ゲヘナに漂うお茶の味   作:Mrふんどし

109 / 114
朝宮サエの日常27 ★

....私は夢を見ていました。

 

普段であれば夢というのは自覚無く見るものですが、どうやら今日は違う様です。

 

...寮に戻る前に皆さんと初夢について話をしたからでしょうか?今私の目の前にはその3人の姿がありました。

 

しかもアサリさんは茄子の姿、キョウカさんは富士の被り物を、ミオさんは鷹の姿を模したコスプレをして....何とも奇妙な空間ですが、一応一富士二鷹三茄子が全て揃っているので縁起は良いのでしょう。

 

そうして彼女達と共に不思議な時間を夢の中で過ごしていたのですが、突然意識が暗闇から現実へと引っ張り上げられました。

窓からは微かに光が漏れているのがわかります、どうやら朝になった様です。

 

なんとも言えない夢でしたね...そういえば彼女達は何か見たのでしょうか....?茶室に行ったら聞いてみるとしましょう。

 

そんなことを1人思いながら、私はベッドから降りると朝の支度を進めたのでした。

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

今日は商店街の方へ買い物へ来ていました。

新年になってから少し経ったのもあり、様々な商品が売られている光景が目に入ります。

こうした雰囲気を味わえるのもこの時期の醍醐味と言えるでしょう。

 

何か新しく茶室に置くものでも買おうかとそれらを見て回っていた私でしたが、そんな中ふと視界にあるものが映りました。

 

それは大きな真っ赤な袋...所謂福袋と呼ばれる商品でした。

 

ふむ...確か今まではこういった品に手をつけてきませんでしたが、一度くらいは購入してみたいと思っていたのも事実....折角ですし今年こそ試してみるのも良いかもしれません。

 

思い立ったが吉日、私はそのお店へ近づき大きめな福袋を1つ購入すると、それを抱えて学園へと帰っていったのでした。

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

今私は万魔殿の本部へと向かっていました。

 

....いえ、新年早々呼び出されたわけではありません、今回は私自らある目的のために出向いたのです。

建物の中へと入り辿り着いた扉をノックすると、入室を許可する羽沼さんの声が聞こえてきたので室内へと足を踏み入れます。

 

するとその瞬間にドンッという軽い衝撃がお腹辺りにやってきました。

視線を下に向けるとそこにいたのは予想通りイブキさん、今日私がここへ尋ねに来た目的である人物でもあります。

 

羽沼さんは相変わらずこちらを警戒の目つきで見てきますが...何度私がイブキさんを陥落する訳無いと言っても信じてくれない様です、隣に立っている棗さんも呆れた様に溜息をついていました。

 

...それから暫くイブキさんと過ごしていたのですが、その間ずっと羽沼さんから監視の圧を感じ続け、なんとも言えない空気のまま時間が過ぎていったのでした。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。