Re:ゼロから始める青春物語   作:カピバラバラ

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体調が戻った故の禁断2度打ち投稿。


『道化は哭かず、影を振り払う』

 

 

「ホシ…ノ…!?」

 

小鳥遊ホシノが目の前に、何故、なんでの疑問に答えは無い。

アロナは1分の猶予が出来たと言ったが、それは誤りであると突きつけられただけだ。生身でジェット機の様なスピードを出せる人間が、己よりホシノを高くあげたというのなら尚のこと。

 

ーー真の理不尽とは、弱者が必死に積み立てたものを、何処吹く風の様に崩し、壊し、歯牙にもかけない様子で弱者を殲滅する。

 

恐らく特別な仕掛け等は無く、スバル達が喋っている間にホシノが目当てを付けて戻ってきたというだけ。予測を超える早さと、予測を超える脳内処理で、スバル達はまだあの場から遠く離れていない、と。

 

 

「くそっ…ぐぁっ!?」

 

「私を倒せない様じゃ、この先やっていけないよ」

 

胸ぐらを捕まれ、酸欠にさせようと喉を締められる。

 

「そりゃ…ーー倒す相手じゃねぇ、からな…」

 

「ホシノも……俺が手を借りたい、仲間の、1人」

 

「……」

 

「イヤイヤ期が来てもーー!俺はお前を陽だまりに引き摺り込む!その為に来てんだよッ…!!」

 

「……ーーもう黙ってて」

 

 

罵倒と共に送られてくる視線には、「まだ戯言を吐くか」という軽蔑が籠っていた。だがここがスバルにとってもホシノにとっても重要な分かれ道になる。

砂漠の風に煽られてカラカラの喉に唾液を通し、未だスバルを弱者として扱うホシノに待ったをかけた。

 

ホシノの瞳に、黒鉄が刻まれる。

 

 

「こんな俺でも、棒立ちの相手には当てられる」

 

 

「…それ、回収してたんだ」

 

 

ーー拳銃。

 

ホシノに奪われていたカンナからの贈り物。リボルバー式で6発弾を発射でき、撃鉄を起こしてトリガーを引けば鉄の玉が出る。

スバルにとっての唯一の武装、拳が頼りにならないこの世界では、スバルが振るえる最後の抵抗だ。

 

 

「で、どうするの?私に当てても意味は無い、君がその反動で手を痛めるだけ」

 

 

「あぁ、そう、だな……ホシノに、当てても意味は無い」

 

 

「…」

 

 

「だから、こうする」

 

 

「……ーーっ!?!?」

 

 

突きつける先はホシノじゃない。

 

ーー自分の頭だ。

 

痛い所を突かれたように、言葉を見失うホシノ。

これがハッタリでも虚仮威しでも、目の前の狂気に包まれた男なら、選択肢に含めるという確信があった。何をーーと鼻で笑い飛ばすには、ナツキ・スバルという存在は脆く、恐ろしい。

 

ホシノが最終目標としているのはアビドスを誰の手も及ばない聖地にする事、誰も干渉せず、誰もアビドスをこれ以上貶めない、残された子達にとっての安全地帯。

 

今、スバルの手元にはあの配信を行える携帯と、自らの命を絶てる拳銃がある。「アビドス高校のせいでナツキ・スバルが死んだ」そんな事になった瞬間、契約を履行してアビドスを守った所で待っているのは破滅だ。

 

それに、カイザーがアビドスを攻め込まない理由が消えてしまう。

 

 

「何処まで考えついてるか分かんないけどさ」

 

 

「ーーやっぱりお前は、狂ってる」

 

 

行動が、では無い。この悪魔的発想が、では無い。

 

ーーそもそも、人間とは己の命を賭け金に出来ないのだ。

 

全てを平等に測る女神の天秤に、自分の命を乗せる者は居ない。自らの命の価値を測れるのは己だけであり、そしてそれは常に何よりも優先される。

天秤も、自らが壊れたもの(狂っている)で無いと証明する為に、命が乗せられた方に傾き、自ら固定するのだ。

 

