艦娘にイタズラしてみた   作:ヴィルヘルム星の大魔王

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艦これ好きな方も艦これ知らない方もお楽しみください。


天龍と龍田にイタズラ

 

 終戦から平和になった数十年後の日本に、突如として奴らはやってきた。

 

 

 奴ら…深海棲艦と呼ばれる存在は、海を荒らし、日本のみならず、各国の海上交通路を破壊したことで、交易は麻痺し、鎖国に近い状態まで追い込まれた。

 

 深海棲艦による脅威に立ち向かったのが艦娘と呼ばれる艦船の付喪神のような存在である。

 

 彼女達が深海棲艦を退けたことで、日本の排他的経済水域はある程度回復した。政府は、海上自衛隊の他の海上治安維持組織として『海軍』を復活させる。

 

 反対派によるデモがあったものの、深海棲艦の脅威を目の当たりにした人々から顰蹙を買い、反対派のデモは緩やかに鎮まった。

 

 

 鎮守府と呼ばれる港沿いにある海軍の要地において、必要不可欠となるのが提督という存在だ。艦娘を指揮、日本の海の秩序と安寧を取り戻す役目の元、司令塔として日々戦っているのだ。

 

 これは、ある鎮守府に配属された提督が艦娘との日常を過ごす物語である。

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 鎮守府執務室。提督は、鎮守府の重要な役割を果たしている為、提督が基本いる執務室は位に見合った内装が施されている。因みに殆どの新人提督は、段ボールしかない提督室から提督業をスタートさせられるが、海軍の習わしである…らしい。

 

 そんな執務室の隣にある提督部屋では、一人の男がベットで眠っていた。彼こそが、この鎮守府の提督である。

 そして、スマホから目覚ましのアラームが鳴り響いた。モゾモゾと毛布から手を動かして、スマホに手を伸ばす。

 

 

 「ふわぁ…艦娘にイタズラしたい」

 

 

 スマホからの目覚ましアラームを止めながら、起き上がり、開口一番に呟く。こんな事を呟いているからどんな変人だと思うかもしれないが、これでも海軍所属の軍人だ。

 

 

 どうも、この鎮守府の提督だ。名前はあるが、まだ君たちに明かすことはできない。名前を知りたいって?仕方ない、●●●●だ。この様に名前を出そうとすると伏せ字になるのだ。決して、禁止用語を言ったわけではない。口に出せないだけで書類に記すことは出来る。何ともご都合的だ。

 

  階級は大佐。年齢は21。

 

 趣味は艦娘にイタズラと…あまり人に言えないが屑の制裁だ。

 

  

 最近、帝愛とかいう闇金業者も泣くほどの金融企業の会長とそこのスポンサーを捕らえて、ドキドキ鉄骨渡りを開催したな。金で懐柔して揉み消そうとしてきたけど断ったわ。いや〜あの顔は痛快だったな。海軍上層部の一部も関わっていたから、元帥殿が胃に穴を開けながら、情報操作をしていたけどね。

 

 

 一先ず、ベッドから降りて、寝巻きのまま顔を洗い、髭を剃り、歯を磨く。

 

 ・・・男の身支度なんて誰得だ。寝巻きから海軍の制服に身を包み、帽子を被って襟を正す。

 

 

 〇八〇〇。午前八時になり、鎮守府内の間宮食堂に向けて足を動かす。提督室で一人で食べるのもアレだからな。どうせなら、皆でワイワイ楽しく食べたい。

 

 道中、駆逐艦や潜水艦の艦娘達が走っていくのを見て、笑いながら走るのを注意することもあった。

 

 間宮食堂に着くと、食堂内はガヤガヤと賑やかだった。間宮食堂では、給糧艦の間宮と食堂担当の妖精さんが補佐を務め、毎日艦娘達の朝食を作っている。

 

 入口近くにあるメニュー表を眺め、トレーを持ちながら列に並ぶ。

 

 「サバの味噌煮定食。白米中盛で頼む」

 

 妖精さんにメニューと白米の量を注文。他の妖精さんから白米と味噌汁を受け取り、最後にサバの味噌煮を受け取る。空いていた席に座り、手を合わせて頂く。

 

 間宮さん手作りのサバの味噌煮だ。一段とサバの味噌煮が輝いているように見えた。

 

 

 (ほー、こういうのでいいんだよ。こういうので)

 

 

 いざ食べようとすると、前方から声をかけられる。

 

 

 「おっ!提督じゃん!おはよ〜」

 

 

 「鈴谷、はしたないですわよ」

 

 

 緑髪のギャルみたいな見た目の女子高生の艦娘は、鈴谷。そして、隣にいる茶髪の艦娘が熊野。お嬢様みたいな喋り方をする艦娘で、鈴谷とよくいることが多い。仲良し2人組だ。

