ゲヘナに漂うお茶の味   作:Mrふんどし

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朝宮サエの日常24 ★

今日は久しぶりに食堂で食事をとりながらフウカさんと雑談をしていたのですが、不意に私の隣に座ってきた人物に肩を叩かれました。

 

何だか嫌な予感を覚えながら横を向くと、案の定そこにいたのはニコニコと笑顔を浮かべたハルナさん....またどこかに連れて行かれると思ったのですが、彼女曰く今日は別の用事で私とフウカさんに会いに来たとの事。

 

『寒い日だからこそ皆さんで楽しめるものを』と言いながら手渡された用紙を見てみると、そこには”鍋パーティ”という文言が書かれていました。

 

鍋パーティですか、正直に言って普通では済まない事はこの時点で予想出来ますが....まあ彼女の言葉を信じるのであればただ冬に鍋を楽しみたいだけなのでしょう。

結局その提案を私とフウカさんは二つ返事で了承し、それを受けたハルナさんは当日楽しみにしているとだけ告げそのまま帰って行ったのでした。

 

....さて、後は何が待ち受けているかですが...一応覚悟は決めておきましょうか。

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

もうすぐクリスマス、その日たまたま買い物をしようと考えていた私は丁度郊外へと出向いていました。

辺りはすっかりクリスマスムードを漂わせており、お店の品もそういった類のものが所狭しと並べられているのがわかります。

 

今年は私も何か準備しておいた方がいいかもしれませんね...そんな事を考えながら歩いていたのですが、少しぼーっとしていたのもあり前から歩いて来た通行人に気づかず誤ってぶつかってしまいました。

 

急いで謝罪をする私でしたが、その時ぶつかった方がどこか見覚えがある事に気がつき改めて視線を向けると、そこにいたのはアルさんが立ち上げた便利屋の一人である伊草さんだったのです。

 

確か以前私が骨董品屋へ向かった時にたまたま顔を合わせたきりでしたが、彼女もこちらを覚えていた様で私以上に頭を下げて仕切りに謝罪の言葉を繰り返していました。

 

流石にこの人通りの中だと目立ってしまうので、まるで土下座する勢いの彼女に慌てて声をかけ話を聞いてみると、どうやらアルさんのお願いで買い物に来ていたとの事。

 

ふむ、なら折角ですし私も一緒にお手伝いしましょう。

ここで会ったのも何かの縁ですし、最近のアルさん達の話も聞いてみたいですからね。

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

クリスマスイブ当日。

少し前にシズクさんからクリスマスパーティーをしないかと提案された私達は、彼女のお誘いをありがたく受け取りトリニティへと向かっていました。

 

指定された建物へとやって来ると、入り口の前にはいつぞやの様に立っているシズクさんが。

何でも今日のためにこの建物全体を既に貸切済みなんだそうです。

 

前から思っていましたが、相変わらず彼女の行動力は凄まじいですね...それがポンっと実行できる財力は流石トリニティと言った所なのでしょうか。

ともかくここまでしていただいたのですから、私達も全力で楽しむとしましょう。

 

...あの、何やら外から轟音が聞こえるのですがまさかこんな日に誰かが暴れているのですかね?

え?あれは救護騎士団という方々?...名前からしてうちの救急医学部と同じ様なものだとは思うのですが....

 

....もしかするとトリニティは想像していたよりももっと凄い場所なのかもしれません

 

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