ゲヘナに漂うお茶の味   作:Mrふんどし

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だいぶ間が空いてしまいましたが、前回の話が重複投稿されていたので1つを削除しました、ご迷惑をおかけして申し訳ありません。
連絡をしていただきありがとうございました。
 


朝宮サエの日常26 ★

初日の出を見てから少しして、シズクさんはそろそろトリニティへ戻らなければと言い去っていきました。

また遊びに来ると言っていたのできっと彼女は近いうちに来るのでしょう。

 

そんなやり取りをした後、各自寮へ戻り色々と支度を済ませた私達は今、備品の車をお借りして百鬼夜行へと向かっていました。

やはり新年のイベントとして初詣は欠かせません、何を願おうかと考えながら車を運転していると、少し遠くの方に多くの人だかりが見えました。

 

各々新年に相応しい格好を身に纏い言葉を交わしている、言葉は聞こえなくともそこにいる全員が今日という日を...これから始まる日々を祝おうとしているのが伝わってきます。

やがて車を降りた私達は人だかりの中を進み、神社の前で一列に並ぶとそれぞれ手を合わせ願い事をし終えました。

 

ふむ、とりあえずこれで初詣は終わりましたが...折角来ましたしこのまま帰るのも勿体無いですね、おみくじを引いて軽く見て回りましょうか....ん?

 

私はそうアサリさん達に提案しながらふと人混みに目をやると、何故かその中に見覚えのある方達がいるのに気が付きました。

あ、あれは....いえ、見間違いですよね?

いつぞやの海へ遊びに行った時に出会ったスケバンとヘルメット団の方々に似ている気がしますが、きっと彼女達の空似で....

 

...何だか彼女達がこちらを見て駆け寄って来ている気がするのですが!?

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

...まさかの出会いをした私達は、それから彼女達と別れて百鬼夜行の街を歩いていました。

色々とありましたが、まあ彼女達が幸せそうに過ごせているのがわかっただけでも良かったと言えるでしょう。

 

そう考えていると、不意に背後からこちらを呼ぶ声が聞こえてきました。

その声に振り返るとそこにいたのは以前出会ったことのある久田さん、よく見ると彼女の後ろには2人ほど見知らぬ方もいるようです。

 

彼女は元気に手を振りながら駆け寄ってくると、挨拶と共に背後の2人を紹介し、それから百鬼夜行の案内をすると言ってくれました。

どうやら少し離れた場所に御神木である桜の木があるらしく、今の季節でも綺麗に咲いているのを見られるとこと。

丁度見渡すのに絶好の場所があるので今からそこに連れて行ってくれるそうです。

 

そんなありがたい申し出に私達は賛同し頷くと、それから彼女達に着いて行ったのでした。

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

久田さん達と別れた私達はそろそろゲヘナへ帰ろうとしていたのですが、キョウカさんがお腹が空いたとのことで久々に百夜堂でご飯を食べてから戻ることに。

 

早速お店に向かうと出迎えてくれた河和さんが私を見て、この間の事を嬉しそうに話してくれました。

....どうやら以前私が店員として手伝ったイベントは大成功を収めたようです、あの時は別の意味で疲れていたのであまり気にしていなかったのですが、河和さんの助けになれていたのなら嬉しい限りです。

 

ですが私と河和さんの会話を聞いていたアサリさん達は不思議そうにこちらを見ています....そういえばあの時のことは話してませんでしたからね、ここは誤魔化して席に案内してもらいましょう。

 

そう思い私は河和さんに声をかけようとしたのですが、気がついた時には彼女は後ろに移動しており3人に何かを見せていました。

って、あれはあの時の写真じゃないですか!?い、いつの間に撮ったのですか!?

 

私は慌てて彼女から写真を取り上げようとしますが時既に遅し、見られてしまったという事実は消える事なくアサリさん達は私を見て似合っていると慰めの言葉をかけてくれました。

...いえ、彼女達のことですから本気でそう思ってくれているのでしょうが、それが尚のこと私の恥ずかしさを倍増させてくるのです。

 

折角なら今日も手伝ってくれないかという言葉が聞こえた気がしましたが、私はそれを聞かなかった事にして奥の席へと1人足早に向かうのでした。

 

 

 

 

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