 

 

 「鈴谷に熊野か。おはよう」

 

 

 「提督はサバの味噌煮にしたんだ!私はサバの塩焼き〜!」

 

 

 「朝ですから少し、静かにしてくださいな。ちなみに私は秋刀魚の塩焼きですわ」

 

 

 「二人のも美味そうだな。…良ければ、一口食べるか?」

 

 

 「「!?」」

  

 すると、鈴谷と熊野の顔は紅くなる。

 

 

 「え、じゃあ鈴谷もサバの味噌煮を少しあげるよ!」

 

 

 「鈴谷、抜け駆けしないでくださいまし!こほん…私も少し分けてあげますわ。「提督、あ〜ん」って!聞いてますの!?」

 

 

 鈴谷から箸でサバの塩焼きを一口貰い、咀嚼する。

 

 

 「どう?美味しい?」

 

 

 「ああ、鈴谷が食べさせてくれたから更に美味いよ」

 

 

 「にへへ。ありがとう」

 

 

 熊野は、箸で秋刀魚の身を掴んで口に運んできた

 

 

 「て、提督。あ、あ〜んですわ」

 

 

 熊野から秋刀魚の塩焼きを一口貰い、味わう。

 

 

 「熊野の秋刀魚の塩焼きも美味いな」

 

 

 「それは良かったですわ」

 

 

 鈴谷と熊野の美少女二人から箸で食べさせて貰えたことで心の中の紳士度が満たされた。 

 

 

 俺は、鈴谷と熊野に約束通り、サバの味噌煮を食べさせる。

 

 

 「鈴谷、口を開けな」

 

 

 「はーい。あ〜ん」

 

 

 鈴谷は、髪をかき上げながら、箸で掴んだサバの味噌煮をパクッと食べ、笑みを浮かべた。 そして、熊野にも食べさせる。

 

 

 「熊野も口を開けな」

 

 

 「で、では…あ、あ〜ん」

 

 

 熊野は、髪をかき上げ恥ずかしがりながらもサバの味噌煮をパクッと食べた。二人の髪をかき上げる仕草にはグッと来る。

 

 「提督のサバの味噌煮も美味しいですわね」

 

 一段落つき、食事を再開する。

 

 

 「頂きます」

 

 脂の乗ったサバの味噌煮を綺麗に箸で割り、味噌の煮汁をたっぷりとつけて一口食べる。

 鯖の旨味と味噌のうま味が絡み合い、見事な調和を生み出している。正に完全調和(パーフェクトハーモニー)だ。

 

 白米と共に食べると更に美味いな。

 

 次に味噌汁を手に取り、啜る。味噌汁の中に山芋の擦り下ろしが入っていた。山芋のとろみと味噌汁の味わいで体が温まる。たまらない。

 

 小鉢にある沢庵1枚を放り込み、ポリポリと噛む。沢庵のほどよい塩味と甘みが口の中をサッパリとさせる。

 

 そして、お茶を飲み。食べ終えた食器を返却棚に片付ける。

 

 

 

 

 

 

 

 〇九〇〇。午前九時から執務を開始する。

 

「よう!提督。今日はオレの番だ!ふっふっふ怖いか?」

 

 今日の秘書艦は天龍か。怖くない方の天龍型なら好都合だ。いや、怖い方の天龍型の方にバレたら後がないな。

 

 執務開始から30分後、少し休憩に入り、水を飲んで落ち着く。天井を見てから呟いた。

 

 

 「はぁ、艦娘にイタズラしたい」

 

 

 何度も言うが、艦娘にイタズラするのが趣味だ。決して、やましい気持ちは…少ししかない!

 

 それにしても良かった。天龍は書類と格闘していて、呟きが聞こえていない。天龍は、男勝りな性格だけどツンデレでかわいい。つい、イタズラしたくなる。でも、バレたらと思うと少し怖いな。

 

 だが、始めてもいないのに、一度決めたことを取り消して逃げようとするなど海軍の…いや、男の恥!

 

 我、悪戯作戦突入ス!

 

 

 「天龍、少しこっちに来てくれないか?」

 

 「ん?いいぜ提督」

 

 

 天龍を目の前にまで呼び出して、たわわに実っている胸部装甲を両手でわしわしする。ふむ、柔らかい。流石だ。

 

 

 「んなっ!」

 

 

 ある程度、揉み揉みしたので手を離すと、天龍は後退し、涙目になり、腕で胸を隠しながら怒りを露わにした。

 

 「提督てめぇ!セクハラで龍田に言いつけるぞ!?」

 

 

 「すまない天龍。お前が可愛くてついつい」

 

 

 「はっ!?ふぁっ!オレがか、かわいいだと!」

 

 

 あたふたしている天龍の隙を突いて、天龍の履いているスカートを摘み捲りながら、スカートの中を拝見。今日の天龍のパンツは白か。

 

 天龍のパンツを眺めていたら、見事な膝蹴りがっ!?

