皆さんは朝起きて目を開けたら赤ん坊だったてことありますか?
僕はあります
なぜって?
現在進行形で赤ん坊になってるからだよ!
おっかしいな〜?いつも通りお風呂入って 少し勉強をして ブルーアーカイブして寝たのに
朝起きて体動かせないな〜と思ったら赤ん坊になってたとか嘘でも冗談きついって。
おまけにここがどこかもわからないていうね……
異世界に転生したのかもしれないし、もしかしたら過去に戻れたのかもと淡い期待を一瞬持ったけど
今自分に置かれている状況を見てそれを思えたらきっとその人は頭のネジが外れてるというか部品ごと外れている人だと思う。
俺、多分捨て子だわ
わかる!?捨て子だよ!捨て子!
路地裏のクソ汚ねえところに段ボールとタオルに包まれている状態なんて捨て子に決まってるだろ!
あ〜やばい
雨に濡れてるからすごく寒いし、赤ん坊だからかわからないけど自然と泣きたくなってきた……
このまま俺って死ぬのかな
朝起きたら赤ん坊の姿になってるからどうしようもないし捨て子だから大人が来るのも期待できない。
しかも天気はあいにくの土砂降りのなので大きな声で泣いても誰の耳に入ることもないだろう
なんで俺がこんな目に……
「グス グス エーーン!!!!エーーーーン!!!!!!」
気づいたら俺は泣いていた。赤ん坊の姿とか関係なくもう自分が死んでしまうという恐怖に
押しつぶされそうになったからか大声で泣き続けた
その時
「さっきからここら辺から赤ちゃんの鳴き声が聞こえる………お〜い
遠くの方に声が聞こえる。
もしかしたら自分の泣き声を頼りに探してくれている人がいるのかも!?
きっとここで見つけてもらえるチャンスを逃したら餓死かさっきからカサカサとそこら辺で動いてるネズミに食われて死ぬかのどちらかになってしまう。
それだけは…それだけは嫌だ!!!
まだこの世界がどんなところなのかもわからずに………前世の様に何も成し遂げられずに死ぬのもやだ!
俺は精一杯喉がはち切れんほどの声の大きさで自分の中身が大人だからとか関係なく泣き続けた。
「あ、いた!」
雨の中、聞き取りずらいであろう赤ん坊の声を聞き分けて雨のカーテンの中から声の主は姿を現した。
すらっとしたスタイルに、短く切ってある白い髪の毛には青のメッシュと何やらやけに胴体の長い猫の可愛らしいヘアピンがあり
顔はガラス細工の様な儚さの目を持つ美少女がそこには立っていた
よく見ると本来なら可憐なはずの制服は俺を探している間に泥だらけになっているのが見え、雨で気付きにくいがハアハアと息が上がって
白い息が上がっていたのを見て俺を本気で探してくれたことが伺えた。
「よかった〜たまたまここを通りかかったらさ、私耳がいいからさ君の泣き声が聞こえてね」
「とりあえず体をタオルで拭こうか、よく頑張ったね、大丈夫だよ」
普段の俺なら突然抱きしめられたら女の子の体にドギマギしてしまうだろうが、体や精神年齢は高くても精神そのものは赤ん坊だからかこの女の子に声をかけられたからかだんだん眠くなってきた。
沈みゆく意識を手放すときに俺はあるものを目撃する
あれ?頭の上に何か浮いてる?
