翌朝、お世話になった一室を丁寧に片付け終えた私達は女将さんに挨拶をしていました。
やはり温泉と美味しい食事というのは素晴らしく、1泊であったにも関わらずすっかり身体に残っていた疲労などが綺麗さっぱり無くなったのが実感できます。
そう感じていたのは私だけではないようで、彼女達の表情からもそれは読み取れました。
そうして旅館を後にし乗ってきた車の元へ向かおうとしたところで、昨日出会ったカスミさん達が現れました。
どうやら彼女達もこれからまた別の場所へ温泉開発に行くとのこと....相変わらずの行動力の凄さにはやはり感心してしまいます。
それから軽く挨拶をして彼女達を見送った後、ようやく車へと乗り込み学園へと帰る道を確認し始めます....と、その前にシズクさんをトリニティまで送らなければなりませんね。
何だかんだ色々あった様な気もしましたが、最終的にはとても良い小旅行になったと満足しながら私はゆっくりと車を走らせるのでした。
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その日、私は天雨さんの呼び出しを受けて風紀委員会の執務室に足を運んでいました。
どんな用事なのだろうと考えましたが、彼女の声色から察するとあまり良くない事であるのは間違いありません。
そうして彼女に連れられるまま歩いていくと、やがて辿り着いたのは特別牢のある空間。
何故私をここに...ちょっと待ってください、あの中にいるのはもしや....!
そんな私の嫌な予感通り、そこにいたのはかつて海で出会ったスケバンやヘルメット団の方々でした。
天雨さん曰く郊外で不審な集団が練り歩いているという通報があり、そこに駆けつけてみると本当に何十人規模の集団がいたとのこと。
そのまま天雨さん達によって捕まえられたのですが、彼女達はただ見回ってただけだと無実を主張しており、私の名を出して来て貰えばわかると話していたそうです。
つまり今回の件は私が深く関係しているのではということ...不味いですね、完全に疑われてしまっています。
どうすれば誤解が解けるのかと考えていると、丁度その時空崎さんがやって来ました。
すると彼女は牢屋の中の方々と私の話を聞き、問題無しと判断してくれたのかすぐに解放する様天雨さんに指示をしてくれたのです。
助かりました....後で空崎さんにはこの前仕入れたとっておきの茶葉を渡しに来ましょう。
ひとまず知り合いということで彼女達を預けられたことですし、今はこのまま外へ向かうとしましょう。
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かつて知り合った方々を連れて学園の外へと出た私でしたが、その後彼女達に頭を下げられていました。
誤解を解いてくれたことへの感謝だそうです....私はただ話をしただけで別にそこまでの事はしてはいないのですが....
とはいえ何十人から一斉に頭を下げられている光景は側から見れば異様に映るでしょう、現に今も遠くから通行人がこちらを訝しげに見ているのがわかります。
とにかく何事も無くて良かったとしましょう、私は彼女達に軽く言葉をかけるとそそくさとその場を後にしようとしました....が、
彼女達は是非お礼をしたい、そして残ってる仲間に紹介したいと譲らず、何と彼女達が今暮らしているアジトへご招待を受けてしまったのです。
いや、本当にそこまで大事にする様なものでは...それに紹介とは何なのですか?....あ、ちょっと!そんなに囲まれると身動きが...!