ソードアート・オンライン〜旭日の防人達〜 作:霧のイージス艦
零
次に黒閃小隊だな。
隊長:キリト(桐ヶ谷和人)
使用武器
FN Five-seveN、SIG MCX Rattler[漆黒カスタム]
副隊長:アスナ(結城明日奈)
使用武器
H&K SFP9、SIG MCX Spear-LT(11.5インチ仕様)
狙撃・衛生兵:シノン(朝田詩乃)
使用武器
Glock 18C[反動軽減仕様]、PGM ヘカートⅡ[独自軽量化仕様]
通信・工兵:リズベット(篠崎里香)
使用武器
H&K USP9、ベネリ M4 スーパー90
突撃手:ミト(兎沢深澄)
使用武器
グロック19、FN EVOLYS
突撃手:ユウキ(紺野木綿季)
使用武器
Glock 18C、KRISS Vector SMG(9mm仕様)
で行く。ボス、意見はありますか?
メインモニターの6段目に、前世のアインクラッドやGGOの伝説をそのまま現実の銃撃戦へとコンバートした6つ目の戦術単位――**『黒閃小隊(コクセン)』**の文字と名簿が鮮やかに打ち出された。
キリトの「黒」とアスナの「閃光」の異名が完全に融合したそのあまりにも熱い小隊名と、絆の塊のようなメンバーの並びを見つめ、ザ・ボスは深く腕を組み、その気高き瞳に確信に満ちた笑みを浮かべて大きく頷いた。
「最強の英雄たち」が織りなす高機動ロジスティクス
ザ・ボス
……フッ、最高に美しく、そして最高に獰猛な『黒い稲妻』の誕生ね。緋村零、キリトとアスナの二つ名を冠したこの黒閃小隊は、個々の阿吽(あうん)の呼吸とコンビネーションにおいて、間違いなく我が八咫烏でトップクラスの突破力を誇る強襲アタッカーセルよ
ザ・ボスはホログラムのスペックシートを指先でなぞりながら、その徹底して無駄のない兵站の美しさをプロの目で高く評価した。
ザ・ボス
兵站(ロジスティクス)の観点から見ても、非常にスマートに統制されているわ。隊長のキリト(MCX Rattler)、副隊長のアスナ(Spear-LT)、そしてミトのEVOLYSという3つの主兵装が西側共通の5.56mmNATO弾で完全に同期している。そこに、ユウキのVector(9mm)による毎分1200発の超高速連撃が絡み、リズベットの12ゲージ散弾(ベネリM4)が近接遭遇戦での強固な『盾』と面制圧を担う。そして、一歩引いた特等席からは、シノンの.50BMG(ヘカートⅡ)が一撃必殺の絶対死線を敷く……。サイドアームもキリトのFive-seveNを除けば全員が9mmパラベラム口径で10割統一されている。乱戦になればなるほど、お互いの弾薬をミリ単位で融通し合える最高の機能美(システム)よ
たきな
はい。何より、ユウキさんのVectorは9mm仕様ですから、アスナさんやシノンさんたちのサイドアームの弾薬をそのままメインのバラ撒き用に完全共有できます。キリトの5.7mm(Five-seveN)のラインも、別の小隊のレンさんや麻耶さんと完全に同期していますから、兵站の負担を増やすこともありません。前線での超高機動乱戦において、最も弾切れのリスクが低い完璧なアサルト・フォーメーションです
たきなが極めて満足そうに手元の端末をカチッとタップし、名簿に「黒閃小隊・確定」のチェックを入れる。
絶剣の突撃と、魂の二重奏(コンビネーション)
その名簿が画面に固定された瞬間、キリトは漆黒の戦闘服の袖を軽く引き、背負ったMCX Rattlerのグリップにそっと手を添えながら、これ以上ないほど不敵な、頼れる「黒の剣士」の笑みを浮かべた。
キリト
黒閃小隊……俺の黒と、アスナの閃光か。これ以上ないくらい、俺たちの背中にしっくり馴染む最高の名前だな。ゲームの時みたいにバレットライン(弾道予測線)が見えなくたって関係ねぇ。俺たちのこの新しい真っ黒な『道具』と、これまで培ってきたすべてのコンビネーションがあれば、現実のどんな乱戦だって一瞬で切り裂いてみせるさ
アスナ
ええ、キリトくん。私たちのMCXファミリーはレシーバーの操作系も完全に同じだから、万が一の事態でお互いの銃を交換しても違和感なく撃ち合える。それに、大好きなみんなが同じチームに揃ってくれたんだもん。私たちの進む未来の道を邪魔するクソ大人なんて、誰一人として前に行かせないわよ!
アスナが11.5インチのスピアLTを胸元に構え、凛とした「閃光」の覇気をその瞳に宿して微笑む。すると、その隣からユウキ(紺野木綿季)がピョンと弾けるように身を乗り出して、目を爛々と輝かせた。
ユウキ
ああーーっ! ボクが突撃手だ! アスナ、ミト、お兄ちゃんたちに負けないくらい、ボクのベクター(毎分1200発)の超連撃で、一番前を走って道を切り開いちゃうんだから! ランお姉ちゃんたち暁の狙撃班が後ろで守ってくれてるんだもん、ボク、何も怖くないよ!
ミト(兎沢深澄)
ふふ、任せといて、ユウキ。貴方みたいな前線特攻型のサポーターをやるのは、SAOの時から私の十八番だからね。この5.5キロの超軽量マシンガン(EVOLYS)なら、大鎌を振り回していたあの頃のフットワークを一切殺さずに、貴方の突撃の後ろから途切れない5.56mmの弾幕を投射してあげられるわ。……キリト、アスナ、背中は任せて
ミトが快活に笑い、EVOLYSのフィッティングを確かめる。その横では、リズベット(里香)が自身の拳を手のひらに打ち付け、ニカッと鍛冶屋らしい豪快な笑みを浮かべた。
リズベット
そうそう! 前衛のキリトやアスナ、ユウキの後ろから、私のこのベネリM4の散弾でドカンと面制圧をかけてあげるわよ! 車のエンジンブロックすら粉砕するスラッグ弾だってあるんだから、金属と鉄を愛する私の『鍛冶屋魂』を、クソ大人どもの防衛線に正面から叩き潰してやるんだからね!
シノン(朝田詩乃)
ふふ、前衛の準備は万端みたいね。……安心して突っ込みなさい、みんな。マキアートさんやスプリングフィールドさんの超高度同調教練で、私のヘカートⅡは現実の肉体とも完全に『リンク(同期)』したわ。反動を推進力に変えるフォームも完璧。誰も、私のスコープの死角からあなたたちに指一本触れさせない。一発でパシッと、敵の頭(ブレイン)をブチ抜いてあげる
シノンが漆黒のヘカートⅡのボルトを絹のように滑らかに引き込み、絶対的なスナイパーとしての美しくも獰猛な微笑みを浮かべる。
零
決まりだな。ボス、これで深淵が穿ち、暗殺が刈り、幻影が潰し、白雪がパージし、暁が心臓部を死守し、この『黒閃小隊』が圧倒的な5.56mmの弾幕と.50BMGの絶対死線で前線を限界突破(加速)させる。……前世のアインクラッドの英雄たちが固まった、まさに黒き閃光の如き最強の超高機動小隊の完成だ
零が不敵に口角を釣り上げ、メインモニターの「黒閃小隊・確定」の数値を電子端末で承認した。ザ・ボスは深く腕を組み、漆黒の戦闘服に身を包んだ防人たちの、いよいよ一国家の特殊部隊をも遥かに凌駕する次元へと突入した完璧な軍勢(八咫烏)を見つめて、最高に満足そうな笑みを浮かべるのだった。