Re:ゼロから始める青春物語   作:カピバラバラ

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『苦い記憶の味』

 

 

ナツキ・スバルは凡人である。

 

銃の取り扱い方も知らない、通信教育で習った聞きかじりの格闘術、無駄に鍛え上げた体は使い物になると言えばなるが、そんなもの、この世界で役に立つ事は無いだろう。

 

知恵もない。頭の良さはせいぜい高校卒業が関の山、風紀委員の応接室に行ったときの天雨アコが整理していた資料など、一つも理解出来たものでは無い。

 

銃弾を弾く鋼の身体も、銃を超えるチート能力も、学園を乗っ取る超人的な頭脳も、ナツキ・スバルには与えられず。

 

 

ーー天衣無縫の無一文、ナツキ・スバルがそこにある。

 

 

「……」

 

 

気がつけば夜中だった、ここは騒がずにいれれば誰にも気づかれない場所。誰の気にも止められず、誰にも見られる事は無い。

 

いつまでたっても飲み込めない死の影を、ゆっくりゆっくりと腹の中で熟成させ続けていたスバルは、あれほど濃厚だった一日を無為に無駄に過ごせた。

 

 

「…………はぁ」

 

 

気分は落ち着いている、体に傷は何処にも無い。

 

日中から夜中まで溜息をつき、そうやってうじうじと考えた結果、導き出した結論がある。

 

 

「……」

 

「…ーー別に、俺が居なくても…何も変わらない」

 

「何も変わんねぇじゃん」

 

 

そうだ、あの部室で見た最後の光景にはタブレットの電源は付いていなかった。死んだ事は事実で、もうどうにも取り返しのつかないことではあるけれど、それさえ乗り切ってしまえば、俺はあの件に関わらなくていいだけ。

 

ーーナツキ・スバルは、あの場に居なかった。

 

居なくても同じだった、それが結論。

 

 

「明日には仕事、見つけてさ…」

 

「取り敢えず生き残って、生き残った後は……」

 

「……ーー」

 

 

何をすれば良いのだろうか?

 

 

「分かる訳ねぇだろッ」

 

「何も分かんねぇよ…!」

 

世界はそう親切に設計されていないというのが世の常で、スバルはそれに苦しみ続けていたのだから今更な事。

同じだ、辛いのなら逃げて、苦しいのなら塞ぎ込んで、ニートで引きこもりのナツキ・スバルに戻ればいい。

 

「……」

 

その決心をできるのがナツキ・スバルなのだ、悪い方向にも、良い方向にもスバルは『頑張れる』。

誇れるものが自分の中に無くても、行動する理由が己を慰めてくれるものでなくても行動出来る。

 

ーー但し、それは無鉄砲と傲慢が積み重なった蛮勇。

 

振り回すにも、一苦労。

 

「…明日、明日からだ、明日から頑張るから」

 

誰にも聞こえていないのに、定番の言い訳を口にして瞳を閉じていく。

疲れた、兎にも角にもつかれた。

 

少し位無駄な時間を過ごしても、落ち着いてまた明日を迎えられるなら……。

 

 

「…ーーやってやるよ、運命様上等だ」

 

 

そう言い放ち、スバルの意識は闇に落ちていく。

 

 

確固たる決意を口にして、眠りについた。

 

 

ーー眠りに落ちる瞬間、視界の端に烈火を目にして。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「撃て!撃てぇッ!!」

 

 

 

「グレーネーード!!避けろぉッ!!」

 

 

 

「……」

 

 

 

「は?」

 

 

 

「え、ぁ?ーーは?はぁ?」

 

 

眠り過ぎたと目を擦り、起き上がって周囲を見渡すと再び世界がナツキ・スバルを覗き込んでいる。

同じ時刻、同じ日にち、同じ声同じ音同じ匂い同じ……。

 

次の日だと意気込んで眠りについた筈のナツキ・スバルは、再び振り戻しに戻っていた。

 

 

「は?」

 

 

何度も、何度も何度も気の抜けた疑問が口から滑り落ちる。

 

ーー巻き戻った?

 

何故?ただ眠りについただけのはずなのに、何故また戻ってきて……まさか条件が違った?戻るのは死ぬ事だけじゃない?