それが理性というもの、人間的な本能、生物として絶対的なライン。

 

 

「フルベットさせて貰うぜ、ホシノ」

 

 

「ーーこの場は俺が勝つ」

 

 

それを易々と踏み越える、目の前の男はそういう人間だ。

命の価値を理解しておきながら、価値が存続する事に一切の執着が無い。

ホシノは、ナツキ・スバルがもし、自らの身を削り続ける事で何かを成し得るなら、他者を幸せに出来るのなら……。

 

きっと、躊躇なく粉微塵になるまで己を消費する人間だと、察せてしまう。拘束するのをやめて、突き放した。

 

ケホケホと咳き込んで数秒、スバルは今も尚拳銃を己の頭に向けている、

 

 

「1歩でも動けば、ズドンッ!だぜ?」

 

「……普通、それは相手の頭に銃を向けながら言う事だと思うんだけど?」

 

「向けてるさ、ホシノは俺を殺せない、俺は俺を殺せる、俺が死ねばホシノは困る、ほらな」

 

「ーーよく回る口だね」

 

「めちゃくちゃよく言われる」

 

 

さりとてスバルも自由に動ける訳じゃない、スバルは自分の命がここまで効果を発揮していたとは夢にも思っていなかったし、今出来る最善をしようとしただけ。

 

双方千日手、スバルはホシノをこの場から動かしたくない、ホシノはスバルが隙を見せれば一瞬で制圧する。

 

ならば、戦況を動かすのはーー、

 

 

「ーーシロコォッ!!」

 

「ーーシロコちゃん、だよね」

 

 

ホシノの足元に、ピンが抜かれたグレネード。

ーー突発的な大量の煙が、スバルとホシノの間をカチ割った。

 

 

「スモグレ…!1つくすねられてたか、相変わらず手癖が悪いね、本当」

 

 

耳で音を拾えば大体の位置関係は分かる、簡単に銃弾は命中させられるし、この程度妨害にすらならない。

 

ーーだが、スバルにスバル自身の命の価値を悟られた。

無闇に発砲すれば、あの脆弱な身体は即座に破壊され、希望は荼毘に付す。

 

煙が晴れる頃には……2人の姿は掻き消えていた。

 

 

「ーー面倒くさい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

首の皮一枚、それがスバルの感想。

 

閉鎖された体育館にて、シロコと共に休息を取っている所。

 

 

「はぁっ、はぁっ…ったく、ハッタリに意味あんなら最初からやれば良かった…」

 

「…ん、でもあれは二度とやらないで」

 

「んえ?でもあれでホシノが止まってくれるなら…」

 

「二度と、やらないで、分かった?よわスバル」

 

「さ、サーイエッサー!…よわすばるーー??」

 

「ん、弱い人は強い人に従う、今はよわスバル、私の方が強い、だからアレはもう止めて、命令だよ」

 

「……ーーオッケーだ、もうやらない、指切りげんまんな」

 

「ん」

 

 

指切りげんまんフルコーラスをシロコと歌ったところで、さてどうしようか、と頭を悩ませる。

今更だが、ホシノを倒す、なんて事は不可能。彼女は戦力面で言えば理不尽そのものだ、スバルがあーしろこーしろと指示した所で変わる様なものじゃない。

 

ホシノはアロナの予測を超えて動いた、あのシッテムの箱というオーパーツですら対応出来ないのなら、

 

 

「今ん所は…詰み、だな」

 

「シロコ、ホシノの弱点とか知らない?」

 

「…今は無い、本気になった万全のホシノ先輩に勝てる人は居ない」

 

「マジか…ーーアロナ的には何か…」

 

 

携帯の画面に映るのは、『勝率0』の文字。シロコの言う通り、現状打つ手が無いのは本当の事の様で、絶望感としては……ゲームでよくある無敵の敵が背後から追いかけ続けてくる、あんな状況と似ていた。

 

