【本編完結】山田リョウを餌付けした未練タラタラな元カレくん   作:SUN'S

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どうしようもなく好きなんだ

リョウに告白しよう。

 

紆余曲折は多々あれど。彼女と付き合っていない現実にそろそろ我慢できなくなってきた。そもそも元カレ・元カノの関係でお泊まりするのもヤバイんじゃねえかと今更ながら俺は気づいてしまった。

 

「どう思いますか、お姉さん」

 

「アタシに聞くなよ」

 

虹夏のお姉さんに睨まれ、ソッと視線を逸らす。

 

知っている人だけど。やっぱり、この人のたまにする目付きの鋭い視線は怖いぜ。マジでこの人は美人で年上なのに、どうして結婚しないんだろうか。

 

「………お前、なんか失礼なこと考えてるな?」

 

「考えてませんが?」

 

「ホントかよ、うそくせえ」

 

彼女の文句を受け流しながら、どうやって告白するのが最も正解なのかと思考する。はっ、もういっそのことリョウに指輪を?

 

いや、さすがにキモいかもしれないし、やめよう。

 

そんな俺の考えを読み取ったのか。ジトーッとした視線で俺を警戒するお姉さんに軽いショックを受けつつ、俺は変態じゃないぞと少しだけ弁明する。

 

「ところで、リキ」

 

「なんですか?」

 

「リョウのやつはお前の話を絶賛真後ろで聞いているが、そのことに関してはどうするつもりなんだ?」

 

「わざと聞かせてるんで問題ないっす」

 

「ん、そうか」

 

そう言って俺は身体を翻して、真後ろで赤面した顔を隠そうとしているリョウに近付く。喜多さんは「真っ赤な顔のリョウ先輩もすてきです!」とか騒いでるが無視だ。

 

「まあ、というわけなんだが。もう一回、俺と付き合ってくれるか?」

 

「………OKするしかないじゃん、ばかなの?」

 

ゆっくりとしゃがみ込んだリョウは口許を隠しながら、ぷいっと僅かに顔を逸らして恥ずかしそうに俺の告白をOKしてくれた。

 

ああ、嬉しさ極まって感無量…!!

 

「ま、良かったね。リョウ」

 

「ん、ありがとう」

 

天を仰ぎ見る俺の傍らで虹夏と話すリョウ。

 

あまり束縛するつもりはないけど、リョウもリョウで虹夏や喜多さんとめっっっちゃくちゃ仲良くしているように感じるのは俺だけだろうか。

 

ま、まあ、同性だからセーフだろ。

 

セーフだよな?

 

「リョウ先輩は渡さないわよ!?」

 

「郁代?」

 

「はい!リョウ先輩の喜多です!!」

 

「落ち着こうね、あと抱きつくのはリキが嫉妬するから」

 

いや、確かに嫉妬するけど。

 

さすがにリョウの交遊関係を狭めたりするつもりはないぞ?と内心で否定しながら俺は喜多さんに視線を向けると。彼女も俺に視線を向けてきた。

 

「………ふっ」

 

「うがっ、むぐぐっ…!」

 

やっぱり、嫉妬我慢するのダメかもしれねえ!!

 

 

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