ソードアート・オンライン〜旭日の防人達〜   作:霧のイージス艦

102 / 103
武器選び〜アルゴ、ナユタ、ユナ、エイジ〜

じゃ次にアルゴな。やっぱサブマシンかな…レナと同じUMP9にするか?

 

食堂の扉が再び開き、タイミングよく一人の少女が元気よく足を踏み入れてきた。404小隊のUMP9――レナだった。

 

レナ

あ、零! いまわたしの名前を呼んだ? もしかして、わたしの『UMP9』のお話をしてたの?

 

レナは嬉しそうに目を輝かせると、先に食堂にいた姉のリヴァ(UMP45)の隣へとトコトコと駆け寄った。

 

アルゴ

お、噂をすればレナちゃんのお出ましだねぇ。零っち、俺っちにそのUMP9を勧めてくれるのかい?

 

カウンターの端でトレードマークのネズミのヒゲのようなフェイスペイントを弄りながら、アルゴ――帆坂朋がニシシと不敵に笑った。

 

ああ。レナが来たなら話が早い。アルゴ、お前はアインクラッドの時から『鼠のアルゴ』として、戦場のあらゆる情報を誰よりも早く掴んで駆け回る隠密特化型(スカウト)だっただろ。そんなお前の俊敏なフットワークを一切邪魔しないのが、このH&K社製の**『UMP9』**だ

 

零がタブレットの画面を提示すると、リヴァのUMP45とよく似ているが、マガジンが緩やかに湾曲した洗練されたサブマシンガンが表示された。

 

リヴァのUMP45とは姉妹銃にあたるモデルで、こっちは9mmパラベラム弾を使用する。特徴は何と言っても、ポリマーフレームを多用した軽さと、9mm弾による圧倒的な低反動、そして抜群のコントロール性だ。お前が情報収集のために戦場を縦横無尽に走り回りながら、咄嗟の遭遇戦で弾幕を張って離脱するにはこれ以上ない相棒だぞ

 

レナ

うんうん、わたしのUMP9はとってもお利口さんだよ! 反動も少なくて扱いやすいし、何よりリヴァ姉のUMP45とデザインがそっくりで、家族の絆を感じる最高の銃なんだから! アルゴさんがこれを使ってくれるなら、わたし、喜んで使い方を教えちゃうよ!

 

レナがリヴァの腕に抱きつきながら我がことのように自慢すると、リヴァも「ふふ、レナの言う通りよ」と優しくその頭を撫でた。

 

たきな

兵站の観点からも完璧なチョイスです。9mmパラベラム弾仕様であれば、シリカさんのMP7A2(4.6mm)を除き、リズさんやコハルさん、ツェリスカさんたちのサイドアームと完全に弾薬を共有できます。前線での補給に困ることはまずありません

 

アルゴ

なるほどねぇ……。軽くて扱いやすくて、弾の心配もいらない。それに、あの404小隊のレナちゃんとお揃いってのは、情報屋(俺っち)としても箔がつくってもんだ。気に入ったよ、零っち! このUMP9、俺っちの新しい手足として使わせてもらうとするかねぇ

 

キリト

アルゴがUMP9か、すごく似合ってるな。SAOの時からアルゴの隠密スキルと情報収集能力には何度も命を救われてきたけど、現実の戦場でもその軽快な動きで俺たちの目を引き受けてくれるなら、これほど心強いことはないよ

 

アルゴ

キー坊にそう言われると、情報料を上乗せしたくなっちゃうねぇ。……で、零っち。メインがそのUMP9なら、俺っちの命を預ける最後の砦、サイドアーム(拳銃)は何を用意してくれてるんだい?

 

お前には、これしかないだろ。メインアームと同じH&K社製、かつレインやシリカ、ツェリスカたちともお揃いの**『H&K SFP9』**だ。9mm仕様で操作がスマート、かつ咄嗟の瞬間でも絶対に暴発しない安全設計だ。お前が隠密行動中に不意の接近戦になっても、こいつならお前のスピードに完璧に追従してくれるぞ

 

アルゴ

へぇ、みんなとお揃いのSFP9かい。ストライカー式で扱いやすいってのは、俺っちみたいな実戦初心者の護身用にはありがたいねぇ。よし、これで俺っちの武装もバッチリ確定だ!

 

軽快な足取りと確かな情報網、そして扱いやすさと信頼性を両立した9mmの弾幕を手に入れたアルゴ。

レナとの繋がりを得たことで、防人たちの「目」となる偵察・隠密部隊の戦力は、より俊敏で確実なものへと完成された。

 

次、ナユタ(櫛稲田優里奈)だな。やっぱ日本風か?