俺は普通の人にはないものに違和感を抱きながら意識を失った。
あれから二年が経過した。
転生してから二年も経てば、この世界がどの様なものなのかがそして自分がどの様な存在なのか少しずつわかってきた。
まずこの世界はゲーム、ブルーアーカイブの中であること。
ブルーアーカイブを知らない人たちにもわかりやすく言うと、
G◯Aもびっくりの治安のキヴォトスというところでさまざまな美少女たちが銃やロケットランチャーなどの銃火器を使って
キヴォトスという学園都市でドンパチしているイかれた世界だ。
そのイかれた世界観から全裸の人より銃を持っていない人の数が少ないと言われるほど倫理観がぶっ飛んでいるのだ。
まあ、キヴォトスの住人は異様なほど耐久力が高く撃たれたぐらいではかすり傷にもならないだけども。
話を戻すと何故ここがブルーアーカイブの世界とわかったか。それはこの学園都市キヴォトスの住人というのは人間の男の人が一人も居ないのだ。獣人やロボットは居てもほとんどが人間の美少女達で彼女達の頭の上にはヘイローというのが浮かび上がっており
俺を助けてくれた恩人にもヘイローらしきものがあったのでこの世界はブルーアーカイブとわかったわけだ。
(普通に外で銃撃音が聞こえてくるし俺の頭にもヘイローが浮かんでいるからというのもある)
もう一つは自分の容姿などだ。
生まれたばかりの頃は、頭も首も満足に動かせないので性別すらわからなかったが
最近になって自分の体を触ったり鏡を見たことで、ようやくわかってきた。
キヴォトスに生まれ落ちたということで覚悟はしていたが、こないだオムツの中を確認して俺は自分が女の子というのがわかった。
この一人称の俺も治さないといけないなと少し思っている。
容姿は鏡を見た時に見たがまだふっくらしている顔周りだが確実に将来は美少女とわかる顔立ちだ。髪は黒色に紫のメッシュが入っていて瞳はアメジスト色となかなかに属性もりもりな容姿をしている。
まあそんなこんなで現在俺は、2歳児というのもあり俺を拾ってくれた人が通学しているトリニティ総合学園の保育所にいる。
ゲーム内で明かされてない場所の保育所といっても大人の人が居るのではなく高等部のお姉さんたちが日替わりでお世話してくれるそんな場所だ。
通っている子たちは40人ほど
まあ、山海経の梅花園みたいなものと思ってくれたらいいだろう。
前世で園児の頃から人と関わるのが大の苦手な俺は、今世こそは同じような轍を踏まないように気をつけていきたいところだ。
(こんなことを考えている時点でだいぶ無理っぽそうだが)
現在の時刻は1時30分。保育園はお昼寝の時間になり俺の周りには、同じぐらいの子供が可愛らしい寝息を立てて熟睡している。目を開けて考えてると……
「ココミ。もう寝る時間だよ。ほらお目目閉じておやすみ。」
隣から俺の命の恩人の声が聞こえ、多少食い気味に声の方向に寝返りをうつ。
幼い顔立ちで白色の髪色のショートボブ。
どっかのペロキチが目を輝かせていそうなヘアピンを付けた、制服の上からエプロンを着ている天使のような容姿をした女の子
「ほら、寝てくれないとツムギお姉ちゃんが拗ねちゃうよ」
彼女が俺の命の恩人であり俺の里親でもある、ツムギお姉ちゃんだ。
本名は鳳条ツムギ
あの時に助けてくれた際に名付けもしてくれた、俺にとっての聖母。
拾ってくれたツムギお姉ちゃんが俺の義母となったことで名前はツムギお姉ちゃんと一緒の苗字の鳳条ココミと名付けてくれた。
助けてくれた時はトリニティ中等部2年生だったツムギだが二年の歳月が経った今は立派なトリニティ生となっていて、
今日は保育園の当番として保育所にきている。
そしてこのツムギお姉ちゃん……めちゃくちゃ可愛い。
引かれても仕方ないかもしれないだが、一個一個の仕草がこう、なんか保護欲が湧くというかこの世の女性の可愛いを濃縮したかの様な
そんなツムギお姉ちゃん。やばいシスコンの気持ちが今ならわかるかもしれない。
ああ!もうツムギお姉ちゃん大好き!