 

「は、はは…」

 

「はははは、はははははは!」

 

けたたましく泣きながら笑う、スバルが感じる感情はブレンドされ、とめどなく混乱と拒絶が脳を殴り飛ばす。

 

「明日を……ーー迎える事すら、許しちゃくれねぇって訳か?」

 

「あぁ……なぁ、運命様、少しは優しくしてくれても…」

 

死に戻りでは無かったのか、と神様に泣きついても返事は帰ってこない、まだある可能性として寝ている間に死んだという選択肢…ーーだが、スバルの身体に刻み込まれた記憶には、死んだ記憶は無い、ならば…。

 

 

「それか、手榴弾の時と同じかもしんねぇ」

 

何も感じる間も無く死んだかもしれない、まだ、絶望するには早い。ループモノでよくある『詰みセーブ』でないことを祈るしかないのだ。

 

何をしても、何をやっても明日になれば巻き戻るなんて地獄よりも酷い現実を信じる訳にはいかない。

 

ーー信じたくなんてない、その為に、ナツキ・スバルが動き出す。

 

 

「…逆に腹立ってきたな、仮定が合うなら五億年ボタンとか比じゃないループにぶち込まれた、なんて、今までの人生なんだったんだよって話だ」

 

「やってやる、やってやるよ、巻き戻るんだろ?それって何しても良いって事だよな?」

 

「『何でも』してやる、全部に挑戦して、全然失敗しても今の俺は無敵なんだ、何だって出来る」

 

 

思い出すのはあの言葉。

 

 

ーー『私を、救って下さい』

 

 

死んでも、発狂しかけてもこびり付いて離れないあの言葉を燃料に、心臓へと炉をくべ、手足の隅々まで怒りに任せたエネルギーが満ちていく。

 

一夜を巡って冷えきった心に、ありったけの熱量を。

 

 

「ーー必ず俺が救ってやる、誰かも知らねぇお前が助けて欲しくてこんな事してるってのなら」

 

 

「今度の今度こそ運命様上等だッ!!天衣無縫の無一文、ナツキ・スバル様を舐めるんじゃねぇッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ーーへっへっへ、嬢ちゃん今お暇かなぁ?」

 

 

「何ですか貴方…ーーキャーッ!?へ、変態!?」

 

 

ーーどうしてこんなことをしているのだろうか。

 

昼下がり、真昼間からとある女子生徒は変質者に遭遇する、上裸で頭にジャージのズボンを被り、パンツ一丁の丸腰で手をワキワキさせている超ド級のドドド変態。

 

躙り寄ってくるその姿だけで泣いて漏らす程の気持ち悪さを持った変質者に襲われ、涙目になっていた。

 

 

「へへへへッ!」

 

 

「いーーやぁーーッ!!?」

 

 

「全部置いてけぇ〜ッ!!」

 

 

「うわぁぁぁぁぁん!!!!」

 

 

息も絶え絶えに、所持品全てを投げ出して逃げ出す女子生徒……その所持品を掻き集め、変態が路地裏へと消えていった。

 

ーーもうお察しであろうが、この変質者はナツキ・スバルである。

 

スバルが最初に必要としたものはまず抵抗手段、即ち武力、即ち『銃』である。ただ無一文であるスバルが銃を購入する手立ては無い、もう一度ヒナに出会うにも、あの偶然を再現できるとは思えない。

なので、二回目の死を経験させられた女子生徒に仕返しを含め、変態アタックで身ぐるみを剥ぎに行ったのである。

 

「やっぱ中途半端は駄目なんだよな、振り切れなくちゃ」

 

一度撃ち殺された相手に同じ手段で挑んだ自分の軽薄さを、今は孔明もビックリの奇策として受け入れた。

あのカツアゲスケバンの様に、スバルという変質者が何を望んでいるかを、あの女子生徒の心が爆発するより前に伝える事でカツアゲを成功させたのだ。

 

「……決意したって言ってもやっぱりきちぃわコレ」

 

スバルの中の大切な何かが今ゴリゴリ削れながら無くなっていくのを片目に、戦利品を走りながらチェックする。

 

 

「財布…学生証?銃に弾丸に、スマホだっけか?」

 

上々の戦果だ、無一文とは程遠い装備へと犯罪行為を乗り越えて一新できた。

服装を元に戻し、銃に取り付けられていた肩掛け紐を通して背中に背負うと、残りの戦果品を全てビニール袋の中へと放り込む。

 

「……巻き戻る、巻き戻るから大丈夫」

 

既に父に母に自慢できる息子ではなくなったとスバルは内心思いつつも、次の第二目標へと意思を固めた。

 

ーースバルの決めた第二目標は、『連邦生徒会長の置き手紙』の内容を知る事。

 

もしくは再びあの部室へと立ち入り、あのタブレットに触れる事。

目標を定めた理由は、スバルに関係する唯一の情報源である手紙とタブレットへ様々なアクションを施す事で、現状を打破する何かを見つける為。

 

『戻って』いるのならば、今までの好感度稼ぎは全て無駄になっている、ギャルゲのセーブデータが全て消えてしまったのと同じ……だから、今度は別のルートでソレらに干渉したい。

 

 

「この世界でも一応銃は脅しの内に入ってる、スケバンがカツアゲする時に向けたのが銃なのがその証拠」

 