小型ミサイルとぶつかり合って無傷の耐久、熟練の技量から繰り出される大盾とショットガンを使った近接戦闘、常に相手の意表を突き、先手先手を打ち続ける頭脳、その小さな身体によって繰り出される高機動高駆動の圧倒的スピード。

列挙していけばホシノの強さにはキリが無く、意表をつけたのはさっきの一瞬だけ、二度目は禁止されたが、恐らく次は完璧に対応してくるであろう。

 

対戦ゲームで強い動きというものは常に決まっていて、それは『相手の判断が終わるより前に行動する事』であり、FPSでも格ゲーでも、それぞれのターンが確実に回ってくるRPGやストラテジーゲーム以外は鉄則に近い。

 

 

「アロナが居なけりゃ、そこが1番キツイな…」

 

 

人間とは思えない程の状況把握能力と、状況に合わせ即時判断できる処理能力は、ホシノがカイザーを処した時に垣間見ていた。

自前のシッテムの箱が脳内にある様なもの、1つ1つの動作が地味でも、勝てる動きを勝つ為に失敗すること無く100%実行する相手には、自分も同じ様な事をして、漸く五分なのだ。

 

ーー死に戻りをして、全てを先読み出来るようになれば、別。

 

 

「……」

 

 

そして、それは『無い』。

スバルは一度たりとて、己の命を無駄に捨てる事はしない。

皆から背負わせてもらった責任が、ヒナに押してもらった背中が、スバルを構成する全てはこの世界の、このスバルだけなのだから。

 

 

「…ーー勝負っつってたよな、それは、あれか?ホシノとシロコの意見が違った時に…どっちが正しいか決める的な奴?」

 

「そうだね、私を拾ってくれた日から…ホシノ先輩とは勝負して色々決めてたから、一緒にルールを決めてやり合う……でも毎回負けて言う事聞かされる」

 

「勝敗の判定とかもちゃんとあるって事か、ーーなら、ホシノに俺達でも勝てる勝負に乗らせるしかない…!」

 

「ん、でもそれは…スバルが直接言わなきゃダメかも、私はホシノ先輩とは気絶するかさせるかでしか勝ち負け決めてないから」

 

「何処ぞの戦闘民族だよ」

 

 

アビドススナオオカミさんの驚きの群れ内生態が公表され、もしやアビドスという地はゲヘナもビックリな修羅を育成する場所では無いかと勘違いするスバルだが、良く考えなくてもこんな過酷過ぎる地に住み着いてる奴は大体戦闘民族にもなるか、と納得する。

 

ともかく、このまま戦うだけでは敗北一直線。

ホシノがスバルを諦めない理由は、その契約を結ぶであろう人物に相当の信頼と弱みを握られているという事。

 

信頼は大人としての矜恃、弱みはアヤネとセリカの2人、

 

そして何よりアビドスを守るという執念。

 

ホシノの心の影に張り付いているのは誰だ?何故ここまで彼女は暴走している?ーー記憶を辿れば自然と答えは出てきた。

 

 

 

「……ーーシロコ」

 

 

「ユメってのは、ホシノにとってどんな人なんだ?」

 

 

「それはーー」

 

 

 

彼女の妄執と影の正体、前生徒会会長梔子ユメという存在。176度目にホシノがか細い声で零した名前。

 

何度も感じていた、ホシノのチグハグさが…スバルの奥歯に挟まって取れていなかった。

大切で大切で仕方が無いであろう後輩を押しのけ、ただ救う事だけに執着し、手を汚し他者の命を奪ってまで救いたい後輩をーー何処か、突き放した様に感じるのだ。

 

愛というものは与えられれば、自然と帰ってくる。母親と父親から受けた愛を、スバルは一度も無視した事は無いし、感じない等と思った事も無い。それは両親も同じ事で、ホシノも例外では無い。

だというのに、ホシノは自身の思いやり、愛を与えている後輩やアビドスでは無い『何か』に未だ囚われている。

 