 

ナユタ

はい。零と同じ20式自動小銃で頼めますか?

 

零は「ほう」と深く感心したように目を細めると、自身の背中にある愛槍にそっと触れ、ニィと嬉しそうに口角を上げた。

 

20式か……! そうか、お前もこれを選ぶんだな。俺の愛用銃とお揃いってわけだ、なんだか少し照れ臭いが……これ以上なく嬉しいチョイスだぞ、ナユタ

 

零がタブレットを操作すると、スマートで直線を基調とした、近代的なアサルトライフルのシルエットが表示された。零自身が延空木突入作戦前に黛煙から譲り受け、戦場を共にしてきた日本の最新鋭装備だ。

 

豊和工業製の『20式5.56mm小銃』。我が国の陸上自衛隊が誇る、現行の最新鋭アサルトライフルだ。最大の特徴は、あらゆる近代的な光学機器(ダットサイトやライト)を無加工で載せられる拡張性と、過酷な環境でも絶対に動作する圧倒的な排水・耐塩水性能。お前のあの、何事にも実直で、基本を崩さない丁寧な立ち回りには完璧に馴染む。もちろん、弾薬はキリトのMCXやクラインの89式と同じ5.56mmNATO弾だから、前線での弾薬共有の輪にもばっちり入れるぞ

 

たきな

戦術的にも極めて有意義な選択です。20式は日本人の体格に合わせて完全に最適化されており、ストック(銃床)の長さだけでなく、頬当て(チークパッド)の位置まで細かく調整可能です。ナユタさんの身体能力を一切阻害しません。何より、前線の指揮官である零さんと同じ銃を使用するということは、戦瞬の連携やカバーにおいて、全く同じ感覚、同じリズムで弾幕を張れるという多大なメリットがあります

 

たきなが資料をめくりながら完璧な太鼓判を押すと、ナユタは胸の前でそっと手を合わせ、嬉しそうに微笑んだ。

 

ナユタ

ありがとうございます、零さん、たきなさん。零さんがずっと大切に使われているこの銃なら、私、どんなに厳しい戦いでも、一歩も引かずにみんなを支えられる気がします。……あの、サイドアーム(拳銃)の方は、どうすればよろしいでしょうか?

 

メインが20式なら、サイドアームはもうこれ一択だ。陸上自衛隊の現行制式モデルでもある、**『H&K SFP9』**にしておけ。……まぁ、俺やクライン、ツェリスカたちとも完全に現行の自衛隊セットでお揃いだな。操作系も20式と似ていてスマートだし、お前の護身用としてはこれ以上の安心感はないぞ

 

ナユタ

SFP9ですね。零さんや皆さんとお揃いの日本の制式装備なら、すごく心強いです。私、この20式とSFP9を大切に使って、零さんの隣をしっかり守れるように、一生懸命がんばりますね!

 

キリト

へえ、ナユタも零とお揃いの20式か。前線で零とナユタが同じ最新鋭の小銃を構えて並ぶなんて、それだけでめちゃくちゃ絵になるし、頼もしさも倍増だな。俺たちも負けてられないな、アスナ

 

アスナ

ええ、本当にね。ナユタちゃんのあのひたむきな強さと20式の組み合わせなら、前線の安定感は間違いなく本物よ。よろしくね、ナユタちゃん

 

ナユタ

はい! よろしくお願いします、キリトさん、アスナさん!

 

自らのルーツである日本の最新技術、そして信頼するリーダーと同じ「防人の道具」を選び取ったナユタ。

前線で同じ武器を携える二人の絆が明確になったことで、防人たちの突撃部隊の連携は、より強固で美しいものへと昇華した。

 

次、ユナだな。ゲームみたく戦場で歌を歌うのは自殺行為だが、そのアイドルとしての身のこなしを維持するなら、MP7A2がいいかもな

 

ユナ――重村悠那は「あはは、そうだよね!」と楽しそうに苦笑しながらも、持ち前の華やかな笑顔をパッと輝かせた。

 

ユナ

戦場でマイクを持って大声で歌ったら、悪い大人たちにすぐに見つかって、格好の標的にされちゃうもんね。でも、歌えなくてもわたしはみんなを応援したいし、自分の身は自分でちゃんと守れるようになりたいな!