「も〜うココミ!ほら寝るよツムギが子守唄でも聞かせてあげようか?」
「本当〜!ツムギお姉ちゃんだ〜いすき」
精神年齢がとても20歳とは思えない発言をするのは恥ずかしいが愛するツムギお姉ちゃんが喜んでくれるなら今は我慢しよう。
「ほら〜ココミ帰るよ〜」
結局同学年の子達とコミニケーションが取れず一人寂しく砂遊びをしているところに、後ろからツムギお姉ちゃんの声が聞こえる。
どうやら帰りの時間らしく時計を見ると、午後5時を回っておりツムギの通っている高等部もちょうど30分ほど前に終わったらしかった。他のお姉さんたちに挨拶をしつつ、ツムギの手を離さない様にしっかり手を握り寮へと戻る。
この世界の親と幼い子供に対しての描写に関しては前世でブルアカをしていてもなかなか明かされないところだったので謎であったが、普通に過ごしてみて感じるのは子供たちに家族という存在はあるのだがそこに親の存在はない。まじでそう感じた。
家族と言ったら姉妹みたいな感じで、本当に大人がマジでいないのだ。
それなら外から来た先生が生徒に鬼モテされるのも納得がいくが、どうやって子供が産まれているのかが永久に迷宮入りの状態である。
ちなみに今はツムギお姉ちゃんと同じトリニティの寮生活をしており、同じ部屋で一緒に暮らしている。
(他の同年代の子達も同じ様に育てられているらしく、別に親でもなんでもないらしいが母親の様に愛情を持って暮らしているらしい………)
閑話休題
さてあらかた整理が付いたところである疑問を頭に浮かばせる。それは
(今が原作開始の何年前なのかというところだな)
俺が何も知らされず何の情報も得ずこの世界に来てしまったのでこの世界に関する情報がここがキヴォトスと自分の居る場所がトリニティということしか知らず何もわからない状態。しかも今はまだ2歳児というのもあり、この保育園と家以外に行くことは難しい。
だがこれから年齢が上がっていくにつれてどんどん見えてくる世界が変わっていくので少しずつ情報収集していこうと思っている
幸いまだ、当番のお姉さんたちの噂話を盗み聞きしてみても先生という存在すら出ていないのでゲーム開始前というのは間違いない。
(原作にも出てきたゲヘナ学園やミレミアムなどは、よく耳にするけれどエデン条約など原作にガッツリ絡むイベントは聞いたことがない……どこかにネームド持ちの子がいればそこから逆算して何年前かわかるのだけどな)
夕暮れに照らされ、ツムギお姉ちゃんの手を繋ぎながらトリニティ内の優雅な街を寮へと帰り道を練り歩いていく。
原作通りトリニティはゲヘナ学園の様な自由な校風ではなくどちらかというとお淑やかで落ち着いた校風なので銃声が鳴り響くことも少ない。
(あのドロドロした感じやトリニティの生徒達がミカに対してしていた陰湿なイジメなどはまだ見たことはないが原作を見た感じ多分自分が成長していくにつれてそういう場面にも出くわすだろう。まあトリニティがそんな感じな所もあるというのはわかっているからもしそういう場面に出くわしたら手を伸ばせるのなら伸ばしてあげたい)
トリニティ領内は前世で言うところのイギリスの様な感じの街並みになっており、そこら辺にはパン屋さんやケーキ屋さんなど女の子が好きそうなお店が並んでいる。そのせいかそこら辺から甘い匂いが漂っているせいで、匂いを嗅いだ俺のお腹から女の子から鳴ってはいけない音が鳴り響いてしまった。
グ〜ウウウ
「あら、ココミ。お腹空いちゃったの?」
ツムギお姉ちゃんに揶揄われ、俺は顔を真っ赤にして頷く。
でも俺悪くないもん。甘い匂いが充満しているトリニティが悪いもん!
「う〜ん。じゃああそこのお店に寄って、スイーツでも買って帰りましょうか。」
「え!本当にいいの!?」
「うん!いいんだよ〜。なんて言ったて私はココミのお姉ちゃんなんだから!」
ドヤっと、大きからず小さからずの胸を張っているツムギお姉ちゃん。
こういう時に発揮するツムギお姉ちゃんの母性みたいなものには精神年齢が肉体年齢を大幅に超えている俺でもダイレクトに心にくるというか
バブみを感じているというかエグい破壊力を持っているんだよ。
こうしてツムギお姉ちゃんに甘えて自分は好物のモンブランをツムギお姉ちゃんはティラミスを買って寮に手を繋いで甘い匂いが充満する街中を二人で談笑しながら歩いて帰った。
寝むい。
頑張って2話かくか