どれだけ効力が薄くとも、銃が暴力兵器である事には変わりない。裸で居る人よりも銃を持っていない人の方が少ないというのなら確保しない理由は無かった。

何事も事前準備が必要なのである。

 

 

「もろアウトローだけど、中々やれるじゃんかよ俺!」

 

「っと、犯罪行為を赤裸々に高々に、鼻を高くして言うもんじゃねぇな、退散退散…」

 

手に入れた銃の重みを背中に感じながら走り出す、まずはこれで一般人を装っておけばカツアゲだとか簡単には襲われないと信じたい。

次の行動は、あの部室があるD.U区と呼ばれていた場所へ辿り着く事、ゲヘナを超えた時には車で走っていったが、新しい足を見つけなければ。

 

ここの交通機関は、今まで歩いてきた中で観察してきたが……ーー何処もかしこも封鎖されていて機能していない。

 

「サンクトゥムタワー…か」

 

アレの電源が落ちているのが原因であろう、徒歩では丸一日、いやそれ所では無い時間がかかる。車でも昼終わりから夕方までかかったのだ、そうなれば学園同士を繋ぐ唯一の便は……。

 

 

「ーー飛行船だな」

 

 

目覚めたあの時、リスポーンすれば必ず目に入ってくるお天道様の近くを通り過ぎる飛行船をスバルは思い出す。

まさかとは思うが、そのまさかで街中のモニターには飛行船の予定ダイアがまるで地下鉄、電車の様に表示されていたのだ。

 

「アレに乗って、その後は部室に突撃する、あのシャーレって所には鍵が掛かってたけど……」

 

「ーーあの場で騒げばリンがやって来る、そうすれば同じ流れになると思うと信じてぇが」

 

「問題はそれだけじゃねぇ、夕方以降までに辿り着かなくちゃいけねぇんだ、アイツ…俺を最初に撃ち殺した『アイツ』が居る」

 

少し高めの、柔らかで風靡さと狂気を織り交ぜたような声。

困る、と言って俺を撃ち殺したアイツの考察も進めなきゃなんねぇ。

 

見た目を見る前に死んでしまったから、スバルはあの女の情報を何も知れていない、リンが叫んだ『厄災の狐』とは一体何であるのか。

 

 

「舐めんな、こちとらRTA走ってんだ…!困るも何も、ぜ〜んぶ先に終わらせてやる…!」

 

 

「え〜っと、乗り場が…ーーここから先68km…!?クソッ、デカすぎるんだよ一々ここは!」

 

 

悪態をつきながら、そこら辺の自転車を借りパクしようかと考えるスバルだが……流石に銃で今すぐ気持ちを切り替え人を脅せるほど、肝は座っていない。

 

ナツキ・スバルはナツキ・スバルであるが為に、取れる選択肢を自ら潰してしまうことも多いのだ。

 

ーーだが。

 

 

「ハァッ、ハァッ……やっ、ぱし……無謀、だったか…?」

 

「ハァッ〜……ッと、大丈夫、大丈夫…高校のマラソンを思い出せ俺、トラックが一周400m辺りだっけ?それを十周させられて…一時間だから…」

 

「……」

 

「全然足りてねぇじゃん!!やっべぇ!!」

 

 

計画が音を立てて崩れていくのを何とか手で積み上げながら走りに走る、隣の道路を走り去っていった戦車や自転車を恨めしく思いながら、取り敢えず銃声の聞こえない道へ。

 

起動されたまま放り投げたあの女の子の携帯の案内を使い、目的地に向かって一直線に走っていると……。

 

ーー叫び声が聞こえてきた。

 

 

「誰かッ!誰かぁ!!助け…ーー」

 

 

「っ……?」

 

 

一瞬だが、通り過ぎる路地から聞こえた声。その末尾は誰かに遮られたかのように途絶えてしまい、それ以降は聞こえてこない。

 

ーー誰かがカツアゲでもされているのだろう、散々体験もしたし、あのコンビニから降りて抗争から離れる時にも目撃してきたのだ、今更心揺れるものでは無い。

 

無い、筈なのだ。

 

 

「……」

 

 

「…………」

 

 

走りを止める、止まっている時間は無いというのに。

 

足の角度を変え旋回、声が聞こえた路地へと走っていく。今更何を、スバルは既に犯罪者だ、追い剥ぎに近い事をしていて……ーー人助け等片腹痛い。

 

分かってはいる、分かってる。

 

でも…。

 

 

「身体が勝手に動くならしゃあねぇッ!!」

 

ナツキ・スバルはナツキ・スバルであるが為に、取れる選択肢を自ら潰してしまうことも多い。

だがしかし、それは時に選択肢を増やす方向にも揺れる事がある。

 

お調子者の肝足らず、頭も悪くて狡い人間だとしても……。

 

勝手に動く足を止める不粋さは、流石に持ち合わせていなかった。

 

 

「とうっ!」

 