ーー故に、チグハグ。愛を向けながら、遠くへ突き放す、自分に近づいて欲しいのに遠ざけて、愛を渡すのに返されることを拒む。

 

『何か』の手が、後輩とアビドスを守らせているのだ。

因果関係が逆。大切だから守りたいというより、『後輩』であるから大切で守るべきものだと。

 

ーー歪。

 

彼女の中で、決定的な何かがズレているーー、

 

 

「それは……分からない」

 

「ホシノ先輩は、ユメ先輩の事話したがらないから」

 

「分かってるのは失踪してしまった、というだけ」

 

「ーー失踪しただけ?」

 

「うん」

 

 

資料では確かに衰弱死、という判定が下されていた。

それをシロコは知らない、教えられていない。

 

 

「…………」

 

 

やはり、歪。

 

ホシノの周りに潜む深い溝は、一見すれば守るべき者達への愛で埋まっている様な気もする。

だがそれは、自由に空をはばたける筈の鳥を、狭い檻の中に入れて優しく手入れしている事と変わりない。

 

 

「…ーーそうだよな」

 

 

「そうだよ…!勝つとか負けるとか以前に…!!俺はアイツのこと知りに来たんだからーー」

 

 

「気合い入れ直せ、俺、まだ序盤も序盤だぞ」

 

 

「ん、ほっぺた引っぱたいた方がいい?」

 

 

「シロコの力でビンタされたら首から下がチョンパしちゃうので却下、頭ナデナデとかしてくれたら元気フルパワーかも」

 

 

「分かった」

 

 

「えーー?」

 

 

ジャージの裾を引っ張られると、強引に膝の上に頭を乗せられた、スバルの髪型がぐしゃぐしゃになるほどに、シロコからナデナデの応酬が飛んでくる。

乱暴な手つきかと思えば、傷には触れず、そっと撫でる様な仕草が含まれていて、絶妙なバランスがスバルを安心感へと誘う。

 

余りにも慣れた手つきで頭を撫でられるものだから、脳裏に母親の姿が現れるほどに、スバルの心を解していく。

 

 

「わ、わぉ、シロコって案外大胆」

 

「撫でて欲しいって言われたから」

 

「そうだけどね!?確かに、確かにそうだけど、こう華の乙女として無闇矢鱈に男を膝に乗せちゃーー…」

 

「ん、スバルは信頼出来る、弱いけど、強いから…別に、いいよ」

 

 

ーー何か、スバルの根っこをくすぐられる様な気分になって、思わず恥じらいから赤面し、シロコの顔を見てられなくなってしまった。

キヴォトス人の力はやはり凄い、今も抵抗してはいるが、引っ張られた時からピクリとも身体を動かせられず、抑え込まれている。

 

シロコからすれば赤ん坊が手を跳ね除けようとしている様なものなのだろう、スバルの抵抗は、それこそ赤子の手をひねる様に、だ。

 

 

「強がりもいいけど、無理な我慢はダメ、傷…治ってないのに」

 

「私もよく、ホシノ先輩からこうやって撫でられてた」

 

「…本当に、良い先輩なんだな」

 

「ん」

 

 

荒い手つきはいつの間にか、前髪を梳き、髪をかきわけ、ゆったりと幼子をあやすように頭を撫でるモノへ。

 

真っ赤っかで熱くなった顔を上に向ければ、それこそ顔と顔が触れ合いそうな近くにシロコの顔がある。それは上下が反対に見えて、「ああ、よく母さんをこうやって覗いていたな」と、どこか昔のぼんやりと遠い感慨が浮かび上がる。

 

そうして撫でられ続け、ぽつり、と、シロコの口から言葉が洩れた。

 

 

「ーー大変、だったね」

 

 

慈しむように言われた。いたわるように言われた。愛おしむように言われた。

 

ーーこれはきっと、昔のシロコがホシノから受けた愛情だ。

 

 

「………………」

 

 

「ん、どう?ホシノ先輩からの受け売り」

 

 

