あと水や氷系の呪文が少ないからチート過ぎない範囲でオリジナル呪文出したいですね。
↓ご協力よろしくお願いします!
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斥候の賢狼剣士を先頭に、魔法剣士、女神官、女子学者、銀髪魔法士の順番で隊列を組んだ一行は、木々に囲まれた道を抜け、拓けた場所へと出た。
視線の先には、たしかに遺跡のような石造りの建造物が確認できた。
「あそこに、アンデットが出るんですね……」
今回、自分の役割がいつも以上に重要かもしれないとあって、錫杖をしっかと握り、茂みから様子を伺う女神官が息、あるいは唾を呑んで緊張したように言う。
「はい、そうです。最悪なことにあれもありまして……」
女子学者が指すのは、遺跡の出入り口、その左右の歪な人型だった。
「──
経験あるのか物見に賢狼剣士は、その視力でつぶさに観察すると、経験に裏打ちされた知識から答えを導き出した。
「ボ、骨人形、ですか?」
「……人や動物の骨を組み合わせて作られた、動く人形のことよ。気をつけないといけないのは、あれがアンデットではなく魔法生物なことね」
初めて聞く存在に首を傾げる女神官へ、銀髪魔法士がその知識から導き出した情報を代わりに説明した。
「奇跡を無駄撃ちせずに済んだな」
魔法剣士は、そう言って賢狼剣士の隣に屈み、様子を窺う。
彼もまた知識神の文庫で得た知識から、敵の情報を記憶の海から引っ張り出した。
アンデットでないのなら、奇跡で祓うことはできない。貴重な情報だ。
二体の骨人形は、ヒトと何かの翼獣を組み合わせたのか、ガーゴイル擬きといった似姿となっている。
「……あれ、飛べると思うか?」
「翼があるのなら、飛べるのでは? たしかに骨に粘土を付けたようではありますが、意味もなく翼の形状にするとは思えませんし」
「……ガーゴイルもだけど、なんで飛べるのかわからない怪物も飛ぶもの。なら、飛べると考えたほうがいいわ」
何事も過小評価しないほうがいいという賢狼剣士に加え、銀髪魔法士にも意見をもらい、魔法剣士は算段を立てた。
「……よし、まずは魔法戦だ。俺が呪文を使う。悪いんだが奴らを引き寄せられるか?」
「はい、任せてください!」
魔法剣士の言葉に賢狼剣士が、その豊かな胸に押し上げられた皮のジャケットに包まれている胸元を右手でドンっと叩いた。
「よし。依頼人の護衛と万が一のときは、援護を頼む」
「は、はい!」
「……わかったわ」
「がんばってくださいね」
女神官と銀髪魔法士が応え、女子学者が声援を送り、魔法剣士と賢狼剣士は頷き合うと、茂みから飛び出した。
賢狼剣士が先行し、一定距離にまで接近すると、敵を感知したのか骨人形が動きだした。
骨人形は、翼を羽ばたかせて宙に飛び上がる。
賢狼剣士は、脚を止めると木の盾を構えて様子を窺う。
二体の骨人形は、翼を羽ばたかせて宙を旋回すると、賢狼剣士に狙いを定めて位置取りを確かめると一気に急降下した。
腰を落として盾を構え、注意を惹きつけた賢狼剣士は、慌てることなく骨人形たちを見据えている。
「《
その賢狼剣士の背後から唱えられた呪文は、魔法剣士のものだ。
《停滞》の呪文は、効果範囲に入った骨人形の動きを緩やかにする。
羽ばたかせていた翼も、徐々にその羽ばたきが緩やかになっていき、やがて力足らずに落下していく。
高所から勢いよく地面に叩きつけられた二体の骨人形は、バラバラに破壊された。
高いところから落とせば死せる神すらも死ぬ。たかが骨人形程度が重力の軛に捕まって耐えられる道理はない。
それでも魔法剣士や賢狼剣士は、偶然と宿命の骰子の出目を警戒していたが、二秒経って、五秒経って、十秒経って何もないのを見て取り、いちおう骨人形を踏みつけて動かないのを確認すると、ひとまず警戒を解いた。
魔法剣士は、後方の女神官たちに手でこちらへ来るように合図を送った。
女神官たちは、茂みから出てくると魔法剣士と賢狼剣士の下へと合流する、
「お疲れ様です……! あ、お水、飲みますか?」
「ああ、頼む」
「はい、お願いします」
女神官は、頷くふたりへと水袋を差し出した。
魔法剣士が先に受け取り、口をつける。ぬるくとも喉を通る水を冷たく感じる程度には、緊張で体が火照っていた。
喉を潤した魔法剣士は、賢狼剣士へ水袋を手渡した。
「ありがとうございます。いただきます」
躊躇わずに水袋に口をつけ、喉を鳴らす賢狼剣士はどこか色っぽく、女神官は赤面する。
その様子を面白そうに見つめる女子学者の傍ら、銀髪魔法士は、破壊された骨人形を観察していた。
(ヒト……というよりは、ヒトのカタチをした竜を模してるのかしら? 蜥蜴人の竜牙兵に近いわね。ここが蜥蜴人にゆかりがあるかもしれないというのと関係があるのかしら?)
銀髪魔法士は、自らの知識と照らし合わせて既知の部分と未知の部分を抽出し、脳内で仕分けしていった。
(当たり前……当たりの前で止まっている感じかしら? なんとも言えないわね……とりあえずは、未知の部分だけでなく、既知の部分も疑っておこうかしら。既知と思い上がって勘違いしてた、なんて笑えないもの)
銀髪魔法士は、そうして鑑識し終えると、そのあたりのことを含めて魔法剣士たちに説明しておいた。
魔法剣士たちも銀髪魔法士の情報に頭を捻るが、とりあえずは彼女以上に何か知っていることはなく、どんな些細なことでも気づいたら言うという方針にし、いまは先へ進むことにする。
「さて、地下遺跡の探索だ」
そう言って女神官たちを見回す魔法剣士。彼の装具は、すでに女神官が甲斐甲斐しく点検を手伝い、問題なしと判断している。
魔法剣士の決めた隊列は、先頭から賢狼剣士、女神官、女子学者、銀髪魔法士、最後尾を魔法剣士といった護衛対象でもある依頼人を守る並びだ。
「あ、私は、あまり戦いが得意ではないですが、魔術の心得は多少ありますから、少しはお役に立てると思いますよ」
女子学者は、そう言った。
魔法剣士が残り一回、女神官が残り三回、銀髪魔法士が残り四回、そこに女子学者の二回が加わり、呪的資源は合計十回を残している。
必要事項を確認し終え、女神官、魔法剣士がそれぞれ松明を持ち、唯一夜目が利く賢狼剣士を先頭とした隊列で一党は、地下遺跡へと足を踏み入れるのだった。
END
魔法剣士くんの新呪文が炸裂した回でしたが、いかがでしたでしょうか?高いところから落とすのは本当に有効ですね。
さて、次回からようやく遺跡に突入します!ゆっくりお待ちください。
女性の槍使いキャラは、いただいたイメージを参考にしつつ賢狼剣士同様にオリキャラとして登場させたいと考えてます。
銀髪魔法士ちゃんのイメージは、相変わらず決まりません。やはり完全なオリキャラですからねぇ。薄い本にはピッタリな外見イメージの子は居たんですが。あとは、やっぱりアズールレーンのヴォロシーロフがぴったりなんですが、あの子青髪赤目なんですよねぇ。
それではまた!
受付のお姉さんの外見のイメージは……
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エノメ(不徳のギルド)
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ルナ(このすば)