 

 天龍からの膝蹴りを受けて、軽く吹き飛んだことでこれ以上からかうのはよそうと思い、執務を開始した。

 休憩時に天龍の尻を撫でたら、怒りはしたもののモジモジと足を動かしていた。

 

 

 

 昼に浜風が書類を持って執務室に入ってきたので、書類を確認した後に胸を揉んで爆撃される。

 昼休憩時には、間宮特製の弁当を食べた。15時に金剛とおやつタイムでスコーンと紅茶を頂き、食べ終えた後、金剛にバーニングラブされた。金剛の尻を揉むと「Hey!提督!触っても良いけどさー、時間と場所を弁えなヨ!」と頬を赤くしながら言われ、少し興奮した。

 

 そして、一六◯◯に執務が早く終わり、その後は自由時間として、鎮守府内を散歩した。

 

 

 

 艦娘用の浴場である入渠所の脱衣所に潜入し、入渠していた艦娘達の瑞々しい裸体や着替えを観察していた。覗いていた所を入渠所に入ってきた長門に見つかり、拳骨を貰い説教された。

 

 

 そして、提督用の浴場に入り、風呂に浸かりながら、1日の疲れを癒した。

 

 

 晩御飯は、鎮守府内にある建物で鳳翔が経営している『居酒屋鳳翔』で夕飯を食べ、隼鷹達と酒を飲む。

 

 

 二二〇〇。金剛と天龍を呼び出し、二人から同意を貰い、奉仕を受けた。それから、二人と1時間半位、肌を重ね合った。

 

 

 そして、二四〇〇。

  深夜12時に床について就寝。

  

 

 

 

 翌日の〇七三〇。

 

 

 鳥のさえずりで目を覚まし、起き上がる。

 二日酔いで頭が少し痛い。目を開けると、気配を感じたので、横を振り返ると

 

 「おはよう提督。提督にお話したいことがあるの」

 

 「・・・おはよう龍田」

 

 龍田がいた。優雅な朝は起きてから30秒で終わった。

 

 

 (やばい!?ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい!)

 

 

 朝起きたら目の前に龍田が居るとかホラーだよ!

どんなホラーよりも怖えよ!何かにっこり笑ってる!よく見たら目が笑ってないし!笑った顔は可愛いけど、それよりも俺の体は恐怖で震えている。

 

 

 あれ?可笑しいな〜?幾度となく修羅場を潜り抜けてきた俺だが、龍田の目が笑ってない笑顔は、それ以上の恐怖を感じているぜ。今までの修羅場が可愛く思えるレベルだ。

 

 

 「龍田は、今日も可愛いな」

 

 

 「あら〜ありがとうね提督。嬉しいわ〜」 

 

 

 「あはは…。き、着替えるから一旦、寝室から出てもらえないかな?」

 

 「まだ時間はあるし、このままでいいわよ〜?

 それに…提督とOHANASHIしたいの」

 

 

 

 OHANASHI!?龍田は、温厚そうに見えるが根は天龍大好きバーサーカーだ。

 

 

 深海棲艦を目にすると自慢の薙刀で敵を一刀両断するのだ。

 ああ、恐ろしや恐ろしや

 

 

 「昨日の夜、天龍ちゃんに悪戯したんですって?天龍ちゃんが私に言ってきましたよ。胸を揉まれたり、スカートの下を覗かれたり。

 それで、提督。実際どうなのですか?正直に…答えてくださいね?正直に言わなければ、その手を切り落としちゃいますよ?」

 

 龍田の鋭い眼光に怯え上がり、内心オワタ\(^o^)/状態である。ここは正直に話すのが吉か?

 

 「いや〜、天龍の反応が可愛くてな。ついイタズラをしちゃうんだよ。あはは〜、いや〜昨日天龍とチョメチョメしたことがバレなくて良かったわ〜。…あ」

 

 つい口を滑らしてしまい、龍田の目からハイライトが消えて、薙刀を手に持って此方に刃先を向けている。

 

 お仕置きを覚悟したことで最後の力を振り絞り、人差し指を龍田の胸部装甲に目掛けて、目にも止まらぬ速さでつついた。

 

 「あん!」

 

 龍田は、艶かしく矯声を上げたあと、胸部を片腕で隠しながら、こちらを見てにっこりと笑う。

 

 ーーー許してくれますか?

 

 ーーーうふふ、お仕置きですよ

 

 

 

 その後、執務室から何かが斬り裂く音と断末魔が響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




作者です。いや〜、いつか艦これ小説書きたいなと思い、筆が乗りました。次もお楽しみに〜
では、また次回!
 

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