「……ーーほんじゃ、もう…ちょいだけ」

 

 

「宜しく頼むわ…」

 

 

「分かった」

 

 

泣き出しそうになる喉を必死に抑え込む、制御不能になりかける感情を抑えていく。

スバルの内側にあったボロボロの堤防が決壊するのを手で塞ぎ止め、壊れ、破れ、溜め込んでいたものが外に出ていかないように、必死に。

 

今はその時でないと、欠片も消えない激情を封じ込めて、ただひたすらに嗚咽を抑え、安心感へと身を委ねて。

 

『ナツキ・スバル』が壊れないように、スバルを、『ナツキ・スバル』の中へと押し込んで。

 

 

ーー必死に必死に、涙を堪えるのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……」

 

防弾チョッキの内側に装備してあるショットシェルホルダー、それが身体にぶつかってくる感覚で、充填したシェルの数を確認する。

 

カイザーに使わされた弾薬と、シロコを追い詰める為に使った弾薬。アビドスには現状弾薬が圧倒的に不足している。

1発1殺、カイザーの攻撃を完璧にいなして、なるべく弾薬を使わないように素手で戦ったりもしたが、結果的に今現在弾薬の予備は無い。

 

拳銃の弾倉は残り5丁、しめて30発、取り回しの為に小型の中でも小さい拳銃を選んだ為、装弾数は6発。

 

ショットシェルはケースの中に8発。手榴弾は0、閃光弾は1、スモークグレネードは2。

 

至極冷静に、至極冷徹に、いつもと変わらず、いつもの様に状態を把握し、戦闘が起きた時の最善手を考えていく。

 

 

「ここかな」

 

 

辿り着いたのは体育館、ここ以外はもう確認済み、5分も余計に時間を使ったが、袋の鼠になってしまう体育館を選ぶとはーー、

 

 

「シロコちゃんも余裕が無さそうだね」

 

 

ここに居なかったら、2人は逃げたと考えていいが、それは有り得ない。

ホシノは、シロコが途中で勝負を投げ出さないと理解しているし、スバルも逃げの選択肢は取らないと信じている。

 

他人任せ、到底合理的とは言えないが、長年の経験の積み重ねは時に合理性を裏切り、結果が導き出されるものだ。

 

 

「……ふーっ…」

 

 

低く腰だめをしながら体育館の扉を蹴破った。

すぐさま四方を確認、アビドスにそんな兵器有る訳無いが、ワイヤートラップや扉の開閉で反応するトラップを警戒しながら、体育館を索敵する。

 

高く昇った日差しが、体育館の窓から斜めに射していて、古びた体育館が更に古臭く映ってしまう。

 

ーーそんな陽だまりの中に佇むのは、

 

 

「……ーー」

 

 

「ナツキ・スバル」

 

 

その人だ。

 

 

「どうしたの?抵抗はもう止めるって事かな?」

 

 

「んな訳ねぇだろ、俺が無様に白旗上げんのはアロナに性癖発表される時位だ」

 

 

「何それ」

 

 

「強いだけ、そんなお前には負けられねぇって話さ、そっちこそ抵抗はもう止めて白旗でも上げたらどうだ?」

 

 

「…口先だけじゃ何も変わらないよ」

 

 

「なら、変えてやるよ」

 

 

目の前の男の言葉に耳を貸す必要は無い、何処からどう見ても囮であり、シロコが好機を虎視眈々と狙っているのだろうから。

 

 

スバルの声を、脳内から完全に排そうとした、

 

 

ーーした、かった。

 

 

 

 

「ーー俺は」

 

 

()()から、()()()()の情報を聞かされている」

 

 

「ぁーーーー?」

 

 

 





Q.シロコとスバルのイチャイチャって展開的に必要だったんですか?

A. 必要。必須、無いと死ぬ、絶対必要。必須過ぎて世界が100回ひっくり返ってもまだイチャイチャしてた。

Q. なんで何も知らないスバルがこんなセリフを吐けたの?

A. 次回お楽しみに。
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