 

ああ、お前がステージで見せるあの軽快なダンスステップや、しなやかな身のこなしをそのまま活かすなら、この銃がベストだ。シリカや渚と同じ**『H&K MP7A2』**だな

 

零がタブレットを操作すると、ストックを縮めて極めてコンパクトにまとめられた、近未来的でスマートなサブマシンガンのシルエットが表示された。

 

ドイツのH&K社製『MP7A2』。特徴は何と言っても、ストックを縮めれば大型の拳銃サイズまで小さくなるその圧倒的な取り回しの良さだ。お前の華麗なフットワークや、戦場を軽やかに動き回るスピードを一切邪魔しない。さらに使用する4.6mm専用弾は反動がめちゃくちゃマイルドだから、銃を扱い慣れていないお前でも、ダンスのポーズを決めるみたいにピタッと狙いをブレさせずに連射できるぞ

 

たきな

戦術的にも非常に優れたチョイスです。MP7A2の専用弾は反動が一般的な拳銃並みに少ないにもかかわらず、近代的なボディアーマーを容易に貫通する性能を持っています。シリカさんや渚と同じ銃、同じ弾薬を運用することになりますので、前線での連携や、扱い方のノウハウを二人から教わるのも容易です。部隊の機動力を底上げする素晴らしい選択ですね

 

たきなが手元の資料をめくりながらプロの視点で太鼓判を押すと、シリカが嬉しそうにユナの隣へ駆け寄ってきた。

 

シリカ

ユナさん、私とお揃いですね! 私も最初は本当に扱えるか不安だったんですけど、渚さんから教えてもらって、この銃の軽さにすごく救われたんです。わたしがついてますから、一緒に頑張りましょうね!

 

ユナ

わぁ、シリカちゃん、ありがとう! 心強いな。これならわたしでも、ステージで踊るみたいに軽快に動き回りながら、みんなの隣を走れそうだよ!

 

アスナ

ええ、オーディナル・スケールでのユナちゃんのあの輝きが、今度は現実世界で私たちの心強い味方になるのね。無理はしてほしくないけれど、みんなで一緒に、クソ大人たちをひっくり返して未来を掴み取りましょう

 

キリト

ああ。ユナのその前向きな元気が部隊にいてくれるだけで、俺たちの士気もぐっと上がるよ。現実世界の戦いは厳しいものになるけど、よろしくな、ユナ

 

キリトがいつもの頼れる「俺」としての笑みを向けると、ユナは元気に「うん、お任せあれ!」と胸を張った。

 

ユナ

ねえ零、メインが決まったなら、わたしのサイドアーム(拳銃)は何が良いかな?

 

メインアームがH&K社製なんだ。サイドアームもシリカや渚、それにコハルたちとお揃いの**『H&K SFP9』**にしておけ。何度も言っているが、こいつは人間工学に基づいた圧倒的な握りやすさと、万全の安全対策が売りだ。操作感覚がメインと共通しているから、パニックになりがちな実戦でも直感的に扱えて、お守りとしてはこれ以上ない性能だぞ

 

ユナ

了解! みんなとお揃いのSFP9だね。ありがと、零! 歌は歌えなくても、このMP7A2とSFP9をしっかり使いこなして、悪い大人たちをあっと驚かせるような最高のパフォーマンス……じゃなくて、完璧なサポートをしてみせるからね!

 

戦場の歌姫から、自らの足で戦場を駆ける軽快な「防人のアタッカー」へと生まれ変わったユナ。

小柄で俊敏なシリカ、渚、そしてユナという「MP7A2トリオ」が形成されたことで、防人たちの遊撃部隊は、いよいよ誰も捉えきれない超高速の機動力を手に入れることとなった。

 

で、ユナと来たらエイジだが、どうする?

 

エイジ

そうだな…CMMG Mk.57は調達可能か?

 

零は「ほう……!」と意外そうに、しかし合点がいったように大きく目を見張ると、ニヤリと不敵に笑ってタブレットを叩いた。

 

CMMG Mk.57(マーク57)か……! エイジ、お前もまた凄まじく実戦的で、かつ鋭いところを突いてくるな。もちろん、紺碧会ルートなら調達は完璧に可能だぞ

 

画面に表示されたのは、M4カービンのような扱いやすいAR-15の操作系を持ちながら、極めてコンパクトにまとめられた、P90と同じマガジン……ではなく、スマートな箱型マガジンを挿入する最新鋭のPDW(個人防衛火器)だった。

 

