもないですけどね。

もし、どうしても1人で行くのが気まずいってなら俺も一緒に行きますから〉

 

「…ありがとう」

 

 

 

 

□□□□□□□□□

 

 

 

 

「戻ったぞ。

あん? なんでここにいるんだお前」

 

〈エンジニア部で暴れてたアバンギャルド君から引っ剥がしたパーツの解析をお願いしたんです〉

 

「ふうん?

まあ別にお前でもセイアでもどっちでもいいけどよ。

つーか、お前一応セイアのお付きじゃなかったのか?

ほったらかしでいいのかよ」

 

〈角楯さんと一ノ瀬さんいるし大丈夫かなーって〉

 

「んまぁあいつらなら大抵のやつは問題ないだろうけどそれでいいのか…?」

 

〈セイア様が本格的に協力するのはこの後かららしいので、それ以外の出来そうなことは俺でやっておいた方がいいかなって。

ただパーツを渡して解析お願いするだけですし、なにより主賓が頻繁に姿を消すのも問題でしょう〉

 

「お前は?」

 

〈生憎コレ(翼)のせいで潜入任務とかは無理ですからね…

セイア様と美甘先輩の手が埋まってる時に調月会長のサポートとかしますよ〉

 

「…ま、そっちの都合に首は突っ込まねえよ。

それでいいならアタシは別にどうでもいいし。

こっちはやるべきことをするだけだ。

んで、次は何すればいい?」

 

「ミレニアムデータセンターに行って準備機関のデータの確認をお願いするわ」

 

「データセンターねぇ…

ウチで1番セキュリティが厳しいところだろ?

波のやつなら近づくことすらできねえだろうなぁ」

 

「?

貴方ならできると思っているのだけれど」

 

「………ハッ!

おい、偶には可愛いことも言えるじゃねえか!

嫌いじゃないぜそういうの。

当然だ、アタシに不可能なんてねえ。

お前とタクマはのんびり茶でもしばいてな」

 

「そう言ってもらえると助かるわ。

作戦概要を説明するわね」

 

〈俺いてもいいんです?〉

 

「貴方は私達の妨害をするとは思っていないもの。

ネル、これから貴方に潜入してもらうデータセンターでは、ハッキングツールを物理的に接続してもらうことが目的よ。

このUSBを挿してもらえればこの隠れ家からでも遠隔操作ができるようになる。

そしてこれはセキュリティキー。

部屋のロックを突破するのに必要になるわ」

 

「相変わらず準備が良いというか心配性というか…

昔から変わんねえな」

 

「貴方とアスナだけの時代…

懐かしいわね。

アスナは貴方と違って細かい命令を遂行するのに向いてないから仕方ないわ」

 

〈美甘先輩が潜入調査かぁ…

なんか意外ですねぇ〉

 

「アタシだって柄じゃねえとは思ってるが…

お前が同じ立場だとしてアスナにそういうの任せられるか?」

 

〈いやーキツイっす〉

 

「そういうことだよ」




実はこの前の水着トリイベの前に最終章を超駆け足で終わらせてきました。
良い物語でした……
創作意欲がバリバリ湧いてきました。

プレナパテス……………

一昨日はカルバノグ2章も読みました。
面白かったとは思いますが最終章の後に読んだメインストーリーとしてはちょっと弱いかな…というのが率直な感想でした。
近いうちにデカグラマトン編を読もうと思います。


さて本編ですがここで区切るとちょうどよかったので少し短めです。
本文中に書いていない、セイアとスイーツ部の邂逅やデータセンターでのネルとコユキの遭遇などですが個人的に書いても書かなくても何とかなりそうだなって思った部分と主人公君がいない部分は思い切ってバッサリカットしています。
あとゲーム本編と内容があまり変わらなさそうなので。

書いていないだけで原作通り起こっていると思っていただければ幸いです。

それでは続きも近いうちに投稿する予定ですのでお楽しみに。
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