 

声の聞こえた路地裏へと飛び込むと、機械人間数人が一人の生徒を拉致しようとしている最中。

 

ーーカツアゲ等とは比較にならない恐怖を顔に浮かべた少女が、猿轡に邪魔されながらも涙目になってスバルへと手を伸ばしていた。

 

頭の中が真っ白になりながらも、その機械人間の目の前に立って名乗りあげる。

 

 

「オイオイお前らぁ!若い乙女にふてぇ事しやがる!助けの声を塞ぐなんてふてぶてしい奴もいたもんだ!!」

 

「「「……」」」

 

「この天下無双、仁義をかざすナツキ・スバル様がその悪行……ーー」

 

「撃て」

 

「ーー了解」

 

「はぁッ!?待て、待て待て待てってぇぇええ!!?」

 

残念ながらここは舞台の上でも演劇の中でも無い、名乗りは非情にも中断され、一発一発が致命傷になりうる銃弾がスバル目掛けて飛んでくる。

 

初弾が外れたのが幸運であった、持ち前の反射神経を活かし路地の壁を遮蔽にする為転がり込み、爆音でバクバクと鳴る心臓を諌める。

 

 

「死ぬッ、死ぬかと思った、ぜってぇ死ん…ーー」

 

 

ーー心臓の鼓動が収まると、機械人間の足音がこちらへ向かってきているのが聞こえた。

 

 

「死んで、ねぇ!死んでないならぁあ!!」

 

 

「うおッ!?なんだこのガキッ…!」

 

 

「だらァァァァッ!!喰らいやがれ!魂の正拳突きぃぃ痛ってぇぇぇえっ!!!」

 

 

「ッ、二発目ぇ!喰らえ銃底ぶん回し!!」

 

 

思いっきり鉄の塊を殴ったのだから痛いのは当たり前、そんな当たり前にも耐えられない心でも、気合いと根性でブーストを掛け、背のライフルに手を回し、ぶん殴る。

 

銃の撃ち方も、弾の込め方も、何一つ知らないスバルでもネットで良く話されている『銃の強さ』を知っていた。

 

ーーそれは、鈍器として普通に強いという事。

 

 

「グァッ…ーー貴様!」

 

 

「根性ォーー!」

 

 

「お、ぉぉおお!?!?」

 

怯んだ隙に、ラグビータックルを仕掛けるスバル。

機械人間に対し苦肉の策ですらない特攻だが、『死』を経験した人間というものは火事場の底力、脳のリミッターが緩むのである。

 

爪が割れながらも、重い鉄の塊を持ち上げ、後続のもう一人へと投げつける。

 

 

「よっしゃあ!おい!立てるか?」

 

 

すぐ様横倒しにされていた少女に声をかけ、スバルは持ち上げて逃げ去ろうとする。

 

だが、少女は首を振って目線でスバルの背後を指した。

 

 

「ンー……!ン、ンン、ンッーー!!」

 

 

「っ、そう言えば後一人…ーー」

 

 

「邪魔しやがって、寝てろ、ガキ」

 

 

銃口がナツキ・スバルの後頭部へと突きつけられている、待ってくれなんて叫ぶ暇もなく、襲いかかる死の恐怖に喉が動かない。

 

気配を感じる、真後ろでトリガーに指をかけ、スバルの脳天を撃ち抜こうとしている存在がいるのだと。

 

ーー世界は、スローモーションにはなってくれない。

 

 

「ぁ、やべ、これ死……………」

 

 

 

 

 

バンッッ!!!

 

 

今まで聞いた中でも、最も大きい銃声が耳をつんざいた。

 

 

あぁ、また失敗してしまったと、スバルは己の浅慮を舌で転がそうと……。

 

 

 

「……」

 

 

「死んで、ない?」

 

 

そんな勘違いを挟んで、まだ生きている事を再確認する。

 

背後で、機械人間が倒れる音がした。

 

 

 

「ふっ……悪人にお似合いの一発ね」

 

 

カツ、カツ、カツと聞こえてくるハイヒールの音と共に、路地の先から現れたのは……。

 

 

「大丈夫かしら、お兄さん、怪我は無い?」

 

 

「ぁ…ありがとよ、その…アンタは?」

 

 

「ふっ、悲鳴が聞こえたから駆けつけただけの事、別に御礼は言わなくても良いのよ」

 

 

「ああいや、その」

 

 

「こんな悪行をまかり通してなるものですか、少なくとも、そう!私の目の黒い内はね!」

 

 

「いやその!全くもってアンタの事知らないから、この子を安心させる為にもアンタの事を教えちゃくれねぇか?」

 

 

「………………ふっ、そう、わ、分かったわ」

 

 

「私は……ーー」

 

 

 

「便利屋68の社長、陸八魔アル」

 

 

「生粋のアウトロー…よ」

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