アメリカのCMMG社製『Banshee Mk.57』。最大の特徴は、FN P90と同じ『5.7x28mm弾』を使用する点だ。独自の『ラジアル・ディレード・ブローバック』という反動軽減システムを搭載していてな。ただでさえ反動の少ない5.7mm弾の衝撃をさらに殺しているから、文字通り『無反動』に近い感覚でレーザーのように弾丸を叩き込める。オーディナル・スケールで培ったお前のあの無駄のない鋭い体捌きと、超至近距離での格闘戦(インファイト)のスピードを、この銃なら極限まで加速させてくれるはずだ

 

たきな

戦術的、かつ兵兵站(ロジスティクス)の観点からも素晴らしいチョイスです。5.7mm弾はシリカさんやユナさんの4.6mm弾と同様、防弾チョッキを容易に貫通する破壊力を持ちながら、重量が非常に軽いため、大量の弾薬を携行して前線を走り回ることができます。M4A1と全く同じ感覚で操作できるため、コハルさんたちのカバーに回るのも容易ですね。調達に遅れはありません

 

たきなが手元の端末を確認しながら即座に太鼓判を押すと、エイジはフッと小さく、しかし覚悟に満ちた笑みを浮かべて頷いた。

 

エイジ

ああ、ありがとう。……俺は、もう二度とあいつ(ユナ)の前で動けなくなるような無様な真似はしたくないんだ。外骨格(オーグマー)がなくても、この肉体と、お前が用意してくれるこの『道具』があれば、今度は俺が一番前で盾になって、あいつに指一本触れさせない

 

ユナ

エイジ……! うん、ありがと! わたしも、シリカちゃんたちと一緒にエイジの背中を全力でサポートするからね!

 

ユナが嬉しそうにエイジの腕をぎゅっと掴むと、エイジは少し耳を赤くしながらも、その細い肩を優しく抱き寄せた。その光景を見て、キリトはどこか懐かしむように、そして戦友としての絶対的な信頼を込めて「俺」の口調で話しかけた。

 

キリト

へえ、エイジが5.7mmのMk.57か。OS(オーディナル・スケール)のあの地下書庫で、お前と本気で剣を交えた時のあの超高速の間合いの詰め方を思い出すよ。あの時の鋭さのまま、お前が最新のPDWを引っ提げてユナの隣を走ってくれるなら、前線の突破力は間違いなく俺たちの最強の武器になる。頼りにしてるぜ、エイジ

 

エイジ

……フン、キリト。お前に背中を預けるのはまだ少し複雑だが……今回ばかりは、お前のその言葉を信じて共闘してやるよ

 

エイジが不器用ながらも不敵に笑うと、零は満足そうに頷き、最後の仕上げとして画面を切り替えた。

 

よし、相棒としての信頼もバッチリだな。で、メインが5.7mm規格なら、サイドアーム(拳銃)はこれ以外にあり得ない。ベルギーのFN社製、**『FN Five-seveN(ファイブセブン)』**だ

 

エイジ

ファイブセブン……メインと同じ弾が使える拳銃か

 

その通り。メインアームとサイドアームで『5.56mm』や『9mm』を分ける奴が多い中、お前はメイン・サイド共に5.7mm弾で完全に統一できる。たきなが言うように弾薬管理の無駄が一切なくなるし、ハンドガンでありながら敵の防弾車両のガラスやケブラー繊維をブチ抜くストッピングパワーを維持できる。お前のその『ユウキ・ユナを守る執念』の塊みたいな突撃スタイルには、この徹底的に研ぎ澄まされた大貫通・無反動カスタムが一番似合ってるさ

 

エイジ

CMMG Mk.57に、FN Five-seveN……。最高だ、零。この二挺の相棒(道具)があれば、どんなクソ大人どもの防衛線だろうと、一瞬で切り裂いてユナの未来をこじ開けてみせる

 

大切な人を今度こそ守り抜くという、不退転の決意を秘めた元・孤高の剣士。

ユナの4.6mm(MP7)とエイジの5.7mm(Mk.57)という、現代兵器における最高峰の「小口径高速弾(PDW)コンビ」が結成されたことで、防人たちの前線は、いかなる装甲をも一瞬でハチの巣にする圧倒的な貫通力を手に入れることとなった。

 

アルゴ

H&K UMP9

H&K SFP9

 

ナユタ

20式5.56mm小銃

H&K SFP9

 

ユナ

H&K MP7A2

H&K SFP9

 

エイジ

CMMG Banshee Mk.57

FN Five